業務文書

BCP(事業継続計画)テンプレート

BCP(事業継続計画)テンプレートを会員登録不要・完全無料でダウンロード。中小企業向け5点セット(BCP標準版・緊急連絡先リスト・災害時対応フロー・代替調達先リスト・復旧優先度マトリクス)に加え、感染症/水害/地震の3シナリオ別ガイドPDFを同梱。内閣府ガイドライン(令和5年3月版)を参考にした6章構成、中小企業庁「事業継続力強化計画」の申請方法の解説、FAQ 8問を収録。

公開: 2026年5月28日 最終更新: 2026年10月13日 WordPDFエクセル 会員登録不要・無料
2026年10月12日 時点の情報
中小企業庁 事業継続力強化計画
全て無料・会員登録不要・即ダウンロード

記入例・書き方サンプル (記入済みのサンプル)

200種類のテンプレートを掲載中
3形式(Word/PDF/エクセル)でダウンロードできます
自社サーバーから直接配信(中継広告ページ非経由)
会員登録・メールアドレス入力不要

ダウンロード後は念のため、お使いのセキュリティソフトでのご確認をおすすめします。

BCP(事業継続計画)テンプレートのテンプレートプレビュー
BCP(事業継続計画)テンプレート(Word / PDF / エクセル・会員登録不要・無料DL)
BCP(事業継続計画)テンプレートのプレビュー
中小企業向け5点セット+3シナリオ別ガイド。内閣府「事業継続ガイドライン」(令和5年3月)を参考にした6章構成・感染症/水害/地震対応
このページでわかること
  • BCP(事業継続計画)テンプレートを5点セット(Word/エクセル/PDF)+3シナリオ別ガイドPDFで無料ダウンロードできる(会員登録不要)
  • 内閣府「事業継続ガイドライン」(令和5年3月)の流れ(方針の策定→分析・検討→戦略・対策→計画の策定→見直し・改善)を参考にした6章でBCPを作れる(事業継続力強化計画の申請様式そのものではありません。申請は電子申請システムに直接入力します)
  • 感染症(新型インフル/コロナ)・水害(集中豪雨/台風)・地震(首都直下/南海トラフ)の3シナリオ別の対策ポイントがわかる
  • 中小企業庁認定「事業継続力強化計画」の申請方法・税制優遇(特別償却16%)との連携方法がわかる

1. BCP(事業継続計画)とは何か(定義・目的・内閣府ガイドラインの位置づけ)

BCP(Business Continuity Plan・事業継続計画)とは、大地震等の自然災害、感染症のまん延、テロ等の事件、大事故、サプライチェーン(供給網)の途絶、突発的な経営環境の変化など不測の事態が発生しても、重要な事業を中断させない、または中断しても可能な限り短い期間で復旧させるための方針、体制、手順等を示した計画のことです(内閣府「事業継続ガイドライン」令和5年3月の1.1「事業継続マネジメント(BCM)の概要」より)。

BCPと聞くと「大企業が作るもの」と感じる方も多いですが、中小企業こそBCPが必要です。理由は2つあります。

  • 中小企業は代替要員が少ない: たとえば従業員10名の企業で2〜3名が被災・罹患すると、受注処理・出荷が一時的にできなくなることがあります
  • 取引先からBCP対応を聞かれることがある: 取引先から、BCPがあるか、緊急時の連絡先と代替の調達先があるかを確認されることがあります

内閣府「事業継続ガイドライン」の位置づけ(2026-10-12確認)

内閣府が策定した「事業継続ガイドライン」は、民間企業を主な対象にしつつ、業種・業態・規模を問わず全ての企業・組織を対象とした指針です。最新版は令和5年3月版で、内閣府の公式ページは主な改定内容として次の2点を挙げています( 内閣府防災 2026-10-12確認 )。

  • テレワークの活用に関する言及を増やし、オンラインを活用した意思決定を行える仕組みの整備などに言及
  • 情報セキュリティー強化などに言及

本テンプレートはこの令和5年3月版ガイドラインを参考にしていますが、ガイドラインの全章(事前対策及び教育・訓練の実施など)をそのまま様式にしたものではありません。

BCPの策定状況

企業規模別のBCP策定率は、内閣府(防災担当)が公表している「企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調査」で確認してください( 内閣府 企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調査 )。本ページは確かめた数字だけを載せる方針のため、規模別の傾向や数字は転記していません。

2. BCPと防災マニュアルの違い(事業継続 vs 人命安全)

BCP(事業継続計画)と防災マニュアルは混同されやすいですが、目的が根本的に異なります。

比較項目BCP(事業継続計画)防災マニュアル
主な目的事業・売上の継続・早期復旧人命安全の確保・避難
対象範囲経営・業務全体(発生前〜復旧まで)発生時の初動行動
主な内容重要業務の特定・代替手段・復旧優先度避難経路・消火訓練・安否確認
策定責任者経営者・BCP責任者防火管理者・総務担当
法的根拠BCP一般に法律上の策定義務はありません(事業継続力強化計画の認定は中小企業等経営強化法第56条)消防法第8条により、政令で定める防火対象物は防火管理者を定めて消防計画を作成します(防災マニュアルそのものを一律に義務づける規定は確認していません)

防災マニュアルは「災害発生時に人が死なないようにする計画」、BCPは「災害後も会社が生き残るための計画」です。両者は補完関係にあり、BCPの中に防災マニュアルの内容を内包する形で一体的に管理することが推奨されます。

3. BCP策定の5ステップ(当サイトの整理)

内閣府「事業継続ガイドライン」(令和5年3月)の章立てをもとに当サイトが5つに整理したステップで、本テンプレートの各シートを順番に記入していきます。

ステップ作業内容本テンプレートの対応箇所目安時間(当サイトの想定)
Step 1
基本方針策定
事業継続の基本方針・対象とする緊急事態の設定 BCP標準版 第1章 30分〜1時間
Step 2
重要業務の特定
売上・顧客への影響が大きい中核業務の洗い出しと優先順位付け BCP標準版 第2章
復旧優先度マトリクス(エクセル)
2〜4時間
Step 3
影響分析(BIA)
各シナリオで業務が停止した場合の財務・顧客・供給への影響を定量評価 BCP標準版 第3章 1〜2時間
Step 4
対策立案
事前の予防・軽減措置と発生時の緊急対応手順を策定 BCP標準版 第4・5章
災害時対応フロー
代替調達先リスト
2〜4時間
Step 5
運用・見直し
年1回以上の見直し・訓練実施・大規模災害後の更新 BCP標準版 第6章 半日(年1回)

4. ダウンロードファイル5点セットの使い方

本ページで提供する5点セットは、それぞれ独立して機能しながらも、連動して使うことでBCPの骨格が完成します。

① 中小企業向けBCP標準版(Word/PDF)

BCP全体の「本体」文書です。基本方針・重要業務・影響分析・対策・緊急時対応・見直し計画の6章構成で、内閣府ガイドラインの流れ(方針の策定→分析・検討→戦略・対策→計画の策定→見直し・改善)を参考にした順に記入できます。

  • Word版: 自社情報を直接入力・編集してください
  • PDF版: 印刷して会議での確認・従業員への配布に

② 緊急連絡先リスト(エクセル/Word/PDF)

災害発生直後に最初に参照するリストです。社内の緊急連絡先(代表者・BCP責任者・各部門長)と外部機関(警察・消防・中小企業基盤整備機構・損害保険会社など)をまとめています。番号が入っているのは警察(110)・消防(119)と、中小企業基盤整備機構の災害対策支援課(03-6459-0042。 中小機構 ジギョケイポータル の末尾に載っている番号)だけです。中小機構の受付時間は公式サイトで確認する欄にしてあります。労働基準監督署・損害保険会社・取引銀行・顧問弁護士・社会保険労務士の番号は、自社の管轄・契約先のものを書き込みます。

  • エクセル版: A4横・1ページ幅に収まる印刷設定と、見出し行の固定(ウィンドウ枠)を設定済み
  • 印刷して手元・避難袋・社内掲示板の3箇所に保管することを推奨します

③ 災害時対応フロー(Word/PDF)

「発生直後(0〜1時間)→初動(1〜6時間)→応急復旧(6〜72時間)→本格復旧(3日〜)」の4フェーズで、誰が何をするかを順序立てて記載しています。BCPを初めて読む従業員でも迷わない設計です。

④ 代替調達先リスト(エクセル/PDF)

主要仕入先・外注先が停止した場合の代替候補を品目ごとに管理するリストです。重要なのは「平常時から代替調達先との関係を構築しておくこと」です。リードタイム・最小発注量・担当窓口の連絡先を平常時に記入しておくと、緊急時の発注が迅速に行えます。

⑤ 復旧優先度マトリクス(エクセル/PDF)

業務ごとに「重要度×影響度×緊急度」を1〜5で入力すると、優先度スコアと順位が自動計算されます。スコアが100以上のセルは赤、50〜99は橙で色が付き、100以上が最重要業務の目安です。仮の値(すべて3)が入っているので、自社の実態に合わせて入れ直してください。BCP策定の第2ステップ(重要業務の特定)と連動して使ってください。

5. 感染症BCP(新型インフルエンザ・コロナ等への事業継続対策)

感染症BCPは、地震・水害と根本的に異なる特性を持ちます。

感染症BCPの特性(地震・水害との違い)

  • 長期化する: 数週間〜数ヶ月にわたり断続的に影響が続く
  • 物理的損壊なし: 建物・設備は使えるのに人員が集まれない
  • 段階的・繰り返し発生: 第1波・第2波と複数回の対応が必要
  • サプライチェーン全体に波及: 海外工場停止→部品調達不可という連鎖が起きやすい

感染症BCP 主要対策チェックリスト

対策分類具体的な対策内容優先度
テレワーク整備 VPN・クラウドツール・Web会議システムの整備と全社訓練実施 最重要
業務マニュアル化 重要業務の手順書作成(担当者不在でも継続できるよう) 最重要
出社停止基準 感染者・濃厚接触者の出社停止ルールの事前策定 重要
クロストレーニング 1業務を複数人が担当できるよう相互研修を実施 重要
消耗品備蓄 マスク・消毒液・体温計の2〜4週間分備蓄 中

感染症BCP専用のより詳しいガイドは「感染症BCPガイドPDF」でダウンロードできます。

6. 水害BCP(集中豪雨・台風・河川氾濫への事業継続対策)

集中豪雨・台風・河川氾濫による水害では、自社の拠点だけでなく取引先の拠点も浸水するおそれがあります。水害BCPの最大の特徴は「事前に予測できる時間がある」ことです。気象情報や自治体の避難情報が出てから浸水が始まるまでに、準備に使える時間が残ることがあります。その時間を使えるかどうかが復旧速度に直結します。

まず確認すべき2つのこと

  1. 自社拠点の浸水リスク確認: 国土交通省「ハザードマップポータルサイト」( 国土交通省 ハザードマップポータルサイト )で自社の浸水想定区域・浸水深を確認する
  2. 主要仕入先・取引先の浸水リスク確認: 自社が安全でも、取引先が浸水して部品・原材料が入手できなくなるリスクを評価する

水害BCP 発生時のトリガー別行動

気象情報・行政情報自社のアクション
大雨警報・洪水注意報重要書類・PCの高所移動開始・テレワーク準備
自治体から避難の準備を促す情報が出たとき(呼び方は自治体の発表で確認)高所移動完了・一部従業員のテレワーク移行
避難指示・氾濫危険情報全従業員の早期帰宅・テレワーク完全移行・止水板設置
水位低下・浸水解消後被害確認・写真記録・保険会社連絡・顧客への復旧見通し共有

水害BCP専用のより詳しいガイドは「水害BCPガイドPDF」でダウンロードできます。

7. 地震BCP(首都直下地震・南海トラフへの事業継続対策)

地震BCPの最大の難しさは「突発的で事前対応時間がゼロ」であることです。被害が広域におよぶため、取引先・インフラ・従業員の被災が同時に発生し、中小企業への影響は甚大です。最新の被害想定は 内閣府防災 事業継続「知る・計画する」 および内閣府 中央防災会議の公表資料でご確認ください(本ページでは検証できていない被害額の推計値は掲載していません)。

地震BCP 特有の対策ポイント

  • 帰宅困難者問題: 地震の直後は電車が止まり、従業員が帰宅できなくなることがあります。首都直下地震で想定される帰宅困難者の人数は、 内閣府防災 首都直下地震対策 の最新の公表資料で確認してください。内閣府「事業継続ガイドライン」は、東京都帰宅困難者対策条例が事業者に、従業員が施設内に留まれるよう必要な3日分の飲料水や食料等の備蓄を努力義務として定めている例を挙げています。従業員が徒歩圏外から通勤している場合は、3日分の食料・水・毛布を社内に備蓄することを検討してください
  • 本社機能の喪失: 本社建物が損壊した場合の代替本社(サテライトオフィス・テレワーク)をBCP標準版 第4章に記載してください
  • 東西分散調達: 首都直下地震では関東圏のサプライチェーンが広域で寸断されるおそれがあります。代替調達先は東日本・西日本で1社ずつ確保することが理想です
  • 耐震性の確認: 建築基準法施行令の昭和55年政令第196号による改正は、1981年(昭和56年)6月1日に施行されました。それより前の基準で建てた建物は、耐震診断・耐震改修の検討をおすすめします(建築確認の時期は確認済証などで調べ、判断は自治体や専門家に相談してください)

地震BCP 発生時対応フロー(タイムライン)

発生からの時間主な対応事項担当
0〜30分従業員・来訪者の安全確認・2次災害防止(ガス遮断・電気確認)代表者・総務
30分〜3時間全従業員の安否確認・被害状況初期報告・顧客への第一報各部門長
3〜24時間帰宅困難者の社内待機手配・代替連絡手段確保・業務継続可否判断BCP責任者
1〜3日代替拠点・テレワーク移行・代替調達先への発注・保険会社への初期連絡全社
4日〜業務段階的再開・損害額確定・保険申請・BCP見直し経営層

地震BCP専用のより詳しいガイドは「地震BCPガイドPDF」でダウンロードできます。

8. 重要業務(中核事業)の特定方法

BCPで最も重要かつ時間がかかる作業が「重要業務の特定」です。すべての業務を同時に復旧しようとすると、経営資源が分散してかえって復旧が遅れます。

重要業務を特定する3つの基準

  1. 売上への影響: この業務が停止したら売上のどの割合が失われるか
  2. 顧客への影響: この業務が停止したら顧客との関係に致命的影響があるか(契約違反・失注リスク)
  3. 法的義務: この業務を停止すると法的義務違反(税務申告・給与支払い等)になるか

「復旧優先度マトリクス(エクセル)」では、上記3基準を「重要度・影響度・緊急度」として1〜5で入力すると、スコア(3つの積)が大きい業務ほど先に復旧すべき重要業務の目安になります。エクセル版は、スコアが100以上のセルを赤、50〜99を橙で色分けし、順位の列で優先順位を自動で示します。

業務ごとの目標復旧時間(RTO)の例(当サイトの想定)

下の時間は当サイトが考えた例で、出典のある基準ではありません。自社の契約・法的義務・在庫の状況で決めてください。

業務の種類RTO(目標復旧時間)の例理由
受注処理・顧客対応24時間以内顧客との関係維持・受注機会の損失防止
出荷・納品業務48時間以内顧客への約束履行・物流の連鎖遅延防止
製造・生産ライン72時間〜1週間在庫バッファの活用・修復工事期間
経理・財務処理1週間以内給与支払・税務申告の法的義務
IT・システム運用24〜48時間その他全業務の基盤となるため

9. 代替調達先・代替拠点の確保(平常時からの複数化)

BCPで最も効果的な「事前対策」が、調達先・拠点の複数化です。「代替調達先リスト(エクセル)」には品目ごとに第1候補・第2候補の代替業者を記録する欄があります。

代替調達先を平常時に確保しておく重要性

緊急時にはじめて代替業者を探すと、以下の問題が発生します。

  • 緊急時は競合他社も同じ代替業者を探すため、在庫がない・価格が高騰する
  • 品質確認・取引条件交渉に時間がかかり、RTO(目標復旧時間)を超えてしまう
  • 新規の取引先とは、与信審査や契約の締結に時間がかかることがある

推奨アクション: 毎年BCPの見直し時に、代替調達先リストに記載した業者に「年間で数件程度の小ロット発注」を行い、実際の取引関係を維持しておくことが最も効果的な備えです。

10. BCPの定期見直し(年1回・大規模災害後・組織変更時)

BCPは「作って終わり」ではありません。内閣府「事業継続ガイドライン」にも「事前対策及び教育・訓練の実施」「見直し・改善」の章があり、定期的な見直しと訓練が求められています(BCM: Business Continuity Management。BCPの策定・維持・更新、教育・訓練、点検、継続的な改善などを行う平常時からのマネジメント活動)。

見直しのトリガー3つ

見直しトリガー見直す主な内容作業時間の目安(当サイトの想定)
年1回(定期)緊急連絡先の更新・代替調達先の在籍確認・RTOの達成可否の検証半日〜1日
大規模災害・感染症発生後実際の対応記録を基に対応フローの改善・未備事項の追加1〜2日
組織変更時担当者変更・重要業務の増減・新拠点開設等の反映数時間

BCP訓練のすすめ

策定したBCPを年1回の「机上訓練(テーブルトップエクササイズ)」で検証することを推奨します。「感染症で従業員の30%が同時欠勤したら、受注処理を誰が行うか」といった仮想シナリオを会議形式で議論するだけでも、BCPの欠陥・見落としが発見できます。

11. 中小企業庁「事業継続力強化計画」の認定とメリット

中小企業庁の「事業継続力強化計画」は、中小企業者等が策定した防災・減災の事前対策に関する計画を、経済産業大臣が認定する制度です(中小企業等経営強化法第56条/ 中小企業庁 事業継続力強化計画 )。本テンプレートは、計画の内容を整理する下書きに使えます。申請様式そのものではなく、単独型の申請は電子申請システムに直接入力します。申請にかかる手数料の有無・最新の申請要件は、申請前に中小企業庁の公式ページで必ずご確認ください。

認定取得のメリット(3つ)

メリット内容条件・補足
税制優遇(特別償却) 防災・減災設備の取得価額の16%を特別償却(令和9年3月31日までに認定を受けた事業者が対象) 認定日から1年以内に対象設備を取得し、事業の用に供すること。青色申告書を提出する法人が対象で、補助金等で取得した設備は対象外(租税特別措置法第44条の2)
補助金加点 補助金の審査で加点される場合がある 加点される補助金の名前と条件は、各補助金の公募要領で確認が必要
金融支援 中小企業庁は、認定を受けた事業者が金融支援を受けられると案内しています 内容は中小企業庁の「事業継続力強化計画認定制度の概要」で確認が必要

申請の流れ(2026-10-12時点)

  1. GビズIDプライムの取得(約2週間程度かかるため先行して申請)
  2. 計画の内容を整理(本テンプレートは下書きに使えます)
  3. 電子申請(単独型は keizokuryoku.go.jp の電子申請システムに直接入力)
  4. 審査(標準処理期間は約45日)
  5. 認定(計画の実施期間は変更後も含め最大3年。延長は満了前の変更申請で行い、満了後は新たに計画を策定して認定を受け直します。変更申請と2回目以降の申請には実施状況報告書が必要です。 中小企業庁 事業継続力強化計画の申請方法等について )

関連テンプレート

BCPの策定は中小企業に義務がありますか?
一般の中小企業にBCPの策定を一律に義務づける条文は、確認した範囲ではありません。中小企業等経営強化法第56条も、中小企業者が事業継続力強化計画を作って国の認定を「受けることができる」と定めるだけです。一方、介護サービスの事業者には義務があります。指定居宅サービス等基準第30条の2は、指定訪問介護事業者に、感染症や非常災害の発生時の業務継続計画の策定と必要な措置を義務づけています(サービスの種類によっては、令和9年3月31日までの経過措置があります。令和3年厚生労働省令第9号附則第3条)。中小企業庁の「事業継続力強化計画」(中小企業庁公式 2026-10-12確認)は義務ではなく任意の認定制度で、認定を受けると税制措置や金融支援、補助金の加点などの措置が受けられます。
BCPの策定にかかる費用・時間の目安を教えてください。
本テンプレートの利用は無料です。流れは、①テンプレートのダウンロード(無料)→ ②自社情報の記入(重要業務の洗い出し・緊急連絡先の収集が主な作業)→ ③従業員への共有・訓練の3ステップです。専門家(中小企業診断士・コンサルタントなど)に頼む場合の費用は、依頼先や範囲で大きく違うので、見積りを取って決めてください。まず本テンプレートで骨格を作り、必要に応じて専門家に細部の見直しを依頼する方法もあります。
従業員数が少ない(5名以下)でもBCPは必要ですか?
従業員5名以下の小規模企業こそ、BCPの優先度は高いです。理由は2つあります。①1〜2名が同時に罹患・被災するだけで事業の継続が難しくなりやすい、②取引先(大企業・公共機関)から「BCP対策状況」を問われることがあり、答えられないと取引の話が進みにくくなることがある。5名以下の場合は、本テンプレートの「第2章 重要業務の特定」を「業務ごとに代替できる人員を確保する」という視点で記入すると、最小限の工数でBCPを機能させられます。
取引先からBCP対応状況の確認を求められました。何を準備すればいいですか?
取引先から、BCPへの対応状況を確認されることがあります。最低限、以下の4点を準備してください。①BCP文書の存在証明(本テンプレートで作成した計画書)、②緊急連絡先リスト(担当者・代替担当者の連絡先)、③代替調達先・代替拠点の有無、④目標復旧時間(RTO)の設定。中小企業庁の「事業継続力強化計画」の認定を取得していれば、認定を受けたことを示せます。認定事業者は、認定ロゴマークを自社の広報活動や販売活動に使えます(中小企業庁公式 2026-10-12確認)。
サイバー攻撃に対するBCP(サイバーBCP)も必要ですか?
内閣府「事業継続ガイドライン」(令和5年3月)は、サイバー攻撃を、事業の中断をもたらしうる事象の一つに挙げています。ガイドラインの冒頭は、BCMは「大事故、感染症のまん延(パンデミック)、テロ等の事件、サプライチェーン途絶、サイバー攻撃など、事業の中断をもたらす可能性がある、あらゆる発生事象について適用可能である」と書いています。令和5年3月版の主な改定内容として公式ページが挙げているのは、テレワークの活用やオンラインでの意思決定の仕組みの整備への言及と、情報セキュリティー強化への言及の2点です(内閣府防災 2026-10-12確認)。サイバーBCPの最低限の対策として、①重要データの定期バックアップ(クラウド+オフライン二重化)、②ランサムウェア感染時の業務継続手順、③IT担当者不在時の連絡体制の3点を本テンプレートの「第4章 事前対策」に記載することを推奨します。
海外拠点・取引先を含むBCPはどうすれば良いですか?
海外拠点・取引先が絡む場合は「連携事業継続力強化計画」の活用が有効です。中小企業庁では、複数企業が連携してBCPを策定する「連携型」の計画も認定対象にしています。海外取引先については、①仕入先の国・地域ごとの地政学リスク・自然災害リスクを評価、②代替調達先を国内または別の国に確保、③輸送手段が途絶した場合の代替ルートを「代替調達先リスト」に記載する方法が実務的です。本テンプレートの「代替調達先リスト(エクセル)」で国内外を区分して管理できます。
中小企業庁「事業継続力強化計画」の認定はどのように申請しますか?
申請は電子申請システム(keizokuryoku.go.jp)で行い、GビズIDプライムのアカウントが必要です(取得に約2週間程度かかるため早めに準備してください)。単独型の申請は、電子申請システムに直接入力します。本テンプレートは計画の内容を整理する下書きに使えます(申請補助ツールの下書き用Wordは、中小機構のサイトに掲載されています)。流れは、①GビズIDプライム取得 → ②計画の内容を整理(本テンプレートを下書きに) → ③電子申請システムに入力して申請 → ④審査(標準処理期間は約45日) → ⑤認定 です。認定後に計画へ記載した設備を取得した場合、特別償却16%の税制措置が受けられます(青色申告書を提出する法人が対象。令和元年7月16日〜令和9年3月31日までに認定を受けた事業者が対象、中小企業庁 2026-10-12確認)。
事業継続力強化計画の認定で受けられる税制優遇(特別償却)とは何ですか?
中小企業防災・減災投資促進税制として、対象設備の取得価額の16%を特別償却できます。租税特別措置法第44条の2は、青色申告書を提出する法人が、事業継続力強化計画の認定を受けた日から1年以内に、その計画に記載した特定事業継続力強化設備等(機械及び装置、器具及び備品、建物附属設備のうち政令で定める規模のもの)を取得して事業の用に供した場合に、普通償却限度額に取得価額の16%の特別償却限度額を加えた額を償却限度額とすると定めています。対象になる認定は令和9年3月31日までに受けたものです。国や地方公共団体の補助金等で取得した設備には適用されません(同条第2項)。特別償却とは、通常の減価償却に加えて初年度に追加で費用計上できる仕組みで、初年度の税負担を減らす効果があります。この条文は法人を対象にしています。個人事業主の取扱いは、税務署か税理士にご確認ください。法人税の計算ツールはkeisan-navi.jp の法人税計算ツールで試算できます(認定取得による節税効果の概算確認に活用してください)。

※ 本ページの情報は2026-10-12時点のものです。中小企業庁の事業継続力強化計画の認定要件・税制優遇の内容は変更される場合があります。 最新情報は必ず 中小企業庁公式サイト および 内閣府防災情報ページ でご確認ください。

参考文献・出典

本ページの内容は以下の公的情報源に基づき作成しています(2026-10-12 確認時点)。

このテンプレートは役に立ちましたか?

探している書式が見つからないときは、リクエストを送ってください。