
企画書は、「何をやりたいか」を、読む人が「やる・やらない」を決められる順番で書く書類です。最初に目的を1行、続けて背景(数字)、内容、効果、費用、日程、そして決裁してほしいことを並べます。1枚企画書・新規事業・商品企画・イベント・販促・業務改善の6つの場面の白紙と、通して読める記入例を、全文のまま載せています。数字は「確認できているもの」と「仮定」を分けて書くと、あとで根拠を聞かれても答えられます。
- 6パターンの白紙(書き込む枠だけ・注意書きなし)と記入例を、Word・PowerPoint・PDFで無料・登録不要で配布しています
- 白紙と記入例の全文を、そのままコピーできます
- 書く順番は「目的→背景→内容→効果→費用→日程→決裁してほしいこと」。数字は確認済みと仮定に分けます
- 提案書・事業計画書・稟議書は、別のページの書式です(違いは表で確認できます)
- ほかの資料を引用するときの条文(著作権法第32条第1項・第48条第1項)を、2026-10-13 に取得した本文のとおりに載せています( e-Gov 著作権法 第32条(引用)・第48条(出所の明示) )
企画書の白紙と記入例(6パターン)
1枚企画書・新規事業・商品企画・イベント・販促・業務改善の6つの場面の白紙と記入例を、Word・PowerPoint・PDFで配布しています。上のダウンロード欄から取れます。人物・会社・日付・数字は、すべて架空です(記入例の6件で、同じ人や会社は使っていません)。ご自身の仕事に書き換えて使ってください。会社に所定の様式があるときは、その様式を使います。
| ファイル | 形式 | 中身 | ページ数・枚数 |
|---|---|---|---|
| kikakusho_blank_full | Word・PDF | パターン1〜6の白紙 | 6ページ |
| kikakusho_free_full | Word・PDF・PowerPoint | 全部入り(白紙6+記入例6) | Word・PDF 12ページ/PowerPoint 12枚 |
| kikakusho_example_full | 記入例6と、書き方のポイント | 7ページ |
白紙には、表題と書き込む枠だけが入っています。見出しや書き方の注意書きは印字していません。白紙の各ページの下には「template-free.jp」とだけ入っています。記入例のページの下には、このページのURLがあります。記入例の記入部分は赤字です。Wordは、表で作った枠に直接入力でき、表題と項目名は見出しスタイル(見出し1・見出し2)です。PowerPointは、16:9で各パターンを1枚に収めていて、枠は表と図形です。
まず「どの企画書か」を選ぶ
| こんなとき | 使うもの |
|---|---|
| 上司・決裁者に、1ページで決裁を求める | パターン1:1枚企画書 |
| 新しいサービス・事業を始める前に、試行の承認を求める | パターン2:新規事業企画書 |
| 新しい商品・機能の開発を始める前に、承認を求める | パターン3:商品企画書 |
| セミナー・説明会・展示会・社内行事の開催を提案する | パターン4:イベント企画書 |
| 販促キャンペーン・クーポン・リピート施策を提案する | パターン5:販促・キャンペーン企画書 |
| 社内の手間・ミス・待ち時間を減らす提案をする | パターン6:業務改善企画書 |
| 社外の相手に、自社のサービスを提案する | 提案書の書き方(社内向け)・提案書 表紙テンプレート |
| 事業全体の計画を、数字で書く | 事業計画書テンプレート |
| 金額や契約について、決裁をもらう手続きの書類にする | 稟議書テンプレート |
| 数字を計算して、損益や投資の回収を見せる | 企画書テンプレート エクセル版 |
パターン1:1枚企画書
目的を1行で書き、背景と課題を数字で示し、内容・期待効果・費用・日程・リスクを並べて、最後に決裁してほしいことを書く1ページの型です。社内のどの企画にも使えます。
この様式の項目:目的・背景と課題・内容・期待効果・費用・日程・リスクと対策・数字の根拠(確認済みか仮定か)・決裁してほしいこと
書くときのポイント
- 目的は1行で、いちばん最初に書く。
- 期待効果は「現状→目標」の数字で書く。
- 最後に、決裁してほしいことを1〜2行で書く。
よくある失敗:目的が最後に出てきて、読む人が何を決めればよいか分からない。
パターン1:1枚企画書(記入例)の全文
企画書
提出日 令和8年10月13日(火)
宛先 営業部長 高橋 美咲
起案者(所属・氏名) 営業企画課 田中 太郎
件名 顧客事例共有会の月1回開催について
目的
営業12名が受注と失注の事例を月1回共有し、提案の質をそろえる。
背景と課題
事例が担当者ごとにとどまり、ほかの人が使えない。
同じ質問に答えられず失注した案件が、直近半年で4件あった(営業部の商談記録から集計)。
内容
何を|誰が|いつ
事例の発表と質疑(持ち回りで1名が発表)|営業12名|毎月第3金曜 16:00〜17:00
議事メモの共有|田中|開催の翌日
録画の保管|田中|開催当日
期待効果
指標|現状|目標
同じ理由での失注|半年で4件|半年で2件以内
発表された事例の閲覧|なし|開催後に営業12名全員が閲覧
提案書の改訂|年0回|年2回
費用
項目|金額
録画ツールの利用料(既存契約の範囲)|0円
会場(社内会議室)|0円
準備の時間(1回1時間×12回×1名)|12時間
合計|0円(工数は年12時間)
日程
時期|内容
令和8年11月20日(金)|第1回を開催する(第3金曜)
令和9年1月15日(金)|第3回を開催する(第3金曜)
令和9年3月|失注の件数を集計して、効果を確認する
リスクと対策
リスク|対策
発表者の負担が偏る|持ち回りの表で順番を固定する
出席が減る|議事メモと録画を全員に共有する
数字の根拠(確認済みか仮定か)
失注4件:確認済み(営業部の商談記録・令和8年4月〜9月)。
半年で2件以内にできるか:仮定(開催3回のあとに実績を見て確かめる)。
決裁してほしいこと
月1回・60分の開催と、録画ツールを既存契約の範囲で使うことの承認。
パターン1:1枚企画書(白紙)の全文(そのままコピーして使えます)
企画書
提出日 令和 年 月 日
宛先
起案者(所属・氏名)
件名
目的
背景と課題
内容
何を|誰が|いつ
期待効果
指標|現状|目標
費用
項目|金額
合計|
日程
時期|内容
リスクと対策
リスク|対策
数字の根拠(確認済みか仮定か)
決裁してほしいこと
企画の種類に合わせた書き換え
| 企画の種類 | この様式での書き方 |
|---|---|
| 社内の定例会・勉強会 | 「内容」の表を「何を・誰が・いつ」で書き、費用が0円でも準備の工数を書く |
| 社内の制度やルールの変更 | 「期待効果」に、変更の前後で変わる数字を入れる |
| 外部サービスの導入 | 「費用」に、初期費用と月額を分けて書く |
パターン2:新規事業企画書
事業の概要、顧客と課題、提供する価値、収益計画、体制、日程、リスクを順に書く型です。収益計画の数字は、確認済みのものと仮定を分けた表(事実と仮定)に並べ、仮定には確かめ方を添えます。
この様式の項目:事業の概要・顧客と課題・提供する価値・収益計画(年間)・事実と仮定・体制・日程・リスクと対策・決裁してほしいこと
書くときのポイント
- 収益計画は、数式と単価を並べて書く。
- 数字は「確認済み」か「仮定」かを分け、仮定には確かめ方を書く。
- 最初の決裁は、事業全体ではなく、小さな試行の承認にする。
よくある失敗:仮定の数字を確認済みの数字のように書き、あとで根拠を聞かれて答えられない。
パターン2:新規事業企画書(記入例)の全文
新規事業企画書
提出日 令和8年10月14日(水)
宛先 取締役 伊藤 恵
起案者(所属・氏名) 新規事業準備室 佐藤 健一
件名 既存顧客向け 保守点検サブスクリプション事業の試行について
事業の概要
既存顧客に、設備の定期点検を月額30,000円で提供するサブスクリプション事業。
まず既存顧客10社で、3か月の試行をする。
顧客と課題
既存顧客は、設備の点検を、必要になったときに個別に依頼している。
点検の時期を決めていない顧客がいて、故障してから連絡が来る。
提供する価値
決まった時期に点検に伺い、故障の前に部品の交換を提案する。顧客は、点検の依頼と時期の管理が要らなくなる。
収益計画(年間)
項目|数式・単価|金額
売上|40社×30,000円×12か月|14,400,000円
運用費(点検担当の人件費と部品)|年間の見積り|4,800,000円
粗利|売上−運用費|9,600,000円
初期費用(管理画面と契約書の整備)|1回のみ|3,000,000円
初期費用の回収期間|3,000,000円÷9,600,000円|約0.31年(約4か月)
事実と仮定
数字・内容|確認済み/仮定|確認先・確かめ方
既存顧客は200社|確認済み|顧客台帳(令和8年9月末)
加入率20%(40社)|仮定|既存顧客10社に3か月試行し、加入の意向を聞く
月額30,000円|仮定|試行の10社に価格を示し、反応を聞く
運用費は年4,800,000円|仮定|試行で、点検1件の工数と部品代を測る
体制
役割|人数|時期
事業責任者|1名|令和8年11月から
点検担当|2名|令和9年1月から
日程
時期|内容
令和8年11月|既存顧客10社に試行を案内する
令和9年2月|試行の結果で、加入率・価格・運用費を見直す
令和9年4月|結果が合えば、既存顧客全体に案内を始める
リスクと対策
リスク|対策
加入率が仮定を下回る|試行の結果で収益計画を作り直す
点検担当が足りなくなる|受け付ける加入社数に上限を設ける
決裁してほしいこと
既存顧客10社・3か月の試行の実施と、その準備に使う初期費用の支出の承認。
パターン2:新規事業企画書(白紙)の全文(そのままコピーして使えます)
新規事業企画書
提出日 令和 年 月 日
宛先
起案者(所属・氏名)
件名
事業の概要
顧客と課題
提供する価値
収益計画(年間)
項目|数式・単価|金額
事実と仮定
数字・内容|確認済み/仮定|確認先・確かめ方
体制
役割|人数|時期
日程
時期|内容
リスクと対策
リスク|対策
決裁してほしいこと
事業の種類に合わせた書き換え
| 事業の種類 | この様式での書き方 |
|---|---|
| 月額課金のサービス | 収益計画を「契約数×月額×12か月」で書く |
| 1回売り切りの商品・サービス | 収益計画を「販売数×単価」で書き、繰り返しの売上は仮定の表に分ける |
| 既存事業の新しい客層への展開 | 「顧客と課題」に、いまの顧客との違いを書く |
パターン3:商品企画書
開発の背景、コンセプト、ターゲット、仕様、価格と原価、損益分岐点、開発日程、販売計画を書く型です。損益分岐点は、固定費を1個あたりの粗利で割って、数量で示します。
この様式の項目:開発の背景・商品のコンセプト(一言で)・ターゲット・仕様・価格と原価(単価)・損益分岐点・事実と仮定・開発日程・販売計画(初回)・決裁してほしいこと
書くときのポイント
- コンセプトは一言で書く。
- 価格・原価・粗利を1個あたりで並べ、損益分岐の数量を出す。
- 原価と、その価格で売れるかは、確認済みか仮定かを分ける。
よくある失敗:売上だけを書き、原価と固定費がなく、いくつ売れば黒字になるかが分からない。
パターン3:商品企画書(記入例)の全文
商品企画書
提出日 令和8年10月15日(木)
宛先 商品開発部長 渡辺 由美
起案者(所属・氏名) 商品企画課 鈴木 大輔
件名 折りたたみ式ノートPCスタンドの商品化について
開発の背景
在宅勤務の社員から、ノートPCの画面の高さを、机の上で変えたいという要望が出ている(社内アンケート・令和8年8月)。
商品のコンセプト(一言で)
かばんに入れて持ち運べる、薄い折りたたみ式のノートPCスタンド。
ターゲット
在宅勤務と出社を行き来する、ノートPCを机の上で長く使う会社員。
仕様
項目|内容
素材|アルミ合金
サイズ|折りたたみ時の厚さ15mm。開くと高さを6段階で変えられる
重さ|約300g
価格と原価(単価)
項目|金額
販売価格(税抜)|3,600円
原価|1,500円
粗利|2,100円
粗利率|58.3%
損益分岐点
項目|計算|結果
固定費(金型とデザイン)|見積書の金額|1,200,000円
1個あたりの粗利|3,600円−1,500円|2,100円
損益分岐の数量|1,200,000円÷2,100円=571.4(切り上げ)|572個
事実と仮定
数字・内容|確認済み/仮定|確認先・確かめ方
在宅勤務の社員から要望が出ている|確認済み|社内アンケートの自由記述(令和8年8月)
販売価格3,600円で売れる|仮定|試作品を10人に見せ、買ってもよい金額を聞く
原価は1個1,500円|仮定|製造会社2社から見積りを取る
開発日程
時期|内容
令和8年11月|試作品を作り、10人に聞き取りをする
令和9年1月|製造会社を決め、金型を発注する
令和9年3月|初回の製造と販売を始める
販売計画(初回)
項目|計算|結果
初回の製造数|聞き取りの結果で見直す|2,000個
売上|2,000個×3,600円|7,200,000円
粗利|2,000個×2,100円|4,200,000円
固定費を引いた残り|4,200,000円−1,200,000円|3,000,000円
決裁してほしいこと
試作品の製作と、10人への聞き取りの承認(製造の発注は、結果を見て改めて求める)。
パターン3:商品企画書(白紙)の全文(そのままコピーして使えます)
商品企画書
提出日 令和 年 月 日
宛先
起案者(所属・氏名)
件名
開発の背景
商品のコンセプト(一言で)
ターゲット
仕様
項目|内容
価格と原価(単価)
項目|金額
損益分岐点
項目|計算|結果
事実と仮定
数字・内容|確認済み/仮定|確認先・確かめ方
開発日程
時期|内容
販売計画(初回)
項目|計算|結果
決裁してほしいこと
商品の種類に合わせた書き換え
| 商品の種類 | この様式での書き方 |
|---|---|
| 物販(雑貨・日用品) | 固定費に、金型・デザイン・初回の在庫を入れる |
| ソフトウェアの新機能 | 原価を、開発の人件費と月々の運用費に分けて書く |
| 既存商品のリニューアル | 背景に、いまの商品の課題を数字で書く |
パターン4:イベント企画書
開催概要、目的、ターゲットと集客、プログラム、予算、体制と当日の動き、開催後の評価、日程を書く型です。プログラムは時刻ごとの表にし、予算は項目ごとの金額と合計を並べます。
この様式の項目:開催概要・目的と目標・ターゲットと集客・プログラム・予算・体制と当日の動き・開催後の評価(指標と測り方)・日程・決裁してほしいこと
書くときのポイント
- 目的と目標(参加人数・商談の件数など)を最初に書く。
- プログラムは、時刻・内容・担当の表にする。
- 予算の合計が、内訳の和と合っているか見直す。
よくある失敗:受注の見込みを、確約のように書く。
パターン4:イベント企画書(記入例)の全文
イベント企画書
提出日 令和8年12月2日(水)
宛先 営業本部長 加藤 綾子
起案者(所属・氏名) マーケティング課 小林 直樹
件名 取引先向け 製品説明会の開催について
開催概要
名称 取引先向け 製品説明会
日時 令和9年2月18日(木)14:00〜16:30
会場 貸会議室(駅前ビル3階)
定員 60名
目的と目標
取引先に新製品の使い方を実演で見てもらい、導入の相談につなげる。
目標:参加50名、そのうち商談になる件数8件(16%)。
ターゲットと集客
既存の取引先の担当者。営業担当が個別に案内し、申込フォームで受け付ける。
プログラム
時刻|内容|担当
14:00〜14:10|開会と趣旨の説明|司会
14:10〜15:00|新製品の説明と実演|製品担当
15:00〜15:10|休憩|運営係
15:10〜16:00|導入事例の紹介と質疑|営業担当
16:00〜16:30|個別相談|営業担当
予算
項目|金額
会場費|90,000円
資料の印刷|30,000円
軽食・飲料(50名×1,200円)|60,000円
案内状の送付|20,000円
合計|200,000円
体制と当日の動き
役割|人数|当日の動き
司会・進行・受付|3名|受付は開始の30分前に開け、名簿で出欠を確認して、名札を渡す
製品の説明と実演|2名|機器の不具合に備え、実演の画面を録画した動画を用意する
個別相談|3名|相談の内容を、営業担当の商談記録に残す
開催後の評価(指標と測り方)
指標:参加人数、商談になった件数、アンケートの回答率。測り方:申込名簿と当日の名簿、営業担当の商談記録。
受注の見込みは2件・合計3,000,000円(見込みであり、確約ではない)。
日程
時期|内容
令和9年1月7日(木)|案内状を送付する
令和9年2月5日(金)|申込を締め切る
令和9年2月17日(水)|会場を設営し、機器を確認する
令和9年2月18日(木)|開催する
決裁してほしいこと
開催と、予算200,000円の承認。
パターン4:イベント企画書(白紙)の全文(そのままコピーして使えます)
イベント企画書
提出日 令和 年 月 日
宛先
起案者(所属・氏名)
件名
開催概要
名称
日時 令和 年 月 日( ) : 〜 :
会場
定員
目的と目標
ターゲットと集客
プログラム
時刻|内容|担当
予算
項目|金額
合計|
体制と当日の動き
役割|人数|当日の動き
開催後の評価(指標と測り方)
日程
時期|内容
決裁してほしいこと
イベントの種類に合わせた書き換え
| イベントの種類 | この様式での書き方 |
|---|---|
| 社内の懇親会・行事 | 目的を、参加者に期待する変化で書く。評価の欄に、受注の見込みは書かない |
| セミナー・説明会 | 「ターゲットと集客」に、申込の方法と締切を書く |
| 展示会への出展 | 予算に、ブースの費用と、運搬・設営の費用を分けて書く |
パターン5:販促・キャンペーン企画書
期間と対象、目的、施策、目標(KPI)、予算、日程、結果の測り方を書く型です。目標は、指標・目標値・測り方の3つをセットで書きます。
この様式の項目:期間と対象・目的・施策・目標(KPI)・予算・日程・結果の測り方・決裁してほしいこと
書くときのポイント
- 期間と対象の人数を、最初に書く。
- 目標は、指標・目標値・測り方の3つをそろえる。
- 売上と予算の比は、粗利ではなく売上で比べた数字だと書く。
よくある失敗:効果を「認知が上がる」とだけ書き、何で測るかが決まっていない。
パターン5:販促・キャンペーン企画書(記入例)の全文
販促・キャンペーン企画書
提出日 令和8年10月16日(金)
宛先 販売部長 中村 修
起案者(所属・氏名) 販売促進課 山本 里奈
件名 秋のリピート購入キャンペーンについて
期間と対象
期間 令和8年11月2日(月)〜11月30日(月)
対象 過去6か月に購入した顧客4,000人
目的
購入から時間のたった顧客に再購入してもらい、11月の売上を増やす。
施策
チャネル|内容|担当
メール|クーポンの案内を、対象の4,000人に1回送る|山本
店頭|レジでクーポンの利用を受け付ける|店舗担当
自社サイト|購入画面でクーポンの利用を受け付ける|Web担当
目標(KPI)
指標|目標|測り方
クーポンの利用率|8%(320人)|クーポンの使用記録を月末に集計する
客単価|5,000円|利用者の購入額の平均
売上|1,600,000円(320人×5,000円)|利用者の購入額の合計
予算
項目|金額
クーポンの値引き(500円×320人)|160,000円
メールの配信費|40,000円
クーポンの制作|100,000円
合計|300,000円
日程
時期|内容
令和8年10月19日(月)|クーポンの制作を始める
令和8年11月2日(月)|メールを配信し、キャンペーンを始める
令和8年11月30日(月)|キャンペーンを終える
令和8年12月7日(月)|結果を集計して報告する
結果の測り方
売上÷予算=1,600,000円÷300,000円=約5.3倍。値引き後の粗利ではなく、売上で比べた数字。
決裁してほしいこと
クーポンの値引きを含む予算300,000円と、11月2日の開始の承認。
パターン5:販促・キャンペーン企画書(白紙)の全文(そのままコピーして使えます)
販促・キャンペーン企画書
提出日 令和 年 月 日
宛先
起案者(所属・氏名)
件名
期間と対象
期間 令和 年 月 日 〜 月 日
対象
目的
施策
チャネル|内容|担当
目標(KPI)
指標|目標|測り方
予算
項目|金額
合計|
日程
時期|内容
結果の測り方
決裁してほしいこと
施策の種類に合わせた書き換え
| 施策の種類 | この様式での書き方 |
|---|---|
| クーポン・割引 | 予算に、値引き額(割引額×利用人数)を入れる |
| メール・SNSでの告知 | 目標に、開封や反応の数と、購入までの数を分けて書く |
| 店頭のイベント販売 | 施策に、場所・時間・担当を書く |
パターン6:業務改善企画書
現状の問題、原因、改善案、効果、費用、体制、日程、効果の測り方を書く型です。効果は「削減する時間×回数」の表にし、時間を金額に換算するときは、仮の単価であることを書きます。
この様式の項目:現状の問題(数字で)・原因・改善案・効果・費用と差引(年間)・体制・日程・効果の測り方・数字の根拠(確認済みか仮定か)・決裁してほしいこと
書くときのポイント
- 現状の問題は、件数・時間・日数で書く。
- 効果は、現状・改善後・年間の差の表で書く。
- 改善後の数字は仮定として分け、測り方を書く。
よくある失敗:「効率が上がります」とだけ書き、何がどれだけ減るかが書かれていない。
パターン6:業務改善企画書(記入例)の全文
業務改善企画書
提出日 令和8年10月21日(水)
宛先 業務部長 松本 千佳
起案者(所属・氏名) 営業事務課 吉田 拓也
件名 見積書の承認手順の見直しについて
現状の問題(数字で)
見積書1件の承認に3営業日かかっている。
月120件の見積書で、確認作業に1件15分、月合計1,800分(30時間)使っている。
原因
確認する項目が決まっておらず、課長と部長で見る点が重なっている。
承認は紙の回覧で行い、不在の人の所で止まる。
改善案
確認項目を5つのチェックリストにそろえる。
承認を、紙の回覧から、見積システムの承認機能に替える。
運用の開始から3か月後に、承認にかかった日数を見直す。
効果
項目|現状|改善後|年間の差
確認作業の時間(月)|30時間(120件×15分)|10時間(120件×5分)|年240時間の削減
承認待ちの日数|3営業日|1営業日(目標)|2営業日の短縮
費用と差引(年間)
項目|計算|金額
削減した時間の金額換算(仮の単価2,500円/時)|240時間×2,500円|600,000円
承認機能の料金|5,000円×12か月|60,000円
差引(年間)|600,000円−60,000円|540,000円
体制
役割|担当
導入の担当|吉田
承認ルールの確認|営業事務課の課長
日程
時期|内容
令和8年11月|チェックリストを作り、システムの承認機能を設定する
令和8年12月|営業事務課で試行する
令和9年1月|全課で運用を始める
効果の測り方
承認にかかった営業日数を、見積システムの承認ログで月ごとに集計する。確認作業の時間は、運用の前後の1週間で測る。
数字の根拠(確認済みか仮定か)
月120件、1件15分、承認3営業日:確認済み(令和8年9月の見積システムのログと聞き取り)。
改善後の1件5分:仮定(試行で測り直す)。単価2,500円/時:この企画書で仮に置いた数字で、相場ではない。
決裁してほしいこと
令和8年12月の試行と、承認機能の月額料金5,000円の承認。
パターン6:業務改善企画書(白紙)の全文(そのままコピーして使えます)
業務改善企画書
提出日 令和 年 月 日
宛先
起案者(所属・氏名)
件名
現状の問題(数字で)
原因
改善案
効果
項目|現状|改善後|年間の差
費用と差引(年間)
項目|計算|金額
体制
役割|担当
日程
時期|内容
効果の測り方
数字の根拠(確認済みか仮定か)
決裁してほしいこと
改善の種類に合わせた書き換え
| 改善の種類 | この様式での書き方 |
|---|---|
| 紙の書類のやり取り | 「効果」に、回覧や転記にかかる時間を入れる |
| 入力ミス・確認漏れ | 「現状の問題」に、ミスの件数と、直すのにかかる時間を書く |
| 会議・報告の頻度 | 「効果」に、会議の時間×人数×回数を入れる |
企画書の書き方(目的→背景→内容→効果→費用→日程)
企画書は、読む人が「やる・やらない」を決めるための書類です。このページの記入例6つは、次のポイントに沿って書いています。
書く順番とポイント
- 最初に目的を1行で書く。背景と内容は、目的のあとに並べる。
- 数字は「確認済み」と「仮定」を分けて書き、仮定には確かめ方を添える。
- 効果は「現状→目標」で書く。「改善されます」だけにしない。
- 費用は内訳と合計を表で書く。合計が内訳の和と合っているか見直す。
- 最後に「決裁してほしいこと」を1〜2行で書く。
- 出す前に、日付・曜日・人名・金額・合計が、本文と表で合っているかを見直す。
書き出しの例
最初の枠で、何をするかを1〜2文で言い切ります。次の表は、このページの記入例の、最初の記入のある枠の1文目です。
| パターン | 枠 | 書き出しの例 |
|---|---|---|
| パターン1:1枚企画書 | 目的 | 営業12名が受注と失注の事例を月1回共有し、提案の質をそろえる。 |
| パターン2:新規事業企画書 | 事業の概要 | 既存顧客に、設備の定期点検を月額30,000円で提供するサブスクリプション事業。 |
| パターン3:商品企画書 | 開発の背景 | 在宅勤務の社員から、ノートPCの画面の高さを、机の上で変えたいという要望が出ている(社内アンケート・令和8年8月)。 |
| パターン4:イベント企画書 | 目的と目標 | 取引先に新製品の使い方を実演で見てもらい、導入の相談につなげる。 |
| パターン5:販促・キャンペーン企画書 | 目的 | 購入から時間のたった顧客に再購入してもらい、11月の売上を増やす。 |
| パターン6:業務改善企画書 | 現状の問題(数字で) | 見積書1件の承認に3営業日かかっている。 |
5W1Hで項目を見直す
書いたあとに、5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように)のどれが抜けているかで見直せます。次は、このサイトの様式での対応づけです。
| 5W1H | 答える項目 |
|---|---|
| なぜ(Why) | 目的・背景と課題 |
| 何を(What) | 内容・概要・仕様 |
| 誰が(Who) | 内容の「誰が」・体制・ターゲット |
| いつ(When) | 日程・開催日時 |
| どこで(Where) | 会場(イベント)・実施する場所や部署(内容の欄) |
| どのように(How) | 内容・費用・予算・施策 |
6つの様式の項目
場面ごとに、必要な項目を変えています。項目は、上の6つのパターンの白紙と同じです。
| パターン | 項目(順番どおり) |
|---|---|
| パターン1:1枚企画書 | 目的・背景と課題・内容・期待効果・費用・日程・リスクと対策・数字の根拠(確認済みか仮定か)・決裁してほしいこと |
| パターン2:新規事業企画書 | 事業の概要・顧客と課題・提供する価値・収益計画(年間)・事実と仮定・体制・日程・リスクと対策・決裁してほしいこと |
| パターン3:商品企画書 | 開発の背景・商品のコンセプト(一言で)・ターゲット・仕様・価格と原価(単価)・損益分岐点・事実と仮定・開発日程・販売計画(初回)・決裁してほしいこと |
| パターン4:イベント企画書 | 開催概要・目的と目標・ターゲットと集客・プログラム・予算・体制と当日の動き・開催後の評価(指標と測り方)・日程・決裁してほしいこと |
| パターン5:販促・キャンペーン企画書 | 期間と対象・目的・施策・目標(KPI)・予算・日程・結果の測り方・決裁してほしいこと |
| パターン6:業務改善企画書 | 現状の問題(数字で)・原因・改善案・効果・費用と差引(年間)・体制・日程・効果の測り方・数字の根拠(確認済みか仮定か)・決裁してほしいこと |
企画書のNG例と直し方
| NG例 | 何が困るか | 直し方 |
|---|---|---|
| 目的が最後に出てくる | 読む人が、何を決めればよいか分からないまま読み進める | 最初の枠に、目的を1行で書く |
| 効果が「改善されます」だけ | あとで、できたかどうかを確かめられない | 「現状→目標」の数字で、指標ごとに書く |
| 数字に、確認済みか仮定かの区別がない | 仮定の数字を事実と読んで、判断を誤るおそれがある | 確認済みと仮定を分けて書き、仮定には確かめ方を添える |
| 費用が合計の1行だけ | 何にいくらかかるかが分からず、削る場所を決められない | 内訳を表にして、合計が内訳の和と合っているか見直す |
| 日程が「なるべく早く」 | いつ結果が出るかが決まらない | 時期と、その時期にやることを表にする(日付は曜日も見直す) |
数字と仮定の分け方(根拠を聞かれたときのために)
企画書の数字は、2つに分けられます。確認済みは、帳簿・記録・見積書など、確かめられる資料があるものです。仮定は、まだ確かめていない見込みです。分けずに書くと、仮定の数字を事実のように読まれ、あとで根拠を聞かれて答えられなくなります。
パターン2(新規事業企画書)の記入例の「事実と仮定」の表は、次のように書いています。仮定の行には、確かめ方(いつ・何で確かめるか)が入っています。
| 数字・内容 | 確認済み/仮定 | 確認先・確かめ方 |
|---|---|---|
| 既存顧客は200社 | 確認済み | 顧客台帳(令和8年9月末) |
| 加入率20%(40社) | 仮定 | 既存顧客10社に3か月試行し、加入の意向を聞く |
| 月額30,000円 | 仮定 | 試行の10社に価格を示し、反応を聞く |
| 運用費は年4,800,000円 | 仮定 | 試行で、点検1件の工数と部品代を測る |
記入例の計算は、すべて式で書いています。たとえばパターン3(商品企画書)の損益分岐の数量は、固定費÷1個あたりの粗利で求め、小数が出たら切り上げます(記入例の結果は572個)。パターン2の初期費用の回収期間は、初期費用÷1年あたりの粗利です(記入例の結果は約0.31年)。これは簡易な見方で、投資が年ごとに続くときは、年ごとの収支を累計して、累計が0以上になる時期で見ます。記入例の金額・日付・合計は、検査で式から計算し直して、文面と合っていることを確かめています。
他の資料を引用するとき(著作権法第32条・第48条)
企画書に、ほかの人が作った文章・図・グラフを載せるときの条文です。2026-10-13 に、e-Gov 法令検索(法令API v2)から取得した本文のとおりに載せます( e-Gov 著作権法 第32条(引用)・第48条(出所の明示) )。
- 第32条第1項(引用):「公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。」
- 第48条第1項(出所の明示):「次の各号に掲げる場合には、当該各号に規定する著作物の出所を、その複製又は利用の態様に応じ合理的と認められる方法及び程度により、明示しなければならない。」第1号は、第32条のほか、いくつかの規定により著作物を複製する場合を並べています。第3号は、第32条の規定により著作物を複製以外の方法により利用する場合などで、出所を明示する慣行があるときを挙げています。
企画書では、引用した数字や図のそばに、資料名・作成者・時点を書いておくと、読む人が原典を確かめられます(このサイトの勧め方です)。引用に当たるかどうかや、個々の資料の利用条件は、この条文の引用だけでは判断できません。資料ごとの条件を確認してください。
Word・PowerPoint・PDF・エクセルの使い分け
同じ企画書でも、用途と相手によって向くファイル形式が変わります。
| 形式 | 向く用途 | このページの配布物 |
|---|---|---|
| Word(.docx) | 文章と表で書く。社内で回して直してもらう | 白紙6種・全部入り(表で作った枠・見出しスタイルつき) |
| PowerPoint(.pptx) | 1枚を画面に映して説明する | 白紙6枚+記入例6枚(16:9・枠は表と図形) |
| PDF(.pdf) | 印刷して手で書く。確定版を送る。記入例を画面で見る | 白紙・全部入り・記入例 |
| エクセル(.xlsx) | 数字を計算して、損益や投資の回収を見せる | 企画書テンプレート エクセル版(別のページ) |
企画書・提案書・事業計画書・稟議書の違い
書類の使い分けは、このサイトでの整理です。法令上の定義ではありません。
| 書類 | 主に書くこと | このサイトでの書式 |
|---|---|---|
| 企画書 | 何をやるか(目的・内容・効果・費用・日程)を決めてもらうための社内の書類 | このページ(パターン1〜6) |
| 提案書 | 社外の相手に、課題と解決策を出す書類 | 提案書の書き方(社内向け)・提案書 表紙テンプレート |
| 事業計画書 | 事業全体の計画と数字を書く書類 | 事業計画書テンプレート |
| 稟議書 | 金額や契約などについて、決裁を受ける手続きの書類 | 稟議書テンプレート |
会社に所定の書式や決まりがあるときは、その決まりに従います。
関連するテンプレート
- 企画書テンプレート エクセル版 — 数字を計算して見せる企画書
- 企画書テンプレート おしゃれ Word版 — デザインを整えた企画書(別のページ)
- 企画書テンプレート おしゃれ 無料 — デザインを整えた企画書(別のページ)
- 提案書の書き方(社内向け) — 社外の相手に出す書類
- 事業計画書テンプレート — 事業全体の計画と数字
- 稟議書テンプレート — 決裁を受ける手続きの書類
- 報告書テンプレート — 企画が通ったあとの結果の報告
よくある質問(FAQ)
企画書は、パワーポイントとワードのどちらで作ればよいですか?
企画書には、何を書けばよいですか?
企画書は1枚でもよいですか?
企画書の書き出しの例文はありますか?
数字の根拠がまだ分からないときは、どう書きますか?
企画書と提案書は、何が違いますか?
企画書に、ほかの資料の数字やグラフを使うときは、どうしますか?
企画書が通ったあとは、何をしますか?
会社に所定の企画書の様式があるときは、どうしますか?
白紙のWordは、そのまま入力できますか?
参考文献・出典
本ページの内容は以下の公的情報源に基づき作成しています(2026-10-13 確認時点)。
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