
- 企画書のエクセルを会員登録不要で無料ダウンロードできる(記入例入りと白紙版の2種類。企画書/損益シミュ/売上予測/ダッシュボード/使い方の5シート)
- 損益シミュのROIは「(効果 − 投資 − 運用 − リスク)÷(投資 + 運用)」の3年累計で、分子・分母に入る区分がシートに書いてある。回収期間は累積キャッシュフローが初めて0以上になる時点
- 入力はすべてプラスの金額。区分と金額には入力規則があり、判定は自分で入れた基準と比べた結果だけを出す
- 売上予測は損益シミュと連動しない単独のシート。グラフはダッシュボードに2点、売上予測に1点
本ページの情報は2026-10-08時点のものです。記入例の数字は説明のための架空の値で、実際の企画の目安ではありません。
1. このブックでできること(記入例入りと白紙版)
配布しているのは、企画の収支を3年分試算して、ROIと回収期間を出すための1冊(5シート)です。月次の売上と費用を積み上げて損益分岐点を探すブックではありません(損益分岐点の式だけは、計算を足したいときにまとめました)。
| 種類 | 中身 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 記入例入り | CRM導入を例にした架空の数字が入っている(投資5行・運用5行・効果14行・リスク2行)。ROI 286.9%・回収期間 0.33年が出る | 式やグラフの動きを見てから、数字を上書きして使いたい人 |
| 白紙版 | 同じ表・式・入力規則・グラフで、数字と氏名を消してある(区分の枠は残してある) | 消す手間をかけず、すぐ自分の数字を入れたい人 |
- ROIと回収期間が出る: 損益シミュに、区分(投資・運用・効果・リスク)と金額を入れると、3年累計のROI、便益費用比、回収期間が出ます。式は次の節にまとめました。
- 入力はすべてプラス: 効果もプラスで入れます。引き算は式が行います。
- 入力規則つき: 区分は 投資・運用・効果・リスク のリスト、金額は0以上、「確認」の列は 確認済み・仮定 のリストです。
- 判定は、自分の基準と比べるだけ: ダッシュボードの「基準のROI」「基準の回収期間」に自社の数字を入れると、その基準と比べた文が出ます。基準の値は、ブックには入れていません。
- グラフ3点: ダッシュボードの折れ線(累積キャッシュフロー)と棒(期ごとの効果と支出)、売上予測の折れ線(月次の想定売上)です。
- A4・1ページ幅の印刷設定: 5シートとも、A4の1ページ幅に収まる設定です。損益シミュは横向きで2ページになります。
- シートの保護はかけていません: 行や項目を足しやすくするためです。守りたいときの手順は FAQ にあります。
2. シートの見方(5シート)
| シート | 入れるところ | 式で出るところ |
|---|---|---|
| 企画書 | 企画名・起案者・起案日・対象期間・スポンサー/6つの欄(企画背景・課題・目的・解決策・効果見込み・必要リソース) | 総投資額・3年累計効果・ROI・回収期間(損益シミュから引く。ここには入力しない) |
| 損益シミュ | 30行の入力枠に、区分・項目・初期/1年目/2年目/3年目の金額・確認(確認済み/仮定) | 行ごとの3年累計、区分別合計、純キャッシュフロー、累積キャッシュフロー、ROI、便益費用比、回収期間 |
| 売上予測 | 30か月分の想定客数と客単価(損益シミュとは連動しない) | 月ごとの想定売上、累計売上、30か月合計、折れ線グラフ |
| ダッシュボード | 基準のROI・基準の回収期間(自社の数字。空欄のままでよい) | カード4枚(総投資額・3年累計効果・ROI・回収期間)、基準との比較の文、グラフ用の表、グラフ2枚 |
| 使い方 | なし | 入力のしかた、ROIと回収期間の式 |
ROIと回収期間の定義(損益シミュの下の行)
損益シミュの区分別合計の下に、次の行があります。どの区分が分子に入り、どの区分が分母に入るかを、行の名前に書いてあります。
| 行の名前 | 式(行の合計の列で) | 記入例の値 |
|---|---|---|
| 総投資額(分母)=投資合計 + 運用合計 | 投資合計 + 運用合計(初期〜3年目の合計) | 11,270,000円 |
| 3年累計効果(分子に+)=効果合計 | 効果合計 | 45,550,000円 |
| リスク合計(分子から−) | リスク合計 | 1,950,000円 |
| 純効果(分子)=効果 − 投資 − 運用 − リスク | 3年累計効果 − 総投資額 − リスク合計 | 32,330,000円 |
| ROI(3年累計)=純効果 ÷ 総投資額 | 純効果 ÷ 総投資額(総投資額が0のときは空欄) | 286.9% |
| (参考)便益費用比=3年累計効果 ÷ 総投資額 | 3年累計効果 ÷ 総投資額 | 4.04倍 |
| 回収期間(年)=累積キャッシュフローが初めて0以上になる時点 | 期ごとの純キャッシュフロー(効果 − 投資 − 運用 − リスク)を足し上げ、初めて0以上になった期の中を直線で補う | 0.33年 |
ROIは初期〜3年目の合計で見た値で、1年あたりのROIではありません。便益費用比(効果 ÷ 投資)は、ROIとは別の指標なので、行を分けています。「初期」の列は時点0、1〜3年目の列は各年の合計として扱い、月ごとの時期は考慮していません。
数字の入れ方の例(手で確かめられる小さな例)
初期に投資100万円、1年目〜3年目は毎年、効果100万円・運用30万円・リスク10万円とすると、次のようになります。
| 期 | 効果 | 投資 | 運用 | リスク | 純キャッシュフロー | 累積 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 初期 | 0 | 100万円 | 0 | 0 | −100万円 | −100万円 |
| 1年目 | 100万円 | 0 | 30万円 | 10万円 | +60万円 | −40万円 |
| 2年目 | 100万円 | 0 | 30万円 | 10万円 | +60万円 | +20万円 |
| 3年目 | 100万円 | 0 | 30万円 | 10万円 | +60万円 | +80万円 |
- ROI(3年累計): 効果の合計300万円 − 投資100万円 − 運用90万円 − リスク30万円 = 純効果80万円。総投資額は 100 + 90 = 190万円。80 ÷ 190 = 約42.1%(便益費用比は 300 ÷ 190 = 約1.58倍)
- 回収期間: 累積が初めて0以上になるのは2年目。1年目の終わりの累積が −40万円で、2年目の純キャッシュフローが +60万円なので、1 + 40 ÷ 60 = 約1.67年
3. 自分の数字に置き換える手順
- 白紙版を開く: 数字と氏名が空のブックです。記入例入りを使うときは、淡い黄色のセルを上書きします。
- 損益シミュに入れる: 区分をリストから選び、項目名と、初期・1〜3年目の金額を入れます。金額はすべてプラスです。入れ終わった行は、行ごとの3年累計が出ます。
- 「確認」の列を選ぶ: 見積書や実績で確かめた数字は「確認済み」、見込みは「仮定」を選びます。仮定の数字は、確かめ方(誰に何を聞くか)を企画書の欄に書いておくと、あとで根拠を聞かれても答えられます。
- ROIと回収期間を見る: 損益シミュの下の行と、ダッシュボードのカードに出ます。入力枠は30行(投資5・運用5・効果15・リスク5の区分で組んでありますが、区分はリストで選び直せます)です。
- 企画書シートを書く: 6つの欄に文章を書きます。総投資額・3年累計効果・ROI・回収期間は、損益シミュから出ているので入力しません。
- 行を足すとき: 損益シミュの入力枠の途中の行を選んで右クリックし、「コピーしたセルの挿入」を選びます。区分別合計の範囲も広がります。枠の一番下に書き足すだけでは、合計に入りません。
4. 基準との比較(ダッシュボードの判定)
ダッシュボードの「基準のROI(3年累計)」と「基準の回収期間(年以内)」は、自社の基準を入れる欄で、このブックは値を入れていません。2つとも入れると、次のような文が出ます。
- 「ROIは基準以上、回収期間は基準以内(入れた基準との比較です)」
- 「ROIは基準未満、回収期間は基準を超過(入れた基準との比較です)」
- 回収期間が3年目までに出ないときは、「回収期間は3年以内に回収できない」
どちらかが空欄のときは「基準を入れると、ここに比較の結果が出ます」と表示されます。基準にする数字は、社内の稟議規程や、役員が決めた投資の条件があれば、それに合わせてください。このページでは、基準の数字を示しません。
5. 売上予測シートは連動しない
売上予測は、損益シミュとは連動していません。損益シミュのセルを読み込まず、損益シミュからも参照されません。月ごとの想定客数と客単価から、想定売上と累計売上を出して、折れ線グラフにする単独のシートです。
- 売上を効果に使うとき: 売上予測の結果を、粗利(売上から原価を引いた額)に直して、損益シミュの「効果」の行に、年ごとの合計で手で入れます。
- 記入例の数字: 想定客数・客単価・月数は、説明用の架空の値です(客数は月ごとに増える設定)。自分の見込みに書き換えてください。
6. 計算を足したいとき(損益分岐点・NPV・IRR)
次の計算は、このブックには入っていません。必要なときは、損益シミュの数字をもとに、自分で式を足してください。
- 損益分岐点売上高:
固定費 ÷ (1 − 変動費率)(変動費率は 変動費 ÷ 売上高)。例: 固定費が月100万円・変動費率が40%なら、100万円 ÷(1 − 0.4)= 約167万円。 - NPV(正味現在価値)・IRR(内部収益率): 将来のキャッシュフローを割引率で現在の価値にして足した値がNPV、NPVが0になる割引率がIRRです。エクセルには
NPV関数とIRR関数があります。損益シミュの「純キャッシュフロー」の行が、そのまま材料になります。関数の引数の扱い(初期投資を範囲に入れるかどうかなど)で結果が変わるので、使う前に Microsoft のヘルプで確認してください。
7. 保存・印刷・配布
- 印刷: 5シートとも、A4の1ページ幅に収まる設定です。企画書・売上予測・ダッシュボード・使い方は1ページ、損益シミュは横向きで2ページです。
- 社外に渡すとき: 数式や社内の情報が見えないように、PDFにして渡す方法があります。
- ファイル名: 「YYYYMM_企画名_v版数.xlsx」のように、日付と版を入れて分けると、どれが最新かわかります。
- 保存年数: 企画書そのものに一律の保存年数を定めた条文は、確認できていません。社内の文書管理の規程に従ってください。
8. NG例と改善策(よくある失敗)
| # | よくあるNG例 | なぜダメか | 改善策 |
|---|---|---|---|
| 1 | 効果をマイナスで入れる | このブックは入力がすべてプラスの前提で、引き算を式で行う。マイナスで入れると効果が減って見える(金額の列は、マイナスを直接入力すると入力規則でエラーになる) | 効果もプラスの金額で入れる |
| 2 | 区分を空欄のままにする、リスト以外を書く | 区分が投資・運用・効果・リスクのどれでもない行は、区分別合計に入らない | 区分はリストから選ぶ |
| 3 | 売上をそのまま効果に入れる | 原価を引いていない売上は、効果が大きく見える | 粗利(売上から原価を引いた額)で入れる |
| 4 | 見込みの数字を、確かめ方なしで並べる | 根拠を聞かれたときに答えられない | 「確認」の列で、確認済みと仮定を分け、仮定には確かめ方を書く |
| 5 | ROIを、1年あたりの値と同じものとして説明する | このブックのROIは3年累計。期間が違う数字を並べると、比較が狂う | 「ROI(3年累計)」と期間を書いて示す |
| 6 | ROIだけを示して、回収期間と前提を書かない | 同じROIでも、お金が出ていく時期と戻る時期で、資金繰りへの影響が違う | ROI・回収期間・主なリスクをセットで示し、仮定の数字には確かめ方を書く |
| 7 | 数式のセルを消してしまう | ROIや回収期間が空になる、または狂う | 元に戻す(Ctrl+Z)か再ダウンロード。守りたいときはシートを保護する |
9. 関連テンプレート
- 企画書テンプレート 無料(Word・PowerPoint)
- 企画書テンプレート おしゃれ Word版
- 事業計画書テンプレート
- 稟議書テンプレート(社内の投資申請・予算申請に)
- 報告書テンプレート エクセル版(企画実行後の月次KPI報告に)
このブックの ROI はどう計算していますか?
回収期間はどう計算していますか?
リスクの行は、ROI にどう効きますか?
効果をマイナスで入力しなくてよいのですか?
ダッシュボードの判定は、どう出るのですか?
売上予測シートは、損益シミュと連動していますか?
エクセルの企画書と、Word・PowerPointの企画書はどう使い分けますか?
Googleスプレッドシートで使えますか?
数式を誤って消さないようにするには?
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