建設業

工程表テンプレート エクセル

工程表テンプレートをエクセル版で無料ダウンロード。年間サマリ(50工程)と1〜12月の月別ガントチャートシートを同梱、状態はドロップダウン選択、予定日数・実績日数は開始日/終了日から自動計算。バーチャート/ガントチャート/PERTの使い分け、建築/土木の工程例、2024年4月適用・建設業時間外労働上限規制(月45h/年360h)に合わせた週休2日の工期設計までこのページで解説します。

公開: 2026年5月7日 最終更新: 2026年9月2日 エクセル 会員登録不要・無料
2026年5月29日 時点の情報
国土交通省 工期に関する基準
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工程表テンプレート エクセルのテンプレートプレビュー
工程表テンプレート エクセル(エクセル・会員登録不要・無料DL)
このページでわかること
  • 工程表テンプレートをエクセル版(年間サマリ50工程+月別ガントチャート12ヶ月分)で無料ダウンロードできる
  • バーチャート・ガントチャート・PERTの3形式の違いと選び方がわかる
  • エクセルで進捗色分け・日付自動計算を設定する方法と2024年4月適用の時間外労働規制対応工期設計がわかる
  • 工程管理SaaSへの移行タイミングと施工計画書・施工体制台帳との関係がわかる

工程表3形式の使い分け

工程表のエクセルは、年間サマリ(50工程)と1〜12月の月別ガントチャートを1ファイルにまとめた無料テンプレートです。

工程表には主に3つの形式があり、工事の規模・複雑さ・使用目的によって適切な形式が異なります。配布しているエクセルはこのうちバーチャート系(月別のガントチャート)にあたります。まず自分の工事にどの形式が向いているかを確かめてから使ってください。 建設業法26条の4第1項(主任技術者及び監理技術者の職務等) は、主任技術者・監理技術者の職務として「当該建設工事の施工計画の作成、工程管理、品質管理その他の技術上の管理」を誠実に行うことを定めています。工程表はその工程管理を実際に回すための基礎資料にあたります(同法に「施工管理技術基準」という定めはありません。工程表そのものの作成を義務づける条文もないため、様式は各社の運用によります)。

形式向いている工事(金額の線引きは法令・基準にありません)特徴作成の難しさ
バーチャート 工程の数が少なく、前後関係が単純な工事 縦軸に工種・横軸に日程。視認性が高く現場への貼り出しに最適 低(エクセル初心者でも作成可)
ガントチャート 担当者や進捗率まで追いたい工事 バーチャートに進捗率・担当者・依存関係を追加。プロジェクト管理ツール標準形式 中(エクセル中級レベル)
PERT図 工程の前後関係が込み入っていて、クリティカルパスを求めたい工事 作業の依存関係をネットワーク図で表現。クリティカルパスを算出できる 高(建設管理の専門知識が必要)

建築・土木別の標準工程例(代表6工事種別)

工事種別代表的な工程標準工期目安
木造住宅新築仮設→基礎→土台敷→上棟→屋根→外壁→内装→設備→外構→竣工検査4〜6ヶ月
RC造マンション新築山留→掘削→基礎→躯体→屋上防水→外装→共用廊下→専有部→設備→竣工12〜24ヶ月
道路工事(土木)測量→路床→路盤→アスファルト舗装→路肩工→区画線→安全施設→完成検査1〜6ヶ月
水道管敷設路面切断→掘削→管布設→接合→埋戻→路盤復旧→舗装→水圧試験1〜3ヶ月
電気工事設計→幹線工事→分電盤→コンセント配線→照明器具取付→試運転→検査2〜8週間
リフォーム(内装)養生→解体→下地補修→クロス貼り→床材→建具→清掃→検査1〜4週間

エクセル工程表の作り方

条件付き書式で進捗を色分けする方法

配布しているエクセルの月別シートは、セルに塗り潰し色を付けて「予定/実績/遅延/完了」を表す方式です。年間サマリの進捗率の列に以下の条件付き書式を設定すると、進捗状況の色分けを自動化できます。

進捗率表示色意味対応アクション
0%(未着手)グレー工程未開始予定日までに着手確認
1〜49%黄色工程進行中(遅延リスク注意)週次で進捗確認・問題を早期検知
50〜99%青色工程進行中(順調)引き続き管理継続
100%(完了)緑色工程完了完了確認書に押印・次工程に移行
遅延フラグ赤色計画日を超過した未完了工程元請・発注者に遅延報告・工程見直し協議

DATE関数・WORKDAY関数の活用

建設工事の工期計算では「稼働日数(土日祝を除く実際の作業日数)」を正確に把握することが重要です。以下のエクセル関数を組み合わせると自動計算できます。

  • =DATE(年,月,日) — 開始日を特定の年月日で指定
  • =WORKDAY(開始日, 日数, 祝日リスト) — 土日祝を除いた稼働日後の日付を自動計算。祝日リストを別シートに設定することで国民の祝日を自動除外できる
  • =NETWORKDAYS(開始日, 終了日, 祝日リスト) — 2つの日付間の稼働日数を計算。工期内の実作業可能日数を把握するために使用
  • 月単位での管理 — 配布しているエクセルは1〜12月の月別シートを12枚同梱しているため、月ごとにガントを描き分けられる

工程表の項目構成(記入ガイド)

工程表の各列・行には以下の情報を記入します。記入漏れがあると元請・発注者からの差し戻し原因になります。

項目内容記入例・注意点
工事名称工程表の対象工事を特定「○○邸新築工事 全体工程表」「○号棟 躯体工程表」など
作成日・改訂番号版管理のため必須「2026-05-29 作成 / Rev.01」形式。変更のたびに更新
工事番号社内管理番号見積書・契約書の工事番号と統一する
工種名作業の種類「仮設工事」「基礎工事」「躯体工事」など大分類で記載
作業名工種内の個別作業「配筋」「型枠」「コンクリート打設」など具体的に記載
担当者各工程の責任者下請業者名または自社担当者名
計画開始日・完了日予定工程WORKDAY関数で稼働日ベースで設定
実績開始日・完了日実績の記録進捗会議後に随時更新。差異分析に活用
進捗率(%)完了度合い0〜100%で入力。条件付き書式で色分け自動化
備考・リスク変更・遅延理由など天候不順・資材遅延・設計変更など

2024年問題と工程表の関係

2024年4月施行・時間外労働上限規制の概要

建設業では長らく時間外労働の上限規制が猶予されていましたが、 厚生労働省 時間外労働の上限規制 により2024年4月1日から罰則付き上限規制が適用されました。工程表は「無理のない工期設計」の証拠書類となります。

区分上限違反時の罰則
原則(年間)年360時間以内6ヶ月以下の拘禁刑または30万円以下の罰金(労働基準法第119条)
原則(月間)月45時間以内同上
特別条項(年)年720時間以内特別条項を締結した場合の上限
特別条項(単月)100時間未満(休日労働含む)特別条項があっても超えられない(災害時の復旧・復興の事業を除く。表の下を参照)
特別条項(複数月平均)2〜6ヶ月平均 80時間以内(休日労働含む)同上
特別条項の延長可能期間年6ヶ月が限度月45時間を超えられる月数は年6か月以内で定める(労働基準法36条5項)

災害時における復旧及び復興の事業には、単月100時間未満と2〜6ヶ月平均80時間以内の上限は適用されません(労働基準法附則第139条第1項)。

工程表設計への影響: 工期末の集中作業(突貫工事)は1人あたり月100時間・年720時間を超えやすく、これまでのような「最終月に追い込む」工程設計はリスクが高くなりました。前工程からの余裕工期確保と週次の進捗管理が必須です。

「工期に関する基準」が挙げる考慮事項と工期計算

「工期に関する基準」は中央建設業審議会が作成し、令和6年3月27日に見直しが勧告されたものです(国土交通省が公表)。休日・準備期間・後片付け期間・降雨日等の作業不能日数などを考慮して工期を設定するよう求めています。基準は数値を義務づけてはいませんが、【参考】として、国土交通省発注の土木工事では、施工に必要な実日数に雨休率(地域ごとの数値のほか 0.7 も可)を掛けた日数を降雨日とし、後片付け期間を最低20日とする例を載せています( 工期に関する基準(本文) )。下の表の日数・割合は、建築・民間工事向けの当サイトの目安です。

確保すべき期間当サイトの目安(建築・民間工事向け)工程表への書き込み方
準備期間契約締結後〜着工までに2週間〜1ヶ月工程の冒頭に「準備工」として独立色で明示
休日(4週8休)週休2日制(土日)祝日リストを別シートに用意し、WORKDAY関数で稼働日のみカウント
天候予備日外工事日数の10〜15%各フェーズ末に予備日バッファを配置
検査・引渡し期間2週間〜1ヶ月工程末尾に「竣工検査」として明示

36協定と工程表の整合性確認

工程表を作成する際は、社内で締結した36協定の上限時間と工程計画の整合性を事前に確認します。以下の手順で確認してください。

  1. 月次稼働時間の試算: 工程表の各月の稼働日数 × 1日の作業時間で月次の時間外労働を概算する
  2. 36協定の上限と比較: 試算値が月45時間・年360時間(特別条項時は単月100時間未満・年720時間)を超えていないか確認
  3. 超過する場合は工程を調整: 工種の並行作業化・下請追加・工期延長交渉のいずれかで対応
  4. 発注者への工期説明: 「工期に関する基準」は、工期を設定するときの参考として、日本建設業連合会の「建築工事適正工期算定プログラム」や国土交通省の「工期設定支援システム」を挙げています。これらを使い、工期の根拠を数字で説明する

工程表と施工計画書・施工体制台帳の関係

施工計画書における工程表の位置づけ

工程表は施工計画書の構成要素の一つです。工事現場の主任技術者・監理技術者は、建設業法第26条の4第1項により、施工計画の作成と工程管理を職務として誠実に行います。ただし、施工計画書や工程表の作成を請負代金の額で義務づける条文は、建設業法にはありません。施工計画書を出す必要があるかは、発注者の仕様書で求められているか確かめてください。

書類名法令上の作成義務主な内容工程表との関係
施工計画書定めなし(発注者の仕様書による)工程・品質・安全・環境・下請管理計画の総合書類工程表を添付・内包する
工程表定めなし(発注者の仕様書による)各工種の着工〜完成の日程管理図施工計画書に添付
施工体制台帳民間工事: 特定建設業者が発注者から直接請け負い、下請代金の総額が5,000万円(建築一式工事は8,000万円)以上のとき(建設業法第24条の8第1項・施行令第7条の4)。公共工事: 下請契約を結んだ建設業者(公共工事入札契約適正化法第15条第1項)元請・全下請業者の氏名・工事内容・工期・施工連絡先工程表と下請の工期を照合する
施工体系図施工体制台帳と同じ元請・下請の施工分担関係を図式化工程表の工種と施工体系図の担当を対応させる

施工体制台帳と工程表の整合性チェック

施工体制台帳に登録された下請業者の工期と、工程表に記載した当該工種の工程が食い違うと、発注者・監督員からの指摘・是正要求の原因になります。以下の3点を必ず照合してください。

  • 下請業者の工期: 施工体制台帳の「工期」と工程表の当該下請工種の「計画開始日〜完了日」が一致しているか
  • 主任技術者の在場期間: 下請の主任技術者が在場する工期が工程表と整合しているか
  • 複数下請の並行作業: 同一現場で複数の下請が並行して作業する期間が工程表に正確に反映されているか

見やすい工程表のコツ

工程表は発注者への説明資料・現場への貼り出し・工程会議での共有など複数の用途で使用します。「見やすさ」を意識した工程表は関係者全員の理解を促し、工程遅延の早期発見にも役立ちます。

  • 工程種別は色で統一する — 基礎工事: 赤、躯体工事: 青、仕上げ工事: 緑のように工種ごとに色を固定(全工事で統一)
  • クリティカルパスを太線・赤線で強調する — 工期全体に影響する工程を一目で識別できるようにする
  • 余白を十分に取る — 1行に詰め込みすぎず、コメント・備考欄のスペースを設ける
  • フォントサイズは10pt以上 — A3貼り出し時でも読めるサイズに設定する
  • 凡例を必ず入れる — 色の意味・工種区分・記号の説明を右下または左下に配置する
  • タイトル行を大きく — 工事名・作成日・改訂番号をフォント18pt以上で目立たせる

詳細な見やすい工程表の作成方法(NG/OK比較5パターン付き)は 工程表 見やすいテンプレート のページで解説しています。

よくある失敗と対処法

失敗1: 天候予備日を設定していない

外工事(基礎・躯体・外装・外構)は雨天・強風・降雪で作業不可となる日が発生します。予備日なしの工程表は「悪天候1日→全体工期が1日延びる」という脆弱な計画になります。

  • 対処法: 外工事の比率に応じて工期全体の10〜15%を天候予備日として確保。バッファを別行で工程表に明示することで発注者の理解も得やすくなります

失敗2: 版管理をしていない

工程変更のたびに上書きすると、「当初計画との差分がわからない」「古い版を使ってしまった」「誰が最新版を持っているかわからない」という問題が頻発します。

  • 対処法: ファイル名に「YYYYMMDD_工程表v01.xlsx」と改訂番号を付与し、改訂履歴の表(変更内容・変更日・変更者)をシートとして足して記録する。Googleドライブ・OneDriveを活用すると自動バージョン管理が可能

失敗3: 月末・工期末に作業が集中している

「前半は余裕がある→後半に追い込む」という工程計画は、2024年4月以降は時間外労働規制違反のリスクがあります。突貫工事による施工不良・品質低下のリスクもあります。

  • 対処法: 各月の時間外労働時間を試算し、特定月が月45時間を大幅に超えないよう前工程から作業を前倒す。前倒しが難しい場合は発注者と工期延長を協議する

失敗4: 下請業者の工程を記載していない

元請の工程表に下請業者の工種・工期が記載されていないと、複数下請が同一現場で作業する際の調整が口頭任せになり、工程の競合・安全事故のリスクが高まります。

  • 対処法: 元請工程表に下請業者名と担当工種を明記。施工体制台帳と工期を照合し、整合性を確認する

失敗5: クリティカルパスを特定していない

「全ての工程が終わらないと完成しない」という認識はあっても、どの工程が工期全体を決定しているか(クリティカルパス)を明示していない工程表が多いです。

  • 対処法: 各工程の「後続依存関係」を整理し、最も長い経路(クリティカルパス)を太線・赤色で強調表示する。クリティカルパス上の工程が遅延したら即座に全体工程の見直しを実施する

i-Construction時代の工程表デジタル化

国交省 i-Construction は、ICTの全面的な活用などで建設現場の生産性を上げる国土交通省の取組です。工程表も、クラウドでの共有から、3Dモデルと工程を結ぶツール(4Dシミュレーション)まで、段階を踏んでデジタル化できます。エクセル工程表からの段階的な移行の例は以下の通りです。

段階使用ツール例主な機能コスト目安
Step 1: クラウド共有Googleスプレッドシート・OneDrive同時編集・自動バージョン管理無料〜月額1,000円
Step 2: 専用工程管理SaaSANDPAD・ダンドリワーク・SPIDERPLUSスマホ進捗入力・写真連携・現場間比較各社の公式サイトで確認
Step 3: BIM/CIM連携Revit・Civil 3D・ArchiCAD3Dモデルと工程の紐付け各社の公式サイトで確認
Step 4: 4DシミュレーションSynchro・Navisworks時間軸付き3D施工計画要見積
Step 5: 電子納品(CALS/EC)各社CALS対応SaaS公共工事の電子提出標準フォーマット要見積

SaaSへの移行タイミング(判断基準)

エクセル工程表は入力・印刷・メール共有が中心となり、現場の進捗変化をリアルタイムに反映することが難しいという課題があります。以下のいずれかに該当したらSaaS移行を検討してください。

  • 同時並行で管理する現場が3件以上になった
  • 工程変更のたびにエクセルを再送する手間が月5時間以上になった
  • 現場担当者からの進捗報告が遅れて実態把握が困難になった
  • 公共工事でCALS/EC対応の電子提出を求められた
  • BIM/CIMの導入を検討し始めた

関連サービス・SaaS比較

エクセル工程表は印刷・メール送付での共有が中心となり、現場の進捗変化をリアルタイムに反映することが難しいという課題があります。工事件数が増えてきたら建設業向けSaaSへの移行を検討する価値があります。

比較項目エクセル工程表建設業向けSaaS
進捗の更新担当者がエクセルを開いて手動更新→再共有スマホから進捗入力→リアルタイムに全員が確認
工程変更の共有最新版エクセルをメールで送り直す変更通知が自動でチームに届く
複数現場の管理現場ごとにファイルが分散全現場の工程を1画面で確認
写真との紐づけ別フォルダで管理。検索困難工程と施工写真を紐づけて保存
月額コストエクセル無料(管理工数月10〜20時間)¥5,000〜¥30,000/月

関連テンプレート

エクセル関数がわからなくても使えますか?
はい、本テンプレートはエクセル関数の知識がなくても使えるように設計しています。開始日と終了日を入力すると、予定日数・実績日数(土日・祝日を含む暦日数)が自動で計算されます。稼働日で数えるときは、その列の式を NETWORKDAYS 関数に置き換えてください。日付の計算式はあらかじめ入っているため、上書きしないようにご注意ください。月別シートのガントは、その工程にあたる日のセルに色を付けて表します。エクセルのバージョンは2016以降・Microsoft 365に対応しています。Googleドライブにアップロードして「Googleスプレッドシートで開く」を選択すれば、Googleスプレッドシートでも同様に使えます。
A3大判印刷の方法を教えてください。
「ファイル→印刷→ページ設定→用紙サイズ: A3」に変更し、「シートを1ページに印刷」または「すべての列を1ページに印刷」を選択してください。配布するエクセルは、年間サマリ・各月のシートとも A4 横で、幅1ページ×縦2ページに分かれる設定です。A3 で出すときは、上の手順で用紙サイズを A3 に変えてください。A3プリンターがない場合はコンビニ(セブン-イレブン・ローソン・ファミリーマート)のコピー機からUSBメモリ経由またはネットプリントでA3印刷が可能です。料金は用紙・カラー・枚数で変わるので、各社の料金表で確かめてください。
エクセルからPDF化するにはどうすればよいですか?
「ファイル→エクスポート→PDF/XPSの作成」または「名前を付けて保存→ファイルの種類: PDF」で変換できます。印刷範囲を事前に設定しておくと、余白なくきれいなPDFに変換できます。Googleスプレッドシートに変換して使っている場合は「ファイル→ダウンロード→PDF形式」を使用してください。
ガントチャートと工程表は同じものですか?
ガントチャートは工程表の一種です。「工程表」は工事の進捗を管理する図表の総称であり、バーチャート・ガントチャート・PERT図などが含まれます。一般的に「工程表」と呼ぶ場合は横棒グラフで工程を表す「バーチャート」のことを指すことが多く、ガントチャートはそのバーチャートに担当者・進捗率・依存関係を加えた発展形です。
国交省が公表している「工期に関する基準」に対応していますか?
配布するエクセルに、休日・準備期間・作業不能日数を自動で入れる機能はありません。中央建設業審議会の「工期に関する基準」(令和6年3月27日最終改定)が考慮事項に挙げる休日・準備期間・後片付け期間・降雨日等の作業不能日数は、ご自身で工程に書き込んでください。2024年4月から建設業に適用された時間外労働上限規制(月45時間・年360時間)と整合する稼働日数で工期計算するため、休日・祝日を除いた稼働日でバーを配置してください。祝日の一覧を別シートに用意してWORKDAY関数・NETWORKDAYS関数の引数に渡すと、土日祝を除いた稼働日数を計算できます(設定手順はこのページの「DATE関数・WORKDAY関数の活用」で解説しています)。
元請への提出時に押印・署名は必要ですか?
建設業法上の押印義務はありません。押印・署名の要否や、PDF・電子提出などの形式は、発注者・元請の仕様書や提出ルールに従ってください。
工程表をBIM/CIMと連携できますか?
エクセルの工程表単体ではBIM/CIMとの直接連携はできません。連携できるかどうかは、使うBIM/CIMソフトの機能によるので、各ソフトの公式情報で確かめてください。工程を3Dモデルと結び、時間の流れに沿って施工の手順を見せるツール(4Dシミュレーション。Navisworks・Synchro など)もあります。エクセルの工程表から移るときは、まず工種と日付の一覧をそのツールに読み込める形にそろえてください。
小規模工事でPERT図は必要ですか?
PERT図を作る義務はなく、工程の数が少なく前後関係が単純な工事ならバーチャートで足ります。PERT図はクリティカルパス(遅れると全体の工期が延びる作業の連なり)を求めるための図なので、工程の数が多い、前後関係が込み入っている、複数の専門業者が並行して作業する、といった工事で役に立ちます。配布しているエクセルはバーチャート系(月別のガントチャート)で、日程の可視化と進捗の記録に向いています。ネットワーク図からクリティカルパスを算出したい場合は、PERTに対応した工程管理ツールをご利用ください。
2024年4月からの時間外労働上限規制は工程表にどう影響しますか?
2024年4月1日から建設業にも罰則付き時間外労働上限規制が適用されました。使用者は、36協定で定めた範囲(原則は月45時間・年360時間)でしか時間外労働をさせられません(労働基準法第36条)。工程表は、この範囲に収まる稼働で組みます。具体的には、(1)週休2日を前提とした稼働日数でバーを配置する、(2)繁忙期でも特別条項の上限(年720時間・単月100時間未満・2〜6ヶ月平均80時間以内・月45時間を超えられるのは年6ヶ月まで)を超えないよう工程を分散させる、(3)工期末の集中作業(突貫工事)を解消する工程設計が必要です。祝日・休日の一覧を別シートに用意し、WORKDAY関数・NETWORKDAYS関数の引数に指定すると、稼働日数を自動計算できます(出典: 厚生労働省 時間外労働の上限規制 2026-05-29確認)。
施工計画書と工程表は別物ですか?
施工計画書は工程管理・品質管理・安全管理・環境管理などの総合計画書であり、工程表はその中の「工程計画」セクションの一部です。施工計画書や工程表の作成を請負代金の額で義務づける条文は、建設業法にはありません。工事現場の主任技術者・監理技術者は、建設業法第26条の4第1項により、施工計画の作成と工程管理を職務として誠実に行います。施工計画書を出す必要があるかは、発注者の仕様書で求められているか確かめてください。

参考文献・出典

本ページの内容は以下の公的情報源に基づき作成しています(2026-05-29 確認時点)。

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