会計書類

予実管理表テンプレート エクセル

予算と実績を月別・部門別に入れると、差異・予算比・累計・着地見込みが自動で出るエクセルの予実管理表です。売上は多いほど良い、売上原価と販管費は少ないほど良いとして、「達成・未達」「予算内・超過」を色で分けます。部門5つと全社合計、グラフ3つ入り。会員登録は要りません。

公開: 2026年10月3日 最終更新: 2026年10月3日 エクセルPDF 会員登録不要・無料
2026年10月3日 時点の情報
e-Gov法令検索 会社計算規則(第89条・第90条 売上総利益・営業利益の計算。2026-10-03確認)
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予実管理表テンプレート エクセルのテンプレートプレビュー
予実管理表テンプレート エクセル(エクセル / PDF・会員登録不要・無料DL)
このページでわかること
  • 予実管理表のエクセル(6シート・5部門+全社)と印刷用PDFを無料でダウンロードできる(会員登録不要)
  • 予算比・差異・達成率の計算式と、売上と費用で「良い方向」が逆になる判定のしかた
  • 累計・進捗率(消化率)・着地見込みの出し方と、記入例(架空の洋菓子会社・9月時点)での読み方
  • 損益計算書・資金繰り表・売上管理表・月報・事業計画書のテンプレートとの違い
  • このエクセルで扱わないもの(営業外損益・前年比・本部費の配賦など)

予実管理表テンプレートのダウンロード(エクセル・PDF)

配っているファイルは4つです。数字を入れて自動で計算するならエクセル、紙に書いて会議で配るなら印刷用PDFを使います。

ファイル中身使う場面
エクセル(空欄)使い方・設定・予算・実績・ダッシュボード・差異分析の6シート自社の予算と実績を入れて使う
エクセル(記入例)架空の「サンプル洋菓子株式会社」5部門の予算と、9月までの実績を入れた版どこに何が出るかを先に見る
印刷用PDF(空欄)予算と実績の記入用紙。部門1つ分の科目×12か月(A4横・2ページ)手書きで予算を組む・実績を書き写す
記入例PDFダッシュボード・差異分析・本店の予算・本店の実績(A4横・4ページ)月次の会議で配る資料の仕上がりを確かめる

Word 版は作っていません。差異・予算比・累計は、表計算の関数で出しているためです。 手書きで使うなら、印刷用PDFで足ります。

エクセルのシート構成(6シート)

シート中身入力するもの
使い方手順・計算のしかた・印刷・使っている関数なし
設定会社名・年度の始まり(年と月)・金額の単位(円・千円・百万円)・部門名5つ・科目名16行最初に1回
予算部門ごとのブロック(科目21行×12か月+年間合計)が5つ。いちばん上に全社合計のブロック(自動)月ごとの予算
実績予算シートと同じ形締まった月の実績
ダッシュボード売上高〜営業利益の要約(当月・累計・年間)、利益率、部門別の比較、グラフ3つ部門と対象月の2つを選ぶ
差異分析科目ごとの予算・実績・差異・予算比・判定(当月と累計)、年間予算、進捗率・消化率、着地見込みなし(ダッシュボードで選んだ部門と月で出る)

科目21行の中身は、売上3行→売上高 計→売上原価3行→売上原価 計→売上総利益(粗利)→販管費10行→販管費 計→営業利益です。 黄色い16行に入れると、計と利益の5行は自動で出ます。

予実管理表の使い方(設定→予算→実績→対象月)

  1. 設定: 会社名・年度の始まり・単位を入れます。3月決算の会社なら、始まりは「2026年」「4月から」です。月の見出しは、ここから12か月分が自動で並びます
  2. 部門と科目: 部門名を5つまで入れます。科目名は書き換えられますが、区分(売上・売上原価・販管費)と行の数は変えられません
  3. 予算: 予算シートの部門ごとの黄色い欄に、月ごとの予算を入れます。全社合計のブロックは、5部門を足して自動で出ます
  4. 実績: 月が締まったら、実績シートの同じ位置に、その月の実績を入れます。まだ締まっていない月は空けておきます
  5. 対象月を選ぶ: ダッシュボードで部門と対象月を選びます。対象月は、実績を入れ終えた最後の月です

部門の分け方

  • 店舗・事業・営業所: 数字を分けて見たい単位を、そのまま部門にします。部門を分けない会社は、部門1だけを使います
  • 本部の費用: 本部の家賃や経理の人件費など、どの部門にも割り振れない費用は「本部」という部門を1つ作って入れます。こうすると、全社の営業利益が会社全体の数字と合います
  • 配賦はしない: 本部の費用を各店舗に割り振る計算(配賦)は、このファイルではしていません。各部門の営業利益は、本部の費用を引く前の数字です

科目の入れ方

  • 売上原価の3行: 仕入高・外注費などに使います。製造の人件費を売上原価に入れている会社は、「その他の原価」の名前を「労務費」などに書き換えます
  • 足りない科目: 金額の小さい科目を「その他の経費」にまとめます。行を挿入すると、差異分析とダッシュボードの数字がずれます
  • 単位: 千円で入れるなら、設定の単位を「千円」にします。単位は表示だけで、計算は変わりません

予算比・差異・達成率の計算式(売上と費用で良し悪しが逆)

差異分析シートとダッシュボードでは、次の式で計算しています。

項目式記入例(全社・9月・千円)
差異実績 − 予算売上高 7,891 − 7,860 = +31
予算比実績 ÷ 予算売上高 7,891 ÷ 7,860 = 100.4%
売上総利益(粗利)売上高 − 売上原価7,891 − 3,121 = 4,770
営業利益売上総利益 − 販管費4,770 − 5,176 = −406

売上総利益と営業利益の引き算は、会社計算規則の第89条(売上総損益金額)・第90条(営業損益金額)と同じです ( e-Gov法令検索 会社計算規則 )。 販管費は、第88条の区分でいう「販売費及び一般管理費」です。 決算書では、マイナスの営業利益を「営業損失」と書きます(第90条第2項)。このファイルでは、マイナスの数字のまま出します。

差異がプラスでも、良いとは限りません。売上ならプラスは良く、費用ならプラスは使いすぎです。 そこで、区分ごとに判定の向きを分けています。

区分良い方向判定記入例(全社・9月)
売上・売上総利益・営業利益予算より多いほど良い差異が0以上で「達成」、マイナスで「未達」(赤)売上高 +31 → 達成
売上原価・販管費予算より少ないほど良い差異が0以下で「予算内」、プラスで「超過」(赤)材料仕入 +239(109.4%)→ 超過

科目名は書き換えられますが、区分は変えられない作りにしています。 売上の行に費用を入れると、判定の向きが逆になるためです。

予算比は、予算が0以下のときと、実績がマイナスのときは「-」と出ます。 たとえば営業利益の予算が−100、実績が−300なら、割り算は300%になります。数字は大きいのに、中身は予算より悪い結果です。 こうした読み違いを避けるため、比を出していません。営業利益は、差異の額で見ます。

売上高の予算比は、売上の「予算達成率」と同じ式です。100%以上なら「達成」と出ます。

累計・進捗率(消化率)・着地見込みの見方

1か月だけの差は、月ずれでも大きく出ます。 納品が9月から10月にずれただけで、9月は未達、10月は達成になります。 そこで差異分析には、当月のほかに、期首から対象月までの累計を並べています。

項目式読み方
累計期首の月から対象月までの合計月ずれをならした、ここまでの実力
進捗率・消化率累計の実績 ÷ 年間予算売上なら年間予算のどこまで来たか、費用なら年間予算のどれだけを使ったか
着地見込み累計の実績 + 残りの月の予算残りの月が予算どおりに進んだときの、1年分の数字

進捗率は、期間の経過と並べて見ます。ダッシュボードには「12か月のうち何%が過ぎた時点か」を出しています。 記入例の9月は、6か月が過ぎた50%の時点です。売上高の進捗率は44.5%、販管費の消化率は49.2%でした。 ただし、記入例の会社は12月・2月・3月に売上が増える予算を組んでいます。季節で売上が動く会社は、進捗率だけでなく、累計の予算と比べてください。

着地見込みと年間予算の差は、累計の差異と同じ額になります。残りの月を、予算どおりと置いているためです。 「このままだと年度末にいくらになるか」を、1つの数字で見るための欄です。

予実管理のグラフ(ダッシュボードの3つ)

ダッシュボードの下に、エクセルのグラフ機能で作ったグラフが3つあります。 ダッシュボードで選んだ部門の数字に切り替わります。

  • 売上高(月別): 月ごとの予算(薄い棒)と実績(濃い棒)を並べた棒グラフ。対象月より後の月は、予算の棒だけが出ます
  • 営業利益(月別): 同じ形の棒グラフ。赤字の月は、棒が0より下に出ます
  • 売上高の累計: 実績の累計(棒)と、予算の累計(線)。棒が線より下なら、累計で予算に届いていません

グラフの元データは、ダッシュボードの下(印刷範囲の外)に置いています。 横軸は月の数字です。「10月」のように文字を付けると、グラフの幅に収まらず2行に折れたため、数字だけにしました。 当サイトでは、LibreOffice で開いてグラフが崩れないことと、赤字の月の棒が下向きに出ることを確かめています。

記入例の読み方(架空の洋菓子会社・9月時点)

記入例は、架空の「サンプル洋菓子株式会社」です。 本店・駅前店・通販(EC)・卸(法人向け)・本部(共通費)の5部門で、4月始まりの年度の9月まで実績が入っています。金額は千円です。

全社(4月〜9月の累計)予算実績差異予算比判定
売上高46,15045,803−34799.2%未達
売上原価16,85217,817+965105.7%超過
売上総利益(粗利)29,29827,986−1,31295.5%未達
販管費31,19231,551+359101.2%超過
営業利益−1,894−3,565−1,671-未達

売上高は予算比99.2%で、ほぼ予算どおりです。それでも営業利益は、予算より1,671千円少なくなっています。 差異分析シートで、差異の大きい科目を上から見ていくと、理由は次の3つでした。

  • 材料仕入: 累計 +937(予算比106.3%)。売上総利益率は、予算63.5%に対して実績61.1%で、2.4ポイント下がっています
  • 駅前店の売上: 部門別の比較で、売上高が予算比91.0%(−1,113)。営業利益も −829 です
  • 広告宣伝費: 累計 +216(予算比115.0%)。通販の売上高は予算比113.4%と伸びていますが、通販の営業利益は予算より −129 です

この会社は、上期(4月〜9月)を赤字、12月・2月・3月で取り返す予算を組んでいます。 年間の営業利益の予算は1,380千円です。9月までの遅れ(−1,671)を足すと、着地見込みは−291千円になります。 残りの半年が予算どおりに進んでも、年度では赤字になる、という読み方です。

図解:記入例の営業利益の累計(全社・千円)
記入例の全社の営業利益の累計を月ごとに示した折れ線グラフ。予算の累計は4月から3月まで動き、3月に年間予算1,380千円に届く。実績の累計は9月までで−3,565千円、同じ時点の予算の累計は−1,894千円で、差は−1,671千円。9月以降を予算どおりと置いた着地見込みは3月に−291千円。 灰色の線が予算の累計、紺の線が9月までの実績の累計、紺の点線が着地見込み(9月までの実績の累計に、10月以降の予算を足したもの)。 2,000 1,000 0 −1,000 −2,000 −3,000 −4,000 4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月 ここまで実績・ここから予算 千円 累計の差 −1,671 年間予算 1,380 着地見込み −291 予算の累計 実績の累計(9月まで) 着地見込み(10月以降は予算どおりと置く)
9月時点の累計の差(−1,671)が、そのまま年度末の差になります。年間予算 1,380 − 1,671 = 着地見込み −291。

この図のように、累計の差は残りの月を予算どおりに置く限り、年度末まで縮みません。 取り返すには、10月以降の月に予算を上回る実績が要ります。

損益計算書・資金繰り表・売上管理表・月報・事業計画書との違い

当サイトには、数字を扱うテンプレートがほかにもあります。役割は次のとおりです。

テンプレート見るもの予実管理表との違い
損益計算書1期分の売上と利益決算でまとめる表で、予算との比較と月別の列はない
資金繰り表12か月の入金・出金と現金の残高お金が足りるかを見る表。売上と入金の時期のずれを扱う。予実管理表は損益(利益)を見る
売上管理表顧客・製品・担当ごとの月別の売上(24か月)と、月の売上予算に対する達成率・前年同月比売上だけ。売上原価・販管費・利益の予算と実績はない
月報1か月の報告(予算実績表つき)1か月分の報告書。差異の理由を文章で書くのに向く。累計と着地見込みはない
事業計画書月次の収支計画(売上→費用→営業利益)計画を作る表。作った月次の数字を、この予実管理表の予算シートに写すと予実管理に使える

家計簿にも予算と実績の欄がありますが、個人の家計向けです。会社の予算には、この予実管理表を使ってください。 差異の理由を文章で残すなら、月報の報告欄に「材料の値上がりで売上総利益率が2.4ポイント下がった」のように書いておくと、翌月以降に振り返れます。

このエクセルで扱わないもの

  • 営業利益より下: 受取利息・支払利息などの営業外損益、経常利益、税金は入りません
  • 前年比: 前の年度の実績と比べる列はありません。前年度のファイルを並べて開きます。売上の前年同月比なら、売上管理表で出せます
  • 資金繰り: 売上の入金や仕入の支払の時期は扱いません。お金が足りるかは資金繰り表で見ます
  • 本部費の配賦: 本部の費用を各部門に割り振る計算はしません
  • 実績の自動集計: 仕訳や売上の明細から実績を集計する仕組みはありません。月次の試算表の数字を手で写します
  • 部門6つ以上・科目17行以上: 行や列を挿入すると、差異分析とダッシュボードの数字がずれます

部門が多い、実績の転記に毎月時間がかかる、といった段階になると、表計算の予実管理では手が回らなくなります。 会計ソフトの部門別の集計や、予算管理の仕組みに切り替える目安にしてください。

当サイトでは、配布前に次のことを確かめました(2026年10月3日)。

  • 空欄・記入例と、入力や選択を変えた版の計10通りを LibreOffice で再計算し、エラー表示(#N/A・#REF!・#VALUE!・#DIV/0! など)のセルが0件
  • 差異分析・ダッシュボード・部門別の比較・グラフの元データ・予算と実績の計の行を、1通りあたり2,321セル、数式を使わない計算と突き合わせて不一致0件
  • 突き合わせた版: 部門と対象月の切り替え、期首を1月・10月に変える、部門名の変更、マイナスの予算、実績の欄を消す、一覧に無い部門と月を入れる、全部の欄を乱数で埋める
  • 一覧に無い部門や月を入れたときは、全社・期首の月で計算し、ダッシュボードに赤字でその旨が出ること
  • 印刷用PDFが A4横(空欄2ページ・記入例4ページ)で、グラフと表が崩れていないこと

よくある質問

予実管理表とは何ですか?
予算(その月に見込んだ数字)と実績(実際に締まった数字)を同じ表に並べて、差を見るための表です。このテンプレートでは、売上高・売上原価・販管費・営業利益を月別・部門別に並べ、差異(実績−予算)・予算比(実績÷予算)・期首からの累計を自動で出します。差の大きい科目が分かれば、月次の会議で「どこから手を打つか」を数字で話せます。
費用の予算比が100%を超えたら、すぐに削るべきですか?
売上と一緒に増える費用は、予算比だけで判断しないでください。記入例の通販(EC)は、売上高が予算比113.4%で、売上に比例して増える荷造運賃や決済手数料も予算を超えています。これは売れた分の費用です。このファイルは費用を「少ないほど良い」として「超過」と赤で出しますが、売上高に対する割合(ダッシュボードの売上総利益率・営業利益率)が予算より悪くなっているかを合わせて見ます。記入例の広告宣伝費のように、売上の伸び以上に増えている費用が見直しの候補です。
Excel 2016 や Google スプレッドシートでも使えますか?
使っている関数は SUM・INDEX・MATCH・IF・AND・OR・IFERROR・ISNA・ISNUMBER・ROUND・DATE・YEAR・MONTH・TRIM・COUNTIF だけです。XLOOKUP や FILTER は使っていません。INDEX・MATCH・IFERROR は、Microsoft のサポートページで Excel 2016・2019・2021・2024・Microsoft 365 が適用対象に挙がっています(INDEX・MATCH・IFERROR、2026年10月3日確認)。当サイトが確かめたのは LibreOffice での再計算とグラフの表示だけで、Excel と Google スプレッドシートの実機では開いていません。
部門が6つ以上あるとき、科目が足りないときはどうしますか?
部門は5つ、科目は売上3・売上原価3・販管費10の16行までです。部門が多い会社は、事業部ごとにファイルを分けるか、小さい部門をまとめて1部門にします。科目が足りないときは、金額の小さい科目を「その他の経費」にまとめます。行を足すと、差異分析とダッシュボードが行の位置で読んでいるため、数字がずれます。行や列は挿入しないでください。
実績の数字はどこから写せばいいですか?
会計ソフトで月を締めたあとの、月次の試算表(損益の部分)から写します。部門別に見たい会社は、会計ソフトで部門を付けて仕訳を入れておくと、部門別の損益の数字をそのまま写せます。会計ソフトを使っていない会社は、総勘定元帳の科目ごとの月の合計を写します。このファイルは、仕訳から実績を自動で集計する作りにはなっていません。

関連テンプレート

参考文献・出典

本ページの内容は以下の公的情報源に基づき作成しています(2026-10-03 確認時点)。