
- 完全無料の企画書テンプレートを会員登録不要でダウンロードできる(10種類・5形式同梱)
- 企画書の書き方・必須5項目・通る企画書の3条件と10シチュエーション別の書き方がわかる
- 事前根回し・想定問答集・承認後フォローアップの実務テクニックがわかる
- Canva Pro・有料パワポテンプレへの移行目安と使い分けがわかる
本ページの情報は2026-05-29時点のものです。補助金の要件・ビジネスツールの料金は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
1. 企画書とは(提案書・事業計画書・稟議書との違い)
企画書は「アイデアを構造化し、経営層・上長・クライアントの承認を得るための文書」です。 厚労省 ビジネス文書の書き方(2026-05-29確認) でも示されているとおり、論理的な構成(背景→目的→施策→効果→計画)が承認確率を左右します。
似た文書との使い分けが重要です。混同すると「この文書は何を求めているのか」が不明確になり、却下されやすくなります。
| 文書の種類 | 目的 | 読み手 | 求める反応 |
|---|---|---|---|
| 企画書 | アイデアを構造化して「やりましょう」という合意を得る | 経営層・上長・クライアント担当者 | アイデアへの承認・賛同 |
| 提案書 | 相手の課題を解決する提案で「採用してください」と説得する | クライアントの決裁者(社外) | 採用・契約締結 |
| 事業計画書 | 事業のビジョン・数値計画を示し資金調達・補助金申請をする | 金融機関・補助金事務局・投資家 | 融資・採択・投資決定 |
| 稟議書 | 一定金額以上の支出・重要事項の社内決裁を得る | 社内の承認権限者(課長→部長→役員) | 決裁・承認印 |
企画書と提案書のつながり
社内では「企画書→稟議書(予算承認)→実行」という流れが一般的です。社外に出す場合は「提案書」という形式になります。本テンプレートは社内企画書と社外提案書の両方に対応しています。
2. 企画書の必須記載項目(5項目の詳細解説)
どのシチュエーションの企画書でも共通する「必須5項目」があります。この5項目が揃っていなければ、どんなにアイデアが優れていても承認されません。
| 項目 | 記載内容 | 書き方のポイント | よくあるNG例 |
|---|---|---|---|
| 1. 背景・課題 | なぜこの企画が今必要なのか | 数値・事実で課題の規模を示す。「大きな問題がある」ではなく「月次の損失額〇万円・顧客離脱率〇%」と定量化 | 「市場が変化している」等の抽象表現のみ。数値・出典がない |
| 2. 目的・ゴール(KPI) | この企画で何を達成したいか | SMART(具体的・測定可能・達成可能・関連性・期限)で設定。「売上を上げる」ではなく「12ヶ月以内に月次売上を20%増加」 | 「品質を向上させる」等の抽象目標。測定できないKPI |
| 3. 企画概要(5W1H) | 何を・誰が・どうやって実施するか | When(いつ)・Where(どこで)・Who(誰が)・What(何を)・Why(なぜ)・How(どうやって)を明確に。代替案も1〜2つ並記 | 「〇〇を実施します」だけで詳細がない。代替案の提示なし |
| 4. 期待効果(ROI) | 実施するとどんな成果が出るか | 定量効果(売上増・コスト削減・工数削減・ROI)と定性効果(ブランド向上・顧客満足度)の両方を記載。投資対効果を明示 | 「〇〇が改善されます」等の感覚論。数値根拠・出典がない |
| 5. 予算・スケジュール | いくらかかるか・いつまでに | 費用項目ごとに内訳を示す。フェーズ別スケジュール(Phase 1/2/3)とマイルストーンを表で整理 | 「数百万円程度」の大雑把な見積もり。スケジュールが「検討中」 |
3. 形式別の使い分け(Word/PowerPoint/Excel/Google)
本テンプレートはWord・PowerPoint・Excel・Googleドキュメント・Googleスライドの5形式を全て同梱しています。用途に応じて使い分けることで、企画書の説得力が大幅に向上します。
| 形式 | 最も向いている用途 | 主な機能・利点 | こんな時に選ぶ |
|---|---|---|---|
| Word | 社内詳細企画書・事業計画書(長文) | 目次自動生成・変更履歴・長文の章立て管理 | 30ページ超の詳細企画書・補助金申請・融資用事業計画書 |
| PowerPoint | 役員プレゼン・コンペ提案・説明会 | ビジュアル訴求・アニメーション・プロジェクター投影 | 10〜25ページの役員向け・VC向けピッチ・社内説明会 |
| Excel | 収支計画・KPI設計・感度分析 | 自動計算・ピボット・グラフ自動生成 | 数値根拠が必要な企画・ROI/IRR計算・補助金申請の収支計画 |
| Googleドキュメント | 複数人でのリモート共同編集 | リアルタイム同時編集・コメント機能・URL共有 | チームで企画書を分担作成・テレワーク環境での共同執筆 |
| Googleスライド | スタートアップ・社内共有・外部パートナーとの共同作業 | 同時編集・ブラウザ上で完結・低コスト | Office未導入の環境・外部パートナーと共同作成 |
最強の組み合わせ(3点セット)
重要な企画書は、以下の3点セットで仕上げると承認率が最も高くなります。
- Excel版: 収支計画・KPI・ROI・感度分析の数値根拠を固める(最初に作成)
- Word版: 背景・市場分析・企画内容・リスク対策の詳細説明をまとめる(Excel完成後に転記)
- PowerPoint版: Word+Excelの内容を1スライド1メッセージに凝縮してエグゼクティブサマリーを作成(プレゼン直前に作成)
4. 10シチュエーション別の企画書の書き方ガイド
中小企業庁 業務改善ガイド(2026-05-29確認) でも、シチュエーション別の企画立案手法が示されています。以下の10パターンを押さえれば、業務上の9割の企画書をカバーできます。
| シチュエーション | 最重点セクション | 必須数値・データ | 最もよく見られるポイント |
|---|---|---|---|
| 新規事業企画書 | 市場規模(TAM/SAM/SOM)・競合分析・収益モデル・資金計画 | 市場規模(億円)・競合シェア・損益分岐点月・3年NPV | 「なぜ今・なぜ自社が・なぜこのやり方で」の3Why |
| キャンペーン企画書 | ターゲット・施策内容・KPI(CV数・ROAS・CPA)・費用対効果 | 想定CV数・CPA・ROI・前回キャンペーン比 | ターゲットの解像度(ペルソナの具体性) |
| 商品開発企画書 | ユーザー課題・差別化ポイント(USP)・開発工程・発売スケジュール | ユーザー調査結果・競合比較表・開発工数・原価率 | 「この商品でなければならない理由」の明確さ |
| 販促企画書 | 販売目標・施策内容・媒体・予算配分・ROAS・ROI | 目標売上・ROAS・CPA・前年同期比・媒体別予算内訳 | 費用対効果の根拠(過去実績や業界平均との比較) |
| 社内改善企画書 | 現状の問題点(数値化)・改善案・工数削減効果・費用対効果 | 現状工数(時間/月)・改善後工数・年間削減額・回収期間 | 「何が問題か」の定量化(感覚論NGの典型ジャンル) |
| システム導入企画書 | 現状課題・システム比較(3社以上)・導入コスト・ROI・移行計画 | 現状の人件費換算工数・導入費用・年間ランニング費・ROI | ベンダー比較の公平性・移行リスクへの対策 |
| イベント企画書 | 開催目的・ターゲット・プログラム・会場・収支計画 | 想定参加者数・単価・収支(黒字/赤字)・費用対効果 | 「何のためのイベントか」のブレなさ |
| 採用企画書 | 採用ニーズ(欠員/増員)・ターゲット像・チャネル・コスト・スケジュール | 採用数・CPA(採用単価)・想定入社日・採用後の業務量試算 | 「なぜ今・何名・どんな人材が必要か」の明確さ |
| 研修・教育企画書 | 研修目的・対象者・プログラム内容・効果測定・予算 | 受講者数・研修コスト・習熟後の生産性向上見込み | 「この研修で何が変わるか」の具体性 |
| 営業・マーケ企画書 | 市場・顧客課題・提供価値・営業戦略・KPI・スケジュール | 商談数目標・成約率・売上目標・営業コスト | 顧客の課題への共感度(自社本位になっていないか) |
5. 通る企画書の3条件と承認率を上げる実務テクニック
通る企画書の3条件
- 条件1: 問題定義が明確かつ定量的
「〇〇という問題がある」ではなく「〇〇という問題により月次〇万円の損失が発生している(出典: 社内調査データ)」のように数値で規模感を示します。問題が小さく見えると「今すぐやる必要があるか?」と保留にされやすくなります。数値の出典(一次情報か二次情報か)を明記することで信頼性が上がります。 - 条件2: 解決策に「なぜこれか」の根拠がある
「〇〇を実施します」だけでは「なぜ他の方法ではなくこれか」が不明です。競合・代替案を2〜3つ並べ、推奨案の優位性を比較表で示します。「A案(推奨・ROI〇%)・B案(コスト重視・ROI〇%)・C案(現状維持)」の3案比較が最も説得力があります。 - 条件3: ROI・効果が数値で見える
「効率が上がります」ではなく「工数を月〇時間削減(年間換算〇万円)・投資回収期間〇ヶ月」のように定量化します。 経済産業省 経営支援(2026-05-29確認) でも、費用対効果の明示が企画承認の鍵とされています。感度分析(楽観・標準・悲観の3シナリオ)を用意することで、リスクが可視化され承認者の不安が軽減されます。
承認率を2倍にする「事前根回し」の手順
企画書の出来が良くても、審議当日に初めて内容を見た承認者が「わからないこと」「不安なこと」を理由に保留にするケースが多発します。事前根回しはこのリスクを大幅に下げる最強のテクニックです。
- キーパーソンの特定: 決裁者・影響力を持つ部門長・過去に類似企画で反対した人(ブロッカー)の3種類を特定する
- 非公式な打診(提出1〜2週間前): 「〇〇についてご相談したい件があります。15分ほどお時間いただけますか?」と口頭またはメールでアポイントを取る
- 骨子の共有・懸念点ヒアリング: 企画の骨子(ドラフト版)を共有し、「ここが気になる」「このデータは正確か」等の懸念点を引き出す
- 懸念点を企画書に反映: ヒアリングした懸念点に対する回答・対策を企画書本文またはFAQ別添に追加する
- 正式提出: 根回し済みのキーパーソンは「すでに内容を把握している」状態で審議に臨むため、承認確率が大幅に上がる
想定問答集(FAQ別添)の作り方
企画書提出時に「よくある質問10問+回答」の別添資料を用意することで、審議中の「持ち帰り」を大幅に減らせます。
- 必ず回答する4軸の質問: 「なぜ今やるのか」「なぜこの手段か」「なぜこの予算か」「失敗したらどうするか」
- 事前根回しで集めた懸念点: ヒアリングした懸念事項は必ずFAQに反映する
- 撤退基準を明示する: 「〇ヶ月後にKPIが〇%を下回った場合は撤退」等の撤退基準を明記することで、無制限のリスクではないことを示す
6. 企画書作成のNG例と改善ポイント(よくある失敗12選)
| # | NG例 | なぜ承認されないか | 改善策 |
|---|---|---|---|
| 1 | タイトルが抽象的(「業務改善について」等) | 何をするのか・どんな効果があるのかが一瞬でわからない | 「〇〇の工数を月20h削減する企画書」等、成果を具体化したタイトルに |
| 2 | 背景の数値根拠がない(「市場が拡大している」だけ) | 問題の深刻さが伝わらず「今すぐ動く必要があるか?」と保留にされる | 市場規模・成長率・自社への影響額を数値+出典で示す |
| 3 | 代替案の比較がない(A案のみ) | 「他の方法はないのか?」と差し戻される定番パターン | A案(推奨)・B案(コスト重視)・C案(現状維持)の3案を表で比較し推奨案の根拠を示す |
| 4 | リスク・デメリットを全く書かない | 「メリットしか書いていない楽観的な企画書」として信頼されない | リスクマトリクス(発生確率×影響度)と対策・撤退基準を記載する |
| 5 | スケジュールが「令和8年度中に実施」等の大雑把な記載 | いつ承認すれば間に合うのかが不明で判断を先延ばしにされる | フェーズ別マイルストーン(月・週単位)をガントチャートで示す |
| 6 | 「効果が出るはずです」等の根拠なし断言 | 「はず」「と思われる」は推測であり証拠がない。承認者は「本当か?」と思う | 過去の類似事例・業界平均・競合事例等の根拠を数値と出典で示す |
| 7 | 企画書が長すぎる(30ページ超の本文) | 経営層は全部読まない。重要情報が埋もれる | 本文は10ページ以内に絞り、詳細は「付録」にまとめる |
| 8 | コストの内訳がない(「合計〇万円」のみ) | 何にいくらかかるか不明で承認できない | 費目別(人件費・外注費・ライセンス費等)に内訳を表で示す |
| 9 | フォントが乱れている・デザインが統一されていない | 「この人はちゃんと準備しているのか?」という印象になる | スタイル・フォントをテンプレートの設定に統一する(スライドマスター活用) |
| 10 | 根回しなしで突然提出する | 初めて内容を見た承認者が「保留」にする確率が高い | 提出1〜2週間前にキーパーソンへの事前根回しを実施する |
| 11 | 承認後のフォローアップ計画がない | 承認したものの「その後どうなったのか」が不明で追加投資判断がしにくい | 月次進捗報告のフォーマット・タイミングを企画書に明記する |
| 12 | 「社外秘」表示がない機密情報を社外に配布 | 競合に情報が漏れるリスク・企業の信頼性を損なうリスク | 社外秘情報は「Confidential」「社外秘」を明記し、PDF化+パスワードで配布する |
7. 企画書審査を通過するための数値根拠の作り方
企画書が否決される最大の原因は「数値根拠が弱い」ことです。信頼性の高い数値根拠を作るには以下の3段階アプローチが有効です。
数値根拠の3段階アプローチ
- 一次情報の取得(最重要)
自社の過去データ・社内アンケート・顧客ヒアリング等、自分だけが持っている一次情報を最低3つ収集します。「自社の〇〇部門で実施したアンケートでは〇%が〇〇と回答」のような一次情報は企画書の独自性と信頼性を大幅に高めます。 - 公的統計・業界データの引用(必須)
市場規模・業界成長率・業界平均原価率等の定量データは、政府統計(e-Stat・中小企業庁・経産省)や業界団体のレポートから引用し、出典URL+取得日(2026-05-29等)を明記します。商用調査会社データは事前許諾が必要なケースがあるため注意が必要です。 - 他社事例・先行研究の引用
「〇〇社が同様の施策で〇ヶ月後にROI〇%を達成した(出典: 〇〇プレスリリース・〇〇白書)」のように、先行事例を数値で引用します。自社より規模が大きい企業の事例は「我々もできる」という論拠になり、中小企業の事例は「現実的にできる」という論拠になります。
補助金申請での企画書作成ポイント
ものづくり補助金公式(2026-05-29確認) 等の補助金申請では、企画書(事業計画書)の審査基準が明示されているため、必ず確認してから作成することが採択率向上の第一歩です。
- ものづくり補助金: 「革新性」「付加価値額年率3%増(営業利益+人件費+減価償却費)」「実施体制・スケジュール」が主要審査項目
- 小規模事業者持続化補助金: 「販路開拓の具体性」「地域経済への貢献」「費用の合理性」が主要審査項目
- 共通のポイント: 審査項目に対して「〇点満点中〇点を狙う」採点式のため、各審査項目に具体的な数値・根拠を盛り込む意識が採択率を高める
Canva Proで企画書のデザインを格段に上げる
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Canva Proを無料で試す →8. 企画書の品質を上げるレビューチェックリスト
提出前に以下のチェックリストで品質を確認してください。
- [ ] 表紙にタイトル・提案者・日付・バージョン番号が記載されているか
- [ ] 背景・課題が数値(金額・率・件数等)で定量化されているか
- [ ] 代替案(最低2案)との比較表があるか
- [ ] KPI(定量目標)が具体的に設定されているか
- [ ] ROI・投資回収期間・損益分岐点が計算されているか
- [ ] 3シナリオ(楽観・標準・悲観)の感度分析があるか
- [ ] スケジュール・マイルストーンが具体的に設定されているか
- [ ] リスクと対策・撤退基準が記載されているか
- [ ] 数値・グラフの出典(URL・取得日)が明記されているか
- [ ] 事前根回しが完了し、主要な懸念点がFAQに反映されているか
9. 承認後のフォローアップと進捗報告
企画書は「承認を得て終わり」ではなく、実行フェーズでの月次進捗報告まで含めて「企画書の完成」です。報告書テンプレートと組み合わせることで、承認した経営層への継続的な信頼醸成ができます。
- 月次進捗報告のフォーマット: 「KPI実績・計画比達成率(%)・今月のハイライト・課題・来月のアクション」を1ページにまとめる
- フェーズ完了時の中間報告: Phase 1完了後に「成果確認・Phase 2移行の Go/No-Go 判断依頼」を行う
- 報告のタイミング: 月次定例会議の前日までに提出し、会議では「数値の説明」ではなく「判断事項の議論」に時間を使う
10. 関連テンプレート
- 企画書テンプレート おしゃれ Word版(20デザイン・5カラーパレット・9セクション構成)
- 企画書テンプレート おしゃれ 無料(15デザイン・商用利用OK素材リスト付き)
- 企画書テンプレート Excel版(損益シミュレーション・ROI・感度分析対応)
- 事業計画書テンプレート(日本政策金融公庫・補助金申請対応)
- 稟議書テンプレート(企画承認後の正式社内決裁に)
- 報告書テンプレート Excel版(企画承認後の月次進捗報告に)
企画書はWordとPowerPointのどちらで作るべきですか?
企画書の適切なページ数は何ページですか?
テンプレートは商用利用できますか?
企画書を社外に提出する場合の注意点は何ですか?
無料テンプレートと有料パワポテンプレの違いは何ですか?
企画書に外部データ・グラフを引用するときの注意は?
企画書の承認確率を上げるテクニックは?
企画書の承認後のフォローアップ・進捗報告はどうすべきですか?
参考文献・出典
本ページの内容は以下の公的情報源に基づき作成しています(2026-05-29 確認時点)。