労働・HR

医療業務委託契約書テンプレート

医療業務委託契約書テンプレートを完全無料・会員登録不要でダウンロード。非常勤医師(アルバイト)・読影委託・在宅医療の3形態に対応。労働基準法が適用されない業務委託として作り、応召義務(第16条)・医師賠償責任保険(第7条)・読影レポート作成基準(第10条)を収録したWord版。委託料は時間給/日当/件数/月額固定/出来高から選んで記入する形式です。

公開: 2026年5月12日 最終更新: 2026年10月12日 Word 会員登録不要・無料
2026年10月12日 時点の情報
医師法(e-Gov法令検索)
全て無料・会員登録不要・即ダウンロード

テンプレート(空欄・編集可能)

200種類のテンプレートを掲載中
1形式(Word)でダウンロードできます
自社サーバーから直接配信(中継広告ページ非経由)
会員登録・メールアドレス入力不要

ダウンロード後は念のため、お使いのセキュリティソフトでのご確認をおすすめします。

医療業務委託契約書テンプレートのプレビュー
非常勤医師・読影委託・在宅医療の3形態に対応(委託料は時間給/日当/件数/月額固定/出来高から選んで記入)

医療業務委託の3形態

医療機関が医師に業務を委託する場合、大きく3つの形態があります。それぞれ法的位置付け・報酬体系・責任分担が異なるため、契約書を作成する前に形態を正確に把握してください。ダウンロードできる Word の第1条には、この3つのほか、当直医・健診業務・内視鏡検査・手術応援・オンライン診療の選択欄もあります。

非常勤医師(アルバイト)

週1〜2日・特定曜日のみ外来診療を担当する形態です。実態が雇用に近ければ労働契約(雇用契約)、裁量が大きく指揮命令がなければ業務委託(準委任)として取り扱います。

  • 報酬形式: 日給制または時給制(金額は契約書第4条に記入)
  • 診療科目による差: 診療科によって、契約書で決めておくこと(診療時間・患者数の上限、手術枠、当直・呼出の拘束)が変わります。下の「診療科目別の単価設定」にまとめています
  • 源泉徴収: 医師は所得税法204条1項各号のいずれにも該当せず、原則として源泉徴収の対象外(支払内容により例外あり。詳細は税理士に確認)
  • 医師の働き方改革(2024年4月施行): 雇用(労働者)として働く医師には、時間外・休日労働の上限が適用されます。他の医療機関にも雇用されている場合、労働者としての労働時間は事業場が異なっても通算されます(労基法38条1項)。委託(準委任)の医師に労基法の時間外規定は適用されませんが、実態が労働者なら適用されます

読影委託(画像診断アウトソース)

CT・MRI・X線画像の読影を外部の放射線科専門医や読影センターに委託する形態です。医師不足が深刻な地域病院・クリニックで普及が進んでいます。

  • 報酬形式: 件数単価制(CT・MRI・単純X線など区分ごとに、1件あたりの金額を記入)
  • AI読影連携: AIによる1次読影 + 専門医による最終判断の2段階方式が普及中。AI使用許諾・データ利用権を契約書に明記
  • 納期: 通常24〜72時間、緊急対応: 1〜3時間を目安に契約書に明記
  • 最終診断責任: 読影レポートは参考所見であり、最終診断責任は主治医にある旨を明記

在宅医療(訪問診療委託)

医師を有する法人または個人開業医が、別の医療機関の在宅医療業務を受託する形態です。患者宅・介護施設への訪問診療・往診を担当します。

  • 報酬形式: 月額固定制または訪問件数単価制(金額は契約書第4条に記入)
  • 担当エリア: 訪問できる範囲(距離や地域)を契約書に明記
  • 24時間対応: 在宅療養支援診療所・病院の要件を満たすために24時間対応が必要な場合、オンコール体制と手当を契約書で規定
  • 応召義務(医師法19条): 業務委託契約の有無にかかわらず医師個人に課される。担当範囲を契約書で明確化することで正当事由の証拠になる

雇用契約 vs 業務委託(医師の特殊性)

医師の労働契約・業務委託契約は、一般的なフリーランスと異なる医師法上の義務・医療法上の施設要件・医師の働き方改革が絡み合います。

項目 雇用契約(労働契約) 業務委託契約(準委任)
法的根拠 労働基準法・労働契約法 民法656条(準委任)
指揮命令 病院からの指示に従う義務 医師の裁量で診療方法を決定
時間外労働 36協定・医師の働き方改革の上限規制適用 労基法の時間外規定は適用されない(実態が労働者なら適用される)
社会保険 健保・厚生年金・雇用保険加入義務 国民健康保険・国民年金(医師個人が加入)
使用者責任 病院が民法715条の使用者責任を負う 原則として医師個人が責任を負う
源泉徴収 給与所得として源泉徴収(甲欄・乙欄) 原則として源泉徴収不要(所得税法204条の対象外。支払内容により例外あり)
偽装請負リスク なし 実態が雇用なら偽装請負(労基法違反)

フリーランス・事業者間取引適正化等法(報酬の支払期日)

個人の医師に業務を委託する場合は、特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律(フリーランス・事業者間取引適正化等法)が当てはまることがあります。受託する医師が「従業員を使用しない個人」(2条1項1号)の場合です。委託する側は、給付の内容・報酬の額・支払期日などを書面または電磁的方法で直ちに明示する必要があり(3条1項)、さらに委託する側が「従業員を使用する個人、または二以上の役員がある法人もしくは従業員を使用する法人」(2条6項)にあたるときは、報酬の支払期日を、給付を受領した日(役務の提供を受けた日)から起算して60日以内で、かつできる限り短い期間内に定めなければなりません(4条1項)。ダウンロードできる Word の第5条は、この60日以内に収まる書き方にしています。月末締めの扱いなど細かい解釈は、公正取引委員会の資料で確認してください。

医療法による施設基準の影響

医療法は医療機関の開設・管理・人員配置に厳格な基準を定めており、業務委託でも遵守が求められます。

要件 医療法条項 業務委託への影響
管理者(院長)の設置と専任 医療法10条1項・12条1項2項 開設者は臨床研修等修了医師に管理させる義務があり(10条1項)、管理者となれる開設者は自ら管理する(12条1項本文。他の者に管理させるには都道府県知事の許可が必要)。管理者は知事の許可がなければ他の病院・診療所を管理できない(12条2項)。なお15条1項は管理者が従業者を監督する義務を定めた別の条文で、常駐義務の根拠ではない
宿直医師の確保 医療法16条 病院の管理者は、病院に医師を宿直させなければならない(厚生労働省令で定める場合を除く)。委託の医師を宿直に充てられるかは条文から読み取れないため、都道府県の窓口に確認する
標榜できる診療科名 医療法6条の6第1項・医療法施行令3条の2 広告できる診療科名は、医療法施行令3条の2が列挙するものと、厚生労働大臣の許可を受けたものに限られる。条文は診療科名の範囲を定めるもので、標榜診療科ごとに専門医資格の保有者を確保することを求める規定ではない(専門医は学会等の認定であり医療法上の要件ではない)
医療広告規制 医療法6条の5第1項・第3項 虚偽の広告は禁止(1項)。非常勤の委託医師を「専属」「常勤」と表示すれば虚偽広告にあたる。広告できる事項は3項が列挙しており、従業者に関する事項は8号の範囲内で可能

在宅療養支援診療所・病院の施設基準には、24時間連絡を受ける体制、24時間の往診体制と訪問看護体制、緊急時の入院体制などが含まれます( 厚生労働省 在支診・在支病の施設基準(令和6年度改定の資料) )。

令和8年度の診療報酬改定では、外部の会社などを使って24時間の連絡体制や往診体制を確保する場合の要件がはっきり書かれました。患者に前もって名前を伝えていない医師が往診する場合、その医師は往診日より前に、その医療機関で在宅医療を担当する常勤医師と面談して診療方針を共有している人に限られ、そうした医師は常時1人以下とされています( 厚生労働省 令和8年度診療報酬改定 質の高い在宅医療の推進 )。業務委託の医師が夜間・休日の往診を担う場合は、事前の面談と診療方針の共有、患者に渡す文書への担当医の名前の記載を、契約書の役割分担に書いておくと確認しやすくなります。施設基準は改定のたびに変わるので、届出の前に最新の告示・通知と地方厚生局の案内で確認してください。

医療事故時の責任分担(使用者責任 vs 自己責任)

医療事故が発生した場合の責任の帰属は、雇用関係の有無・指揮命令の実態・契約書の記載によって大きく異なります。

  • 雇用医師の場合: 病院が使用者責任(民法715条)を負う。患者は病院に直接損害賠償請求できる
  • 業務委託医師の場合: 原則として医師個人が不法行為責任(民法709条)を負う。病院の責任は施設管理上の過失がある場合に限定される
  • 注意: 契約書が業務委託でも、実態が指揮監督下の労働であれば、労働基準法上の「労働者」として扱われます。契約の形式や名称ではなく、仕事の依頼を断れるか、業務遂行に指揮監督があるか、時間・場所の拘束があるか、報酬が労務の対価かなどを総合して判断されます(厚生労働省「労働基準法における『労働者』とは」。判断基準は昭和60年12月19日の労働基準法研究会報告)。その場合は雇用主としての責任(使用者責任)が問われる余地があります
事故類型 主たる責任者 病院の連帯責任リスク
診断ミス(業務委託医師) 委託医師個人 低(ただし指揮命令実態がある場合は高)
手術事故(業務委託医師) 委託医師個人 施設・器具の管理瑕疵があれば高
読影エラー(読影委託) 読影医・読影センター 主治医が最終確認を怠った場合は高
薬剤投与ミス(在宅医療委託) 委託医師個人 処方指示が病院側にある場合は高

対策として: 委託医師に医師賠償責任保険(日本医師会または民間損保)への加入を義務付け、加入証券の写しを契約書附属書類として保管してください。

診療科目別の単価設定

非常勤医師の報酬単価は診療科目・地域・施設規模によって大きく異なります。このページでは、金額の相場は載せていません。出典を示せる数字(公的な統計など)が取れていないためです。金額は、各医師求人サービスの募集条件、病院の人事担当、同じ地域で実際に結ばれている契約などで確かめてください。

ダウンロードできる Word にも金額の例は入っていません。Word 側の第4条(委託料)は、時間給制/日当制/件数制/月額固定制/出来高制(診療報酬の◯%)から選んで金額を自分で記入する空欄になっています。診療科によって契約書で決めておくことが変わるので、下の表にまとめました。

診療科目ごとに契約書で決めておくこと

診療科目 契約書で決めておくこと
内科・小児科・皮膚科・眼科・耳鼻科・精神科(外来) 診療する曜日と時間、1日の患者数の目安、診断書など診察以外の業務の範囲
外科・産婦人科 手術・分娩への対応の有無、緊急呼出の扱い、当直の有無
麻酔科 手術枠の時間、緊急手術の呼出、待機時間の扱い
放射線科(読影) 画像の種類(CT・MRI・単純X線)ごとの件数単価、納期、緊急読影の連絡方法
救急科・集中治療 当直の拘束時間と呼出、救急車の受入れ範囲、緊急対応の報酬を別に定めるか
在宅医療 訪問できる範囲、24時間対応の有無、オンコールの待機料と呼出時の報酬

※手術・当直・オンコールの報酬は、外来診療の報酬とは別の欄に書き分けておくと、後で食い違いにくくなります。

※最新・正確な単価は各医師求人サービスまたは病院の人事担当にご確認ください。

オンコール・救急対応の取扱い

オンコール(on-call)は「呼び出し待機状態」であり、業務委託契約で規定する際には以下の点を明確にする必要があります。ダウンロードできる Word にはオンコール専用の条項は入っていません(第1条の委託業務に「当直医」の選択欄があるだけです)。オンコールを頼む場合は、以下の項目を条文として追記してください。

なお、この Word には第14条(兼業・利益相反)が入っています。「受注者が他の医療機関で同種業務を行うことは妨げない」としたうえで、発注者の競合となる業務(同一商圏・同一専門分野)は事前に協議すると定めるもので、禁止条項ではありません(期間の定めも、契約終了後の制限もありません)。他の業種特化版との違いは 業務委託契約書テンプレート(一般版)の一覧 にまとめています。

  • 待機手当(拘束料): 実際の呼び出し有無にかかわらず支払う固定報酬
  • 実働手当(呼び出し料): 実際に診察・処置を行った場合の加算(診療時間分の時間給を別に定める場合はその旨)
  • 待機範囲: 呼び出しから到着までの許容時間(例: 30分以内に対応可能な範囲)を契約書に明記
  • 対象期間: 週何回・月何回のオンコール義務か、年間上限回数を設定
  • 除外事由: 学会出席・慶弔・自身の疾病時の免除条件を明記
  • 代替者の確保: オンコール免除時の代替医師の手配責任(病院側 vs 委託医師)
項目 雇用関係(労基法適用) 業務委託(労基法適用外)
待機時間の労働時間扱い 労働契約上、役務の提供が義務付けられていれば待機時間も労働時間(最高裁平成14年2月28日判決) 原則として労働時間の概念なし
深夜割増(22時〜5時) 25%以上の割増賃金が必要(労基法37条4項) 契約で任意設定
休日手当 法定休日は35%以上の割増賃金が必要(労基法37条1項・割増賃金の率の政令) 契約で任意設定

業界特化条項のNG/OK比較

医療業務委託契約書で問題になりやすい条項の記載例を整理します。

条項 NG例(問題あり) OK例(推奨)
応召義務 「委託期間中は一切の診療要請を拒否しないものとする」 「医師法19条の応召義務を尊重するが、担当外エリア・時間外の診療要請は乙の判断による」
競業禁止 「本契約終了後5年間、半径50km以内での医療行為を禁止する」 「本契約終了後1年間、甲の患者情報を利用した勧誘を禁止する」(地域・業種の過度な制限は無効リスク)
医師賠償責任 「診療に起因するすべての損害賠償を乙(医師)が無制限に負担する」 「乙の故意・重大な過失による損害について、年間委託料を上限として賠償する」
カルテ記載 「カルテの記載・管理はすべて甲(病院)の指示に従う」(偽装請負リスク) 「乙は医師法24条に基づき必要事項をカルテに記載し、甲のシステムに入力する」
患者情報 (患者情報の取扱いに関する条項なし) 「患者情報は個人情報保護法・医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス(厚労省)に従い管理する」
AI読影 (AI使用の記載なし) 「乙はAI読影システムを使用できるが、読影レポートはすべて乙の医師が確認し署名する」

よくある質問

非常勤医師との契約は雇用契約と業務委託契約、どちらが適切ですか?
勤務実態によって判断が異なります。週1〜2日・指定診療日のみ出勤・診療科の裁量が大きい場合は業務委託(準委任)で問題ないケースが多いです。ただし、院長や科長の指揮命令のもとで固定シフトを組み、残業・宿直を命じられる実態があれば雇用契約が適切です。労働基準監督署は実態で判断するため、形式的な業務委託契約だけでは偽装請負とみなされるリスクがあります。
非常勤医師に時間外労働(残業・宿直)を依頼できますか?
委託(準委任)の医師には、労働基準法の時間外規定(36協定等)は適用されません。ただし、実態が指揮命令下の労働であれば労働者として扱われ、その場合は2024年4月施行の医師の時間外・休日労働の上限が適用されます。乙が他の医療機関に雇用されていて、こちらの契約でも実態が労働者に当たる場合は、労働時間は事業場が異なっても通算されます(労基法38条1項)。労働者に当たる可能性がある契約では、契約書に月あたりの診療時間の上限を明記することを推奨します。上限の時間数は、厚生労働省の資料や労働基準監督署で確かめてください。
読影委託(放射線科アウトソース)の契約書で注意すべき点は何ですか?
読影レポートの著作権・所有権、AIシステムの使用許諾範囲、誤診時の責任分担の3点が特に重要です。読影結果を受け取る病院側は「最終診断責任は主治医にある」旨を契約書に明記し、委託先(読影医・読影センター)との責任範囲を明確化してください。
在宅医療(訪問診療)の業務委託で応召義務(医師法19条)はどうなりますか?
応召義務(医師法19条)は医師個人に課される公法上の義務であり、業務委託契約の内容にかかわらず消滅しません。ただし、厚生労働省の通達(令和元年12月25日)では「診療を行う正当な事由」があれば拒否できるとされており、業務委託契約で定める担当患者の範囲・訪問可能エリア・夜間対応の有無は正当事由の判断材料になります。担当エリア・対象疾患・24時間対応の範囲を契約書に明記することで紛争を防止できます。
診療科目によって単価が異なるのはなぜですか?
診療科ごとの単価の相場は、このページでは載せていません。公的な統計など、出典を示せる数字が取れていないためです。金額は、各医師求人サービスの募集条件、病院の人事担当、同じ地域で実際に結ばれている契約などで確かめ、契約書第4条の記入欄(時間給・日当・件数・月額固定・出来高)に自分で記入してください。診療科によって契約書で決めておくこと(外来の診療時間と患者数の上限、手術枠、読影の件数と納期、当直・呼出の拘束)が変わるので、本文の「診療科目別の単価設定」の表にまとめています。
オンコール手当の計算方法を教えてください。
オンコール手当には「待機料(拘束料)」と「実働料(呼び出し時の診察料)」の2段階設定が一般的です。待機中の移動制限・飲酒制限等の拘束度合いに応じて待機料を設定し、実際に呼び出しがあった場合は別途実働料を加算します。ただし、オンコール中に実際の勤務が発生する場合、雇用関係にある医師には労基法の時間外割増賃金が適用される点に注意が必要です。
医療事故が発生した場合、委託先医師と病院のどちらに責任がありますか?
業務委託契約の場合、原則として診療行為を実施した医師個人に責任が帰属します(民法709条・不法行為責任)。病院側は「使用者責任(民法715条)」を問われる可能性が低くなりますが、施設管理上の過失がある場合は責任を負うことがあります。契約書に「診療行為に起因する損害賠償責任は乙(医師)が負う」旨を明記し、委託先医師が医師賠償責任保険に加入していることを確認することを強く推奨します。
宿直医師1名要件(医療法)の遵守のため、業務委託医師をカウントできますか?
医療法16条は、医業を行う病院の管理者に、病院に医師を宿直させることを求めています(隣接した場所で待機するなど、入院患者の病状が急変しても医師が速やかに診療できる体制が確保されている場合として厚生労働省令で定める場合は除く)。委託の医師をその宿直に充てられるかは、条文からは読み取れません。宿直を委託の医師に頼む前に、病院の所在地の保健所など都道府県の窓口に確認してください。
業務委託医師に源泉徴収は必要ですか?
医師は所得税法204条1項各号(弁護士・税理士等の士業や芸能関係の報酬等)のいずれにも該当せず、原則として源泉徴収の対象外です。医療情報基盤・診療報酬審査支払機構法の規定により支払われる診療報酬(同項3号)は例外的に源泉徴収の対象となりますが、医療機関が業務委託医師に直接支払う報酬は通常これに当たりません。ただし、支払内容によっては例外的に他の号に該当する場合もあるため、実際の源泉徴収要否は顧問税理士にご確認ください。また、2023年10月以降のインボイス制度では、個人医師が適格請求書発行事業者に登録しているか確認し、登録番号を契約書・請求書に記載することが重要です。
読影AIを使った読影業務を委託する場合、特別な契約条項は必要ですか?
AI読影システムの使用許諾・データ利用権・誤診時の責任分担・AIの精度保証に関する条項を追加することを推奨します。具体的には: ①患者データのAI学習利用の可否(個人情報保護法・GDPR対応)、②AI出力結果の最終確認義務(必ず医師が最終判断することを明記)、③AI読影システムの管理・バージョンアップ責任の所在、④AI起因の誤診時の免責範囲(現状、読影医の善管注意義務は免除されない)。これらを契約書で明確化することが、トラブル防止に不可欠です。
医師賠償責任保険の加入証明を契約書に盛り込む方法を教えてください。
「甲(委託先医師)は、本業務開始前に医師賠償責任保険(補償額〇〇万円以上)に加入し、乙(病院)の求めに応じて証券の写しを提出するものとする」という条項を契約書に設けてください。保険の種類: 日本医師会医師賠償責任保険(日医会員のみ)・民間損保各社。保険証券には被保険者名・補償額・有効期間が記載されており、年更新の場合は毎年提出を義務付けることを推奨します。保険未加入の医師に診療委託する場合は、病院側が医師賠償責任保険に加入するか否かを事前に検討してください。

参考文献・出典

本ページの内容は以下の公的情報源に基づき作成しています(2026-10-12 確認時点)。

このテンプレートは役に立ちましたか?

探している書式が見つからないときは、リクエストを送ってください。