
このページでわかること
- 返済計画書(返済予定表)をExcel(数式入り)・PDFで無料ダウンロードできる
- 元利均等返済・元金均等返済、2つの計算方式の違いと使い分け
- 毎月の返済額の計算式(年金現価係数の公式)
- 年利0%(無利子融資)でもエラーにならない設計
返済計画書とは
返済計画書(返済予定表)は、借入金をいつまでに・いくらずつ返済するかをまとめた書類です。日本政策金融公庫等への融資申込時に、返済の見通しを具体的に説明するために使われます。創業計画書で借入を予定している場合は、あわせて準備しておくと説明がスムーズになります。
元利均等返済と元金均等返済の総利息比較(記入例)
元利均等返済と元金均等返済の違い
| 元利均等返済 | 元金均等返済 | |
|---|---|---|
| 毎月の返済額 | 一定(元金+利息の合計が変わらない) | 返済が進むほど減っていく |
| 返済開始当初の負担 | 比較的軽い | 比較的重い(元金部分が一定のため) |
| 総支払利息 | やや多い | やや少ない(元金の減りが速いため) |
| 資金繰りの見通し | 立てやすい(毎月定額) | 返済額が変動するため管理がやや複雑 |
記入例(借入3,000,000円・年利2.0%・60回)では、元利均等返済の総利息が154,997円、元金均等返済の総利息が152,500円と、元金均等返済の方が約2,500円少なくなります。金額差は借入額・金利・期間によって変わります。
毎月の返済額の計算式
元利均等返済の毎月返済額は、「年金現価係数」と呼ばれる考え方に基づく次の式で計算します。
毎月返済額 = 借入金額 × 月利 ÷ {1-(1+月利)の(-返済回数)乗}
月利は年利を12で割った値です。年利が0%の場合、この式は「0で割る」計算になってしまうため、本テンプレートは年利0%を検知して「借入金額÷返済回数」に自動的に切り替える仕組み(IF関数)を入れています。無利子融資(一部の自治体の制度融資等)でもエラーなくご利用いただけます。
元金均等返済の場合は、毎月の元金部分が「借入金額÷返済回数」で一定になり、そこに期首残高に応じた利息(期首残高×月利)を加えた金額が、その月の返済額になります。
使い方
- 「元利均等返済」または「元金均等返済」シートのB3セルに借入金額、B4セルに年利(%)、B5セルに返済回数を入力する
- 毎月返済額(元利均等)または毎月元金(元金均等)が自動計算される
- 表の各行(回号1〜60)に、期首残高・返済額・うち利息・うち元金・期末残高が自動計算される
- 最終回の期末残高が0(またはごくわずかな端数)になっていれば、正しく完済に到達している
元利均等返済と元金均等返済、どちらを選べばいい?
毎月の返済額を一定にして資金繰りを管理しやすくしたい場合は元利均等返済、総支払利息を少しでも抑えたい・返済開始当初の負担が重くても問題ない場合は元金均等返済が向いています。日本政策金融公庫等の融資では元利均等返済が選ばれることが多いですが、金融機関によって選べる方式が異なります。
毎月の返済額はどうやって計算する?
元利均等返済は「年金現価係数」という公式(毎月返済額=借入金額×月利÷{1-(1+月利)の(-返済回数)乗})で計算します。元金均等返済は、借入金額を返済回数で割った金額が毎月の元金部分になり、そこに残高に応じた利息を加えた額が毎月の返済額です。本テンプレートのExcel版は、どちらもこの計算式で自動化しています。
年利0%の借入(無利子融資)でも使える?
はい、使えます。年利が0%の場合、元利均等返済の計算式は本来「0で割る」形になってしまいますが、本テンプレートはこの場合を検知して自動的に「借入金額÷返済回数」に切り替える仕組みを入れています。無利子融資(一部の自治体の制度融資等)でもエラーなくご利用いただけます。
繰上返済をした場合の計算はできる?
本テンプレートは、当初の借入条件どおりに完済するまでの標準的な返済予定表を作成するものです。繰上返済(一部・全部)をした場合の再計算には対応していません。繰上返済を検討する場合は、借入先の金融機関に試算を依頼することをおすすめします。
最終回の期末残高がぴったり0にならない場合がある?
はい、Excelの浮動小数点計算の性質上、最終回の期末残高が「0」ではなく「0.0000001」のようなごく小さな端数になることがあります。これは計算の誤りではなく、実務上は四捨五入して0円(完済)として扱って問題ありません。