業務文書

報告書テンプレート Word版

報告書は、起きたことと分かったことを、読む人が次の判断をできる順番で伝える書類です。業務・作業・調査・トラブル・研修の5つの場面の白紙と、通して読める記入例(Word・PDF)を、全文コピーつきで無料配布します。

公開: 2026年5月7日 最終更新: 2026年10月14日 WordPDF 会員登録不要・無料
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報告書テンプレート Word版のテンプレートプレビュー
報告書テンプレート Word版(Word / PDF・会員登録不要・無料DL)
このページでわかること

報告書は、起きたことと分かったことを、読む人が次の判断をできる順番で伝える書類です。最初に結論を1〜3行で書き、続けて事実(いつ・どこで・何を)、数字、原因、次の対応(担当と期限)の順に並べます。業務・作業・調査・トラブル・研修の5つの場面の白紙と、通して読める記入例を、全文のまま載せています。事故や労災、個人情報の漏えいのように、法令で決まった提出先がある報告は、この様式では代わりになりません。

報告書の白紙と記入例(5パターン)

業務・作業・調査・トラブル・研修の5つの場面の白紙と記入例を、Word・PDFで配布しています。上のダウンロード欄から取れます。人物・会社・日付・数字は、すべて架空です(記入例の5件で、同じ人や会社は使っていません)。ご自身の仕事に書き換えて使ってください。会社に所定の様式があるときは、その様式を使います。

ファイル 中身 ページ数
hokokusho_blank_full(Word・PDF) パターン1〜5の白紙 5
hokokusho_word_full(Word・PDF) 全部入り(白紙5+記入例5) 10
hokokusho_example_full(PDF) 記入例5と、書き方のポイント 6
kenshu_hokoku_full(Word・PDF) 公務員・自治体向けの研修報告書の白紙(別様式) 2

白紙には、表題と書き込む表だけが入っています。見出しや書き方の注意書きは印字していません。白紙の各ページの下には「template-free.jp」とだけ入っています。記入例のページの下には、このページのURLがあります。記入例の記入部分は赤字です。

まず「どの報告書か」を選ぶ

こんなとき 使うもの
日次・週次・月次の業務の結果を、上司や関係者に報告する パターン1:業務報告書
保守・点検・制作・設置などの作業を終えて、依頼元に完了を報告する パターン2:作業報告書
市場・競合・社内の状況を調べ、結果と提案を報告する パターン3:調査報告書
ミス・クレーム・障害が起きたことを、社内の関係者に報告して記録に残す パターン4:トラブル報告書
社内外の研修・セミナーを受けたあとに、学んだことと業務への活用を報告する パターン5:研修報告書
出張の内容を報告する 出張報告書テンプレート(日程表・経費明細つき。この Word には入っていません)
毎日の作業の記録、1週間のまとめを出す 日報テンプレート・週報テンプレート
会社から、ミスや規則違反について始末書を求められた 始末書テンプレート
取引先などから、おわびとあわせて経過の報告を求められた 顛末書テンプレート(社外向けの書式)
介護施設で事故やヒヤリハットが起きた 介護事故報告書テンプレート
労働災害・個人情報の漏えい・交通事故が起きた 法令で報告先が決まっています。下の節で確かめてください

パターン1:業務報告書

日次・週次・月次など、一定の期間の業務をまとめて報告するときの型です。最初に結論を3行までで書き、実施内容、目標と実績、課題、次の対応の順に並べます。

この様式の項目:概要・実施内容・成果・課題と原因・次期間の対応・添付資料

業務報告書の記入例。9月分の営業活動について、概要・実施内容(週ごと)・成果(目標と実績)・課題と原因・次期間の対応(担当と期限)・添付資料を、赤字で書いている
配布している記入例のPDF(hokokusho_example_full.pdf)の1ページ目(記入例)

パターン1:業務報告書(記入例)の全文

業務報告書

 

報告日 令和8年10月1日

宛先 営業部長 高橋 美咲 様

報告者(所属・氏名) 営業1課 田中 太郎

報告期間 令和8年9月1日〜9月30日

件名 9月分の営業活動の報告

 

1 概要

9月は新規訪問10社と既存顧客のフォロー5社を行い、受注は3件(合計12,000,000円)。見積から受注までの平均日数が35日で、目標の30日を超えた。

 

2 実施内容

期間|内容

第1週|新規訪問3社・既存顧客のフォロー1社

第2週|新規訪問3社・見積提出2件

第3週|新規訪問2社・既存顧客のフォロー2社・見積提出1件

第4週|新規訪問2社・既存顧客のフォロー2社・見積提出2件

 

3 成果

項目|目標|実績

新規訪問|12社|10社

見積提出|6件|5件

受注件数|4件|3件

受注金額|14,000,000円|12,000,000円

 

4 課題と原因

見積から受注までが平均35日(目標30日)。決裁ルートを見積の提示後に確認していたため、決裁待ちが長くなった。

 

5 次期間の対応

内容|担当|期限

見積を出す前に、決裁ルートを確認する|田中|令和8年10月9日

商談メモに、決裁者の欄を足す|田中|令和8年10月末日

 

6 添付資料

見積提出一覧(5件)

 

以上

業務報告書の白紙。報告日・宛先・報告者・報告期間・件名の欄と、概要の枠、実施内容・成果・次期間の対応の表、課題と原因の枠、添付資料の枠がある
配布している白紙のPDF(hokokusho_blank_full.pdf)の1ページ目

パターン1:業務報告書(白紙)の全文(そのままコピーして使えます)

業務報告書

 

報告日 令和 年 月 日

宛先

報告者(所属・氏名)

報告期間 令和 年 月 日 〜 月 日

件名

 

1 概要

 

2 実施内容

期間|内容

 

3 成果

項目|目標|実績

 

4 課題と原因

 

5 次期間の対応

内容|担当|期限

 

6 添付資料

 

以上

仕事に合わせた書き換え

仕事 この様式での書き方
営業の仕事 「成果」の表の項目を、訪問数・見積の件数・受注件数・受注金額にする
開発・技術の仕事 「成果」の表の項目を、リリースの件数・対応した不具合の件数・作業時間にする
総務・経理などの管理の仕事 「成果」の表の項目を、処理した件数・締めの完了日・問い合わせの件数にする

パターン2:作業報告書

保守・点検・制作・設置などの作業を終えたときに、依頼元へ出す型です。作業の内容を開始と終了の時刻つきで並べ、使った部材、結果、残った作業、立会者の確認までを1枚に収めます。

この様式の項目:作業内容・使用した部材・結果・確認したこと・残った作業・次回の予定・立会確認

作業報告書の記入例。ネットワーク機器の交換作業について、作業内容(開始・終了・内容)、作業時間の合計、使用した部材、結果、残った作業、立会者を、赤字で書いている
配布している記入例のPDF(hokokusho_example_full.pdf)の2ページ目(記入例)

パターン2:作業報告書(記入例)の全文

作業報告書

 

報告日 令和8年9月17日

宛先(依頼元) 株式会社サンプル商事 総務部 佐藤 一郎 様

報告者(所属・氏名) テスト保守サービス 鈴木 花子

件名 ネットワーク機器の交換作業

作業日 令和8年9月17日(木)

作業場所 株式会社サンプル商事 本社3階サーバー室

 

1 作業内容

開始|終了|内容

9:30|10:00|作業前の接続状況の確認、データの退避

10:00|11:30|スイッチングハブ1台の交換と、配線の付け替え

11:30|12:00|全端末の通信確認

 

作業時間の合計 2時間30分(30分+90分+30分)

 

2 使用した部材

名称|数量

スイッチングハブ(24ポート)|1台

 

3 結果・確認したこと

交換後、フロアの全端末(32台)で通信できることを確認した。交換前の機器は、依頼元へ引き渡した。

 

4 残った作業・次回の予定

残った作業はなし。次回は令和9年3月に、定期点検を行う。

 

5 立会確認

立会者(所属・氏名) 総務部 佐藤 一郎

確認印

 

以上

パターン2:作業報告書(白紙)の全文(そのままコピーして使えます)

作業報告書

 

報告日 令和 年 月 日

宛先(依頼元)

報告者(所属・氏名)

件名

作業日 令和 年 月 日

作業場所

 

1 作業内容

開始|終了|内容

 

作業時間の合計

 

2 使用した部材

名称|数量

 

3 結果・確認したこと

 

4 残った作業・次回の予定

 

5 立会確認

立会者(所属・氏名)

確認印

 

以上

作業に合わせた書き換え

作業 この様式での書き方
保守・点検 「作業内容」の欄に、作業前の状態、交換や調整をしたこと、確認した結果を順に書く
制作・納品 「作業内容」の欄に、制作物の名前、修正の回数、納品した日を書き、「使用した部材」の欄は空けてよい
設置・工事 「使用した部材」の欄に名称と数量を書き、「立会確認」の欄に確認した人の名前を書く

パターン3:調査報告書

市場・競合・社内の状況などを調べた結果を、判断する人に渡すときの型です。調べて分かった「事実」と、そこからの見立てである「推測」を別の欄に分けます。調べきれなかったことも、最後の欄に書きます。

この様式の項目:調査の目的・調査の方法・結果の要約・データ・事実(調べて分かったこと)・推測(事実からの見立て)・提案・限界・追加で確認すること

調査報告書の記入例。競合2社のプラン料金について、目的・方法・結果の要約・データの表・事実と推測を分けた欄・提案・限界を、赤字で書いている
配布している記入例のPDF(hokokusho_example_full.pdf)の3ページ目(記入例)

パターン3:調査報告書(記入例)の全文

調査報告書

 

報告日 令和8年9月14日

宛先 企画部長 渡辺 健一 様

報告者(所属・氏名) 企画部 小林 由美

件名 競合2社の月額プラン価格の調査

調査期間 令和8年9月1日〜9月11日

 

1 調査の目的

当社の基本プラン(月額9,800円)が割高かどうかを判断する材料を集める。

 

2 調査の方法

2社の公式サイトに載っている料金表を、令和8年9月10日に確認した(問い合わせはしていない)。

 

3 結果の要約

A社は当社より1,500円安い(約15%)。B社は300円安い(約3%)。

サポートの窓口は、A社の公式サイトにはメールのみ記載されている。

 

4 データ

項目|当社|A社|B社

月額の基本プラン|9,800円|8,300円|9,500円

サポートの窓口|電話・メール|メールのみ記載|電話・メール・チャット

 

5 事実(調べて分かったこと)

A社の基本プランは月額8,300円、B社は月額9,500円。

A社のサイトにあるサポート窓口の記載は、メールだけ。

 

6 推測(事実からの見立て)

A社は価格を前面に出し、サポートを絞って安くしている可能性がある(理由は、窓口がメールのみであること。実際の対応時間は未確認)。

 

7 提案

価格は変えず、サポート体制(電話対応・対応時間)を、提案書の最初のページに載せる。令和8年10月末日までに、提案書を更新する。

 

8 限界・追加で確認すること

公開の料金表だけで、実際の契約条件や割引は確認していない。

 

以上

パターン3:調査報告書(白紙)の全文(そのままコピーして使えます)

調査報告書

 

報告日 令和 年 月 日

宛先

報告者(所属・氏名)

件名

調査期間 令和 年 月 日 〜 月 日

 

1 調査の目的

 

2 調査の方法

 

3 結果の要約

 

4 データ

項目|比較対象1|比較対象2|比較対象3

 

5 事実(調べて分かったこと)

 

6 推測(事実からの見立て)

 

7 提案

 

8 限界・追加で確認すること

 

以上

調べる対象に合わせた書き換え

調べる対象 この様式での書き方
市場の調査 「データ」の表に、市場の規模、前年との差、情報の出どころを書く
競合の調査 「データ」の表の列を、当社と比べる会社の名前にする
社内アンケートの調査 「調査の方法」の欄に、対象の人数と回答数を書き、「データ」の表に質問ごとの回答数を書く

パターン4:トラブル報告書

ミス・クレーム・システムの障害などが起きたとき、社内の関係者に事実を伝えて記録に残す型です。経緯を時刻の順に並べ、原因は「事実」と「推測」を別の欄に分けます。対応と再発防止は、担当と期限を決めて書きます。

会社から、ミスや規則違反について始末書を出すよう求められたときは、パターン4ではなく始末書テンプレートを使います。取引先へのおわびと経過の報告を求められたときは、顛末書テンプレートの社外向けの書式があります。経緯をまとめるだけで足りるときは、このパターンで書けます。

この様式の項目:影響を受けた相手・範囲・経緯(時系列)・原因(事実)・原因(推測・確認中のこと)・対応の状況・再発防止・相手への連絡(いつ・誰に・何を)

トラブル報告書の記入例。請求書の宛名の誤りについて、影響を受けた相手、時系列の経緯の表、原因の事実と推測、対応の状況、再発防止の表(担当と期限)、相手への連絡を、赤字で書いている
配布している記入例のPDF(hokokusho_example_full.pdf)の4ページ目(記入例)

パターン4:トラブル報告書(記入例)の全文

トラブル報告書

 

報告日 令和8年9月11日

宛先 経理部長 山口 次郎 様

報告者(所属・氏名) 経理課 中村 千尋

件名 請求書の宛名の誤りについて

発生日時 令和8年9月8日(火)10:00

発生場所・システム 経理課の請求書発行

 

1 影響を受けた相手・範囲

取引先1社(テスト工房)に、旧社名の宛名で請求書1通を送付した。

 

2 経緯(時系列)

日時|出来事|対応した人

9月8日(火)10:00|旧社名の宛名で請求書を発送した|中村

9月10日(木)14:00|取引先から電話で、宛名の誤りの連絡を受けた|中村

9月10日(木)15:30|上長(山口)に報告し、訂正版の作成を決めた|山口

9月11日(金)9:30|訂正した請求書を再送付し、電話でお詫びを伝えた|中村

 

3 原因(事実)

顧客台帳の社名が、令和8年6月の社名変更の前のまま残っていた。請求書は、台帳の社名を自動で入れる。

 

4 原因(推測・確認中のこと)

社名変更の連絡を受けたときに、台帳の更新を依頼する手順がなかった可能性がある(営業課から経理課への連絡の記録は確認中)。

 

5 対応の状況

訂正した請求書の再送付は完了。旧い請求書は、取引先で破棄済みとの回答を得た。

 

6 再発防止

内容|担当|期限

請求書の発行前に、宛名を2人で確認する|経理課|令和8年10月9日

社名変更の連絡を受けたら、台帳の更新を依頼する手順を作る|経理課・営業課|令和8年10月15日

 

7 相手への連絡(いつ・誰に・何を)

9月11日、取引先に電話でお詫びと訂正版の再送付を伝えた(担当は中村)。

 

以上

パターン4:トラブル報告書(白紙)の全文(そのままコピーして使えます)

トラブル報告書

 

報告日 令和 年 月 日

宛先

報告者(所属・氏名)

件名

発生日時 令和 年 月 日 時 分

発生場所・システム

 

1 影響を受けた相手・範囲

 

2 経緯(時系列)

日時|出来事|対応した人

 

3 原因(事実)

 

4 原因(推測・確認中のこと)

 

5 対応の状況

 

6 再発防止

内容|担当|期限

 

7 相手への連絡(いつ・誰に・何を)

 

以上

起きたことに合わせた書き換え

起きたこと この様式での書き方
発注・請求などのミス 「影響を受けた相手・範囲」に、相手の名前と書類の数を書く
システムの障害 「影響を受けた相手・範囲」に、止まった機能と止まった時間を書き、「経緯」に障害の検知から復旧までを並べる
納期の遅れ・クレーム 「経緯」に相手からの連絡と、こちらの返答の時刻を書き、「相手への連絡」の欄を詳しく書く

パターン5:研修報告書

研修・セミナーを受けたあとに出す型です。「受講しました」で終わらず、学んだことを、いつから・何に・誰が使うかまで書きます。費用は、受講料・交通費・合計を分けて書きます。

この様式の項目:費用・内容の要点・学んだこと・業務への活用・所感・次のアクション・添付資料

研修報告書の記入例。ビジネス文書の書き方研修について、費用、内容の要点の表、学んだこと、業務への活用の表(いつから・担当)、所感、次のアクションを、赤字で書いている
配布している記入例のPDF(hokokusho_example_full.pdf)の5ページ目(記入例)

パターン5:研修報告書(記入例)の全文

研修報告書

 

報告日 令和8年9月16日

宛先 総務部長 伊藤 浩二 様

報告者(所属・氏名) 総務課 加藤 彩

研修名 ビジネス文書の書き方研修

主催 サンプル研修センター

受講日・時間 令和8年9月14日(月)9:30〜17:00

受講形式 会場参加

 

1 費用

受講料 22,000円(税込)

交通費 1,240円

合計 23,240円

 

2 内容の要点

テーマ|要点

結論を先に書く|文章の最初の1〜2行で、依頼や結論を示す

事実と意見を分ける|見たことと、自分の考えを別の文にする

数字で示す|「多い」を、件数や金額にする

 

3 学んだこと

報告は、読む人が次に何をするかが分かるところまで書く。

 

4 業務への活用

何を|いつから|担当

月次の業務報告書の冒頭に、結論の3行を足す|令和8年10月分から|加藤

部内の報告書の雛形に、「事実」「推測」の欄を足す|令和8年10月末日|加藤

 

5 所感

研修で学んだ型は、報告書だけでなく、依頼のメールにも使える。

 

6 次のアクション

令和8年10月の部内会議で、要点を10分で共有する。

 

7 添付資料

配布資料(12ページ)・領収書

 

以上

パターン5:研修報告書(白紙)の全文(そのままコピーして使えます)

研修報告書

 

報告日 令和 年 月 日

宛先

報告者(所属・氏名)

研修名

主催

受講日・時間 令和 年 月 日  時 分〜 時 分

受講形式

 

1 費用

受講料      円

交通費      円

合計      円

 

2 内容の要点

テーマ|要点

 

3 学んだこと

 

4 業務への活用

何を|いつから|担当

 

5 所感

 

6 次のアクション

 

7 添付資料

 

以上

研修の種類に合わせた書き換え

研修の種類 この様式での書き方
社内研修(新人研修・OJTなど) 「内容の要点」に理解できたことと、実務で再現できそうかを書く。疑問点は、講師に聞いてから出す
外部の研修・セミナー 「費用」の欄を書き、「所感」に、受講料と移動の時間に見合う学びだったかを書く。経費精算に使うときは、領収書を添付する
資格取得の研修 「内容の要点」に受験の結果(合格・受験予定)を書く。合格発表が提出のあとになるときは、後日追記すると「所感」に書く

報告書の書き方(結論→事実→数字→次の対応)

報告書は、読む人が「次に何をするか」を決めるための書類です。このページの記入例5つは、次の5つのポイントに沿って書いています。

書く順番とポイント

  1. 最初に、結論を1〜3行で書く。経緯は、結論のあとに並べる。
  2. 事実(見た・調べた・起きたこと)と、推測(そこからの見立て)は、別の欄に分ける。
  3. 数字は、件数・金額・時間で書く。「多い」「遅れた」だけにしない。
  4. 次の対応は、内容・担当・期限の3つをそろえる。
  5. 出す前に、日付・人名・金額・合計が、本文と表で合っているかを見直す。

書き出しの例文

最初の1〜2文で結論を言い切ります。次の例は、このページの記入例の書き出しです。

場面 書き出しの例
業務報告 9月分の営業活動を報告します。受注は3件(合計12,000,000円)で、目標の4件に届きませんでした。
作業報告 ネットワーク機器の交換作業が完了しました。交換後、全端末32台で通信できることを確認しています。
調査報告 競合2社の料金を調べました。A社は当社より約15%安く、B社は約3%安いことが分かりました。
トラブル報告 請求書の宛名を旧社名のまま送付する誤りがありました。訂正版は再送付済みで、再発防止の手順を決めています。
研修報告 ビジネス文書の書き方研修を受講しました。報告の冒頭に結論を書く型を、10月分の月次報告から使います。

5W1Hで書く

報告書は 5W1H(When/Where/Who/What/Why/How) を押さえると、読む人が状況をつかみやすくなります。特にトラブルの報告は、1つでも欠けると判断に困るので、様式に欄として入れておくと、抜けにくくなります。

項目 書くこと 例
When(いつ)発生日時・期間令和8年9月8日 10:00
Where(どこで)場所・システム・部署経理課の請求書発行
Who(誰が)関係者・担当者経理課の担当者、取引先1社
What(何が)事実・出来事旧社名の宛名で請求書を送付した
Why(なぜ)原因・背景(事実と推測を分ける)顧客台帳の社名が、社名変更の前のまま残っていた
How(どう)対応・結果訂正版を再送付し、宛名の確認手順を決めた

5つの様式の項目

場面ごとに、必要な項目を変えています。項目は、上の5つのパターンの白紙と同じです。

パターン 項目(順番どおり)
パターン1:業務報告書 概要・実施内容・成果・課題と原因・次期間の対応・添付資料
パターン2:作業報告書 作業内容・使用した部材・結果・確認したこと・残った作業・次回の予定・立会確認
パターン3:調査報告書 調査の目的・調査の方法・結果の要約・データ・事実(調べて分かったこと)・推測(事実からの見立て)・提案・限界・追加で確認すること
パターン4:トラブル報告書 影響を受けた相手・範囲・経緯(時系列)・原因(事実)・原因(推測・確認中のこと)・対応の状況・再発防止・相手への連絡(いつ・誰に・何を)
パターン5:研修報告書 費用・内容の要点・学んだこと・業務への活用・所感・次のアクション・添付資料

報告書のNG例と直し方

NG例 何が困るか 直し方
「対応しました」だけで終わる何をしたかが分からず、あとから同じことができない対応の手順を、時刻の順に書く
「多くの問題が」「かなりの損失」主観の表現で、判断に使えない「12件」「85万円」のように、数字にする
事実と推測が混ざっている推測を事実と読んで、誤った判断をするおそれがある「事実」の欄と「推測」の欄を分ける(パターン3・4)
結論が最後のページにある読む人が、最後まで読まないと判断できない1ページ目の最初に結論を書き、詳しい資料は別添にする
提案が「検討します」で終わる次に何をするかが決まらない内容・担当・期限を書く

報告書・日報・週報・顛末書・始末書の違い

書類の使い分けは、次のとおりです。これは実務での一般的な使い分けで、法令上の定義ではありません。

書類 主に書くこと この書式での扱い
報告書 業務の経過や結果の報告 このページ(パターン1〜5)
日報 毎日の作業の記録 別の書式(日報テンプレート)
週報 1週間の業務のまとめ 別の書式(週報テンプレート)
顛末書 起きたことの経緯・原因・対応・再発防止策 別の書式(顛末書テンプレート)。事実の報告が中心。おわびは、社外向けでは冒頭に入れる
始末書 ミスや規則違反の事実・原因・再発防止策 別の書式(始末書テンプレート)

パターン4(トラブル報告書)は、社内の関係者に事実を伝えて記録に残すための様式です。会社から始末書を求められたときは始末書の書式を、取引先へのおわびと経過の報告を求められたときは顛末書のページの社外向けの書式を使います。

事故・トラブルのときに、報告書だけで足りないもの

次の出来事は、法令で報告先が決まっています。このページの様式は社内の記録用で、これらの報告の代わりにはなりません。会社に所定の報告の様式があるときは、それも使います。

  • 労働災害(労働者の死亡・休業):労働安全衛生規則第97条第1項は、事業者は、労働者が労働災害その他就業中又は事業場内若しくはその附属建設物内における負傷、窒息又は急性中毒により死亡し、又は休業したときは、遅滞なく、電子情報処理組織を使用して、所定の事項を所轄労働基準監督署長に報告しなければならないと定めています。第2項は、休業の日数が4日に満たないときは、1月から3月まで、4月から6月まで、7月から9月まで、10月から12月までの期間における当該事実について、それぞれの期間における最後の月の翌月末日までに報告すると定めています( e-Gov 労働安全衛生規則 第97条(労働者死傷病報告) )。報告する事項は規則に決まっています。報告の方法や様式の細部は、厚生労働省の案内と所轄の労働基準監督署で確認してください( 厚生労働省 主要様式ダウンロードコーナー(安全衛生関係主要様式・労働者死傷病報告) )。
  • 個人情報の漏えい:個人情報保護法第26条第1項は、個人データの漏えい、滅失、毀損その他の個人データの安全の確保に係る事態であって、個人の権利利益を害するおそれが大きいものとして個人情報保護委員会規則で定めるものが生じたときは、個人情報保護委員会に報告しなければならないと定めています(他の事業者から取扱いの委託を受けていて、委託元に通知したときは除く)( e-Gov 個人情報の保護に関する法律 第26条(漏えい等の報告等) )。報告の対象になる事態や期限は、顛末書テンプレートのページにまとめています。
  • 交通事故:道路交通法第72条第1項は、交通事故があったときは、運転者その他の乗務員(運転者等)は、直ちに運転を停止して、負傷者を救護し、道路における危険を防止する等必要な措置を講じなければならないと定めています。事故の日時・場所、死傷者の数、損壊した物の程度、講じた措置などを報告するのは運転者で(運転者が死傷してやむを得ないときは、その他の乗務員)、警察官が現場にいるときはその警察官に、いないときは直ちに最寄りの警察署(派出所・駐在所を含む)の警察官に報告します( e-Gov 道路交通法 第72条(交通事故の場合の措置) )。
  • 介護施設の事故:専用の記録様式があります(介護事故報告書テンプレート)。

これらの報告をしたあとで、社内で経緯をまとめるときは、パターン4のトラブル報告書を使えます。

公務員・自治体の研修報告書(別様式)

地方公務員法第39条(研修) は「職員には、その勤務能率の発揮及び増進のために、研修を受ける機会が与えられなければならない」と定めています。 国家公務員法第70条の5(研修の根本基準) は、研修は、職員に現在就いている官職又は将来就くことが見込まれる官職の職務の遂行に必要な知識及び技能を習得させ、並びに職員の能力及び資質を向上させることを目的とするものでなければならないと定めています。

公務員・自治体の研修報告は、主催機関(人事院・自治大学校・市町村職員中央研修所など)や研修区分(新規採用・監督者・管理者など)を書く欄、所属長の確認欄など、民間企業の様式と違う項目があります。上のパターン5とは別に、この項目を入れた研修報告書の白紙を用意しました。当サイトで作った様式で、公的な様式ではありません。所属の自治体や省庁に決まった様式があるときは、そちらを使ってください。

研修報告書(公務員・自治体向け・白紙) 研修区分・受講記録・費用(受講料/旅費/宿泊費/教材費)・所属長確認欄を収録 Word 印刷用PDF

Word・エクセル・PDFの使い分け

同じ報告書でも、用途と相手によって向くファイル形式が変わります。

形式 向く用途 向かないケース
Word(.docx)文章中心の報告。社内で回して直してもらうとき数字の集計やグラフが中心の報告
エクセル(.xlsx)月ごとの数字を集計して、推移を見せる報告社外に出すとき(数式が見えてしまう)
PDF(.pdf)社外に出す、印刷して配る、確定版を残す直しや追記が続いている作業中の書類

このページの様式は、文章と小さな表で書くWordです。毎月の数字を集計する報告は、報告書テンプレート エクセル版を使ってください。

関連するテンプレート

よくある質問(FAQ)

Wordで作業報告書を作るテンプレートはありますか?
あります。このページの白紙(hokokusho_blank_full)の2ページ目が、作業報告書(パターン2)です。Wordで開いて、そのまま書き込めます。作業内容を開始と終了の時刻つきで並べ、使った部材、結果、残った作業、立会者の確認まで1枚に収まる形です。記入例は、同じパターン2の欄に記入したものです。
報告書のはじめには、どう書けばいいですか?
最初に、結論を1〜3行で書きます。「何が起きたか」「何が分かったか」「次にどうするか」のうち、読む人が判断に使うものから書きます。経緯や数字の細かい話は、そのあとに並べます。このページの記入例は、どれも枠の最初(概要など)に結論を書いています。
報告の仕方の例文はありますか?
場面ごとの書き出しの例文を、「報告書の書き方」の節の表にまとめています。業務・作業・調査・トラブル・研修の5つで、結論を1〜2文で言い切る形です。通して読める記入例は、パターンごとに全文を載せています。
報告書に入れる項目は、決まっていますか?
会社や場面によって決まります。このページの様式は、概要(結論)・実施内容・結果・課題・次の対応の順を基本にして、場面ごとに項目を変えています(作業なら使った部材や立会者、調査なら事実と推測を分ける欄、など)。会社に所定の様式があるときは、その様式を使います。
報告書の長さは、どのくらいが適切ですか?
決まった長さはありません。このページの5つの様式は、どれもA4で1ページに収まる形です。1ページ目だけで結論が分かるように書き、細かいデータが多いときは、別添の資料にします。
報告書をPDFにしたほうがいいですか?
社外に出すときや、印刷して配るときは、PDFにすると表示が崩れにくくなります。社内で直してもらうやり取りがあるうちは、Wordのままのほうが便利です。Wordの「名前を付けて保存」で、ファイルの種類にPDFを選べます。このページでも、Wordと印刷用のPDFの両方を配布しています。
トラブル報告書を書くとき、気をつけることは?
経緯を時刻の順に並べ、原因は「事実」と「推測」を別の欄に分けます。推測は、事実の欄に混ぜず、「可能性がある」「確認中」と書きます。対応と再発防止は、担当と期限を決めて書きます。パターン4の様式は、この順に書けるようにしています。
報告書と、日報・週報・顛末書・始末書の違いは何ですか?
報告書は業務の経過や結果を報告する書類、日報は毎日の作業の記録、週報は1週間の業務のまとめです。顛末書は、起きたことの経緯・原因・対応・再発防止策を書く書類で、始末書は、ミスや規則違反について、事実・原因・再発防止策を会社に出す書類です。これは実務での一般的な使い分けで、法令上の定義ではありません。顛末書テンプレート・始末書テンプレート・日報テンプレート・週報テンプレートは別のページにあります。
報告書はWordとエクセルのどちらで書くべきですか?
文章で経緯や結果を伝えるならWord、数字を集計して推移を見せるならエクセルが向いています。このページの様式は、文章と小さな表で書くWordです。毎月の数字を集計するときは、報告書テンプレート エクセル版を使ってください。
事実と推測は、どう分ければいいですか?
見た・測った・記録に残っていることは「事実」、そこから考えたことは「推測」です。「〜と考えられる」「〜の可能性がある」と書くものは、推測の欄に置きます。推測には、そう考えた理由と、まだ確認していないことを添えます。パターン3(調査)とパターン4(トラブル)の様式には、事実と推測を分ける欄があります。
上司から修正を求められたときは、どう対応しますか?
指摘が「事実」「解釈」「表現」のどれに当たるかを分けて受け止めます。事実の誤りなら、記録に戻って確かめます。解釈の違いなら、根拠と判断の軸を示します。表現の指摘なら、素直に直します。直した版を出すときは、変えた場所を最初に書いておくと、確認する時間が短くなります。
過去の報告書を、ひな形として再利用してもよいですか?
社内のひな形にするのはよい方法ですが、顧客名・金額・個人名の消し忘れに気をつけてください。前の案件の内容を残したまま出すと、情報が外に出てしまいます。ひな形にするときは、固有名詞を「〇〇」などに置き換えてから保存します。
労災や個人情報の漏えいが起きたとき、このページの様式で報告できますか?
できません。この様式は社内の記録用で、法令で決まった報告の代わりにはなりません。労働者の死亡・休業は労働安全衛生規則第97条、個人データの漏えい等は個人情報保護法第26条、交通事故は道路交通法第72条に報告の定めがあります。内容は、このページの「事故・トラブルのときに、報告書だけで足りないもの」の節にまとめています。

参考文献・出典

本ページの内容は以下の公的情報源に基づき作成しています(2026-10-13 確認時点)。

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