労働・HR

雇入れ時等 安全衛生教育 実施記録テンプレート

雇入れ時・作業内容変更時の安全衛生教育 実施記録を完全無料・会員登録不要で即ダウンロード。安衛法59条・安衛則35条の教育8事項に対応し、記録が『法的義務ではない』ことまで条文レベルで正確に解説します。

公開: 2026年9月7日 最終更新: 2026年9月7日 エクセルPDF 会員登録不要・無料
2026年10月7日 時点の情報
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雇入れ時等 安全衛生教育 実施記録テンプレートのテンプレートプレビュー
雇入れ時等 安全衛生教育 実施記録テンプレート(エクセル / PDF・会員登録不要・無料DL)
このページでわかること
  • 雇入れ時・作業内容変更時の安全衛生教育 実施記録をエクセル・PDFで無料ダウンロードできる(記入例つき)
  • 安衛則35条1項が定める教育すべき8つの事項と、省略できる場合(同条2項)
  • 【最重要】記録の作成・保存は法律上の明文の義務ではない点と、それでも記録を残すべき理由
  • 罰則(法120条1号)と、明文の記録義務がある特別教育(別ページ)との違い

雇入れ時・作業内容変更時の安全衛生教育とは

労働安全衛生法第59条1項 は、事業者に対し、労働者を雇い入れたときは、その従事する業務に関する安全又は衛生のための教育を行うよう義務づけています。同条2項は、労働者の作業内容を変更したときについてもこの規定を準用すると定めています。教育すべき事項の具体的な内容は、 労働安全衛生規則第35条1項 が1号から8号で列挙しています。

労働安全衛生規則は2026年10月1日に改正が施行され、2027年1月1日・2027年4月1日・2028年4月1日にも改正が施行される予定です(施行日は4つ、改正省令は8本)。いずれの改正でも、本ページが根拠とする第35条・第38条の文言は変わりません(2026-10-17にe-Gov法令APIで現行版と2027年1月1日・2027年4月1日・2028年4月1日施行版を突合)。

【最重要】記録の作成・保存は明文の義務ではありません

労働安全衛生規則第35条には「記録を作成し、これを保存せよ」という条文がありません。したがって、このページの教育記録について「記録の作成・保存が法的義務」と説明すると誤りになります。正しくは次のとおりです。

  • 教育の実施は法59条1項(雇入れ時)・2項(作業内容変更時)による明文の義務
  • 未実施は法120条1号により50万円以下の罰金の対象
  • 教育の記録の作成・保存そのものは条文上の明文義務ではない
  • ただし記録があると、教育を実施したことを示しやすくなる

労働基準監督官は、事業場に立ち入って帳簿・書類を検査できます( 労働安全衛生法第91条第1項 )。記録を残しておくと、教育を実施したことを示しやすくなります。本テンプレートは、この「実施を示すための記録」という位置づけで作成しています。同じ「安全衛生教育」という言葉でも、後述する特別教育は記録の保存義務が条文で明文化されている点で本ページの教育とは性質が異なります。

教育すべき8つの事項(安衛則35条1項各号)

労働安全衛生規則第35条1項は、教育すべき事項を次の8点に列挙しています。

号教育すべき事項
一号機械等、原材料等の危険性又は有害性及びこれらの取扱い方法に関すること
二号安全装置、有害物抑制装置又は保護具の性能及びこれらの取扱い方法に関すること
三号作業手順に関すること
四号作業開始時の点検に関すること
五号当該業務に関して発生するおそれのある疾病の原因及び予防に関すること
六号整理、整頓及び清潔の保持に関すること
七号事故時等における応急措置及び退避に関すること
八号前各号に掲げるもののほか、当該業務に関する安全又は衛生のために必要な事項

本テンプレートのエクセル版は、この8つの事項のうち実際にどれを実施したかを記録できる「教育した事項(該当する号)」欄と、「一部省略の有無」欄を用意しています。

教育を省略できる場合(安衛則35条2項)

労働安全衛生規則第35条2項 は「前項各号に掲げる事項の全部又は一部に関し十分な知識及び技能を有していると認められる労働者については、当該事項についての教育を省略することができる。」と定めています。同業種からの転職者や、関連資格の保有者などが典型例として想定されますが、「十分な知識及び技能を有していると認められる」かどうかの具体的な判断基準は条文に示されていません。判断に迷う場合は所轄の労働基準監督署にご確認ください。なお、2024年3月31日時点の条文には第1項に「ただし、令第二条第三号に掲げる業種の事業場の労働者については、第一号から第四号までの事項についての教育を省略することができる。」というただし書がありましたが、2024年4月1日時点の条文からは削除されています(2026-10-12にe-Gov法令APIで新旧を突合)。現在は業種による省略はなく、1号〜8号のうち従事する業務に必要な事項が対象です。本テンプレートの記入例(エクセル・PDF)は、配置転換に伴う作業内容変更時に、前配属先での実施済み事項(5号〜8号)を省略した記入例を収録しています。

対象となる労働者・実施タイミング

労働安全衛生法第59条1項は雇用形態を限定せず「労働者を雇い入れたとき」と定めているため、正社員に限らずパート・アルバイト・契約社員を含むすべての労働者が対象です。実施タイミングは次の2つです。

タイミング根拠条文
雇入れ時法59条1項
作業内容を変更したとき法59条2項(1項の規定を準用)

「作業内容を変更したとき」の具体的な範囲は条文に号などで列挙されていません。配置転換や部署異動によって従事する業務が変わり、新たな業務に伴う危険又は有害性が生じる場合が典型例と考えられます。

罰則(法120条1号)

労働安全衛生法第120条 は「次の各号のいずれかに該当する場合には、当該違反行為をした者は、五十万円以下の罰金に処する。」と定め、同条1号に「第五十九条第一項(同条第二項において準用する場合を含む。)」の規定に違反したときと明記しています。この罰則は教育そのものを実施しなかった場合のものであり、記録の未作成自体を処罰する規定ではありません。

特別教育(別ページ)との違い【比較表】

安衛則36条が列挙する危険・有害業務に労働者を従事させる場合は、本ページの教育とは別に「特別教育」が必要です。同じ「安全衛生教育」の一種ですが、記録義務の重さが条文レベルで異なります。

比較項目雇入れ時・作業内容変更時の教育(本ページ)特別教育(対象業務のみ)
実施義務の根拠安衛法59条1項・2項安衛法59条3項
対象業務原則すべての業務安衛則36条が列挙する危険・有害業務(59項目・第12号は削除。2026-10-12 e-Gov法令API本文で再計数)
記録の作成・保存義務条文に明文なし(安衛則35条に記録条項がない)安衛則38条により明文で3年間保存義務あり
未実施の罰則法120条1号(50万円以下の罰金)法119条1号(6月以下の拘禁刑又は50万円以下の罰金)

自社の業務が特別教育の対象業務(研削といしの交換、フォークリフト運転、アーク溶接、高圧の充電電路作業、クレーン運転、玉掛け、チェーンソーによる伐木、足場の組立て等)に該当するかを確認したい場合は、特別教育の実施記録テンプレートで対象業務の一覧と記録様式を解説しています。

様式について

労働安全衛生規則第35条は教育すべき事項(1号〜8号)を列挙しているのみで、「別記様式第◯号による」といった様式の指定がありません。厚生労働省の 主要様式ダウンロードコーナー(安全衛生関係主要様式) にも、雇入れ時・作業内容変更時の安全衛生教育の記録に特化した様式は載っていません(2026-10-18確認)。本テンプレートは施行規則35条1項の記載事項を満たす独自レイアウトです。

記録を作成・保存しないと法律違反になりますか?
記録の作成・保存そのものを処罰する条文はありません。労働安全衛生規則第35条は教育すべき事項を定めているだけで、「記録を作成し、これを保存せよ」という文言がないためです(法119条・120条の罰則規定は安衛則の条番号を直接挙げていません。119条4号のように省令違反を挙げる号はありますが、対象は法61条4項にもとづく省令で、安衛則35条は含まれません)。ただし、教育そのものの実施は労働安全衛生法第59条1項・2項による明文の義務であり、未実施は同法第120条1号により50万円以下の罰金の対象です。労働基準監督官は事業場に立ち入って帳簿・書類を検査できる(労働安全衛生法第91条第1項)ので、記録を残しておくと、教育を実施したことを示しやすくなります。
教育を省略できる場合はありますか?
労働安全衛生規則第35条2項により、教育すべき8つの事項(1号〜8号)の全部又は一部について、十分な知識及び技能を有していると認められる労働者については、その事項の教育を省略できます。ただし「十分な知識及び技能を有していると認められる」かどうかの具体的な判断基準は条文に示されていません。同業種からの転職者・資格保有者などが典型例として想定されますが、判断に迷う場合は所轄の労働基準監督署にご確認ください。なお、旧第35条1項ただし書(令第2条第3号に掲げる業種の事業場の労働者は1号〜4号の教育を省略できる)は2024年4月1日時点の条文からは削除されており、現在は業種による省略はありません。
パート・アルバイトも教育の対象になりますか?
はい。労働安全衛生法第59条1項は雇用形態を限定せず「労働者を雇い入れたとき」と定めているため、正社員に限らずパート・アルバイト・契約社員を含むすべての労働者が対象です。短時間勤務であることや雇用期間が短いことを理由に教育を省略できる旨は条文に定められていません。
「作業内容を変更したとき」とは、どのような場合ですか?
条文(労働安全衛生法第59条2項)は「労働者の作業内容を変更したとき」とだけ定めており、具体的な範囲を号などで列挙していません。配置転換や部署異動によって従事する業務が変わり、新たな業務に伴う危険又は有害性が生じる場合が典型例と考えられますが、どこまでが「変更」に該当するかの詳細な線引きは条文からは読み取れません。判断に迷う場合は所轄の労働基準監督署にご確認ください。
特別教育(安衛則36条が定める業務)とはどう違いますか?
対象業務の範囲と、記録の保存義務の有無が異なります。本ページの教育は原則すべての業務が対象で、記録の作成・保存を明文で義務づける条文はありません。一方、特別教育は労働安全衛生規則第36条が列挙する危険・有害業務(59項目)が対象で、同規則第38条により記録の作成・3年間保存が明文で義務づけられています。詳しくは特別教育の実施記録テンプレートで解説しています。

参考文献・出典

本ページの内容は以下の公的情報源に基づき作成しています(2026-10-07 確認時点)。

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