本記事は一般情報の提供を目的としています。個別の税務・会計判断は税理士等の専門家にご確認ください。
会計ソフト3強の概要(freee・マネーフォワード・弥生)
2026年時点、国内クラウド会計ソフト市場はfreee・マネーフォワード クラウド・弥生(やよいシリーズ)の3社で9割以上のシェアを占めています。
| ソフト | 強み | こんな人に向く | 弱み |
|---|---|---|---|
| freee会計 | 操作が直感的・簿記知識不要・確定申告ウィザード | 簿記未経験・初めて開業・確定申告を早く済ませたい | 月額が3社で最高水準・独自用語で混乱しやすい |
| マネーフォワード クラウド | 金融機関連携2,300社以上・複式簿記に忠実・バックオフィス統合 | 銀行口座が多い・経理スタッフがいる・将来的に法人化検討 | 画面が情報量多め・初心者には複雑に見える場合がある |
| 弥生(やよい) | 青色申告に特化・初年度0円・国内販売実績No.1 | コストを抑えたい・紙帳簿からの移行・シンプルに使いたい | iOS/Androidアプリの機能が限定的・デスクトップ版はWindows専用 |
出典: 各社公式サイト(freee・マネーフォワード・弥生 2026-05-28確認)
機能比較表(2026年最新)
確定申告・インボイス・電帳法・銀行連携・レシート撮影・サポートの主要6項目で比較します。
| 機能・対応項目 | freee会計 | MFクラウド | 弥生(青色) |
|---|---|---|---|
| 確定申告(青色) | スタンダード以上 | パーソナル以上 | 全プラン対応 |
| 消費税申告 | スタンダード以上 | パーソナル以上 | 全プラン対応 |
| インボイス(適格請求書)発行 | 全プラン対応 | 全プラン対応 | 全プラン対応 |
| 電帳法(電子取引保存)対応 | 全プラン対応 | 全プラン対応 | 全プラン対応 |
| 銀行・クレカ自動連携 | 全プラン対応 | 全プラン対応(2,300社以上) | 全プラン対応 |
| レシート撮影(OCR) | スターター:月5枚 スタンダード以上:月10GB | ミニ:月15件 パーソナル:月30件 プラス:月100件 | 全プラン利用可 (件数制限なし) |
| 電話サポート | プレミアム以上 | パーソナル プラス以上 | ベーシック以上 |
| スマートフォンアプリ | iOS/Android対応 | iOS/Android対応 | ブラウザ対応 |
| Mac対応 | クラウド版対応 | クラウド版対応 | クラウド版対応 (インストール版はWindows専用) |
| 複数人利用 | スタンダード以上 | 追加メンバー料金あり | オプション追加 |
出典: freee公式・マネーフォワード公式・弥生公式(2026-05-28確認)
料金比較表(2026年最新・個人向け)
個人事業主・フリーランス向けの年払い最安プランから順に比較します(税別表記)。
| ソフト・プラン名 | 月額(年払い) | 年額(年払い) | 初年度無料 | 電話サポート | 消費税申告 |
|---|---|---|---|---|---|
| 弥生 青色 セルフ | 約983円 | 11,800円 | あり(0円) | なし | あり |
| MF パーソナル ミニ | 900円 | 10,800円 | なし | なし | なし |
| freee スターター | 980円 | 11,760円 | なし | なし | なし |
| MF パーソナル | 1,280円 | 15,360円 | なし | なし | あり |
| freee スタンダード | 1,980円 | 23,760円 | なし | なし | あり |
| 弥生 青色 ベーシック | 約1,900円 | 22,800円 | あり(0円) | あり | あり |
| MF パーソナル プラス | 2,980円 | 35,760円 | なし | あり | あり |
| freee プレミアム | 3,316円 | 39,800円 | なし | あり | あり |
| 弥生 青色 トータル | 約3,300円 | 39,600円 | 半額(19,800円) | あり+業務相談 | あり |
出典: freee公式料金ページ・マネーフォワード公式料金ページ・弥生公式料金ページ(2026-05-28確認)。表示は税別。
コスト最安で始めるなら:弥生の初年度無料が最有利
「まずコストを抑えて試したい」なら弥生(やよいの青色申告オンライン)のセルフプランが最有利です。初年度0円・青色申告フル機能・消費税申告対応。2年目以降は年11,800円(税別)です。
ただし初年度無料はクレジットカード登録が必要で、キャンセル忘れを防ぐためにカレンダーに更新日を登録しておくことを推奨します。
消費税申告が必要なら:最安はMFパーソナル(月1,280円・年払い)
課税事業者でインボイス登録済みの方が消費税申告機能を最安で使いたい場合、マネーフォワード パーソナルプラン(年払い月1,280円・年額15,360円)が最もコストパフォーマンスが高くなります(2026-05-28確認時点)。
消費税計算ツール(本則課税・簡易課税対応)
インボイス登録後の消費税納税額を無料で試算できます。本則課税・簡易課税どちらが有利か確認してから会計ソフトを選びましょう。
消費税を試算する個人事業主・フリーランスへのおすすめ(3パターン)
「絶対にこれ」という答えはありません。以下の3パターンで自分の状況に照らし合わせてください。
パターン1:簿記未経験・開業1年目 → freeeスタンダード
- 確定申告の「何から始めるか」を画面が教えてくれる
- 仕訳は「収入を受け取った」「経費を払った」を選ぶだけで自動生成
- freeeのサポート記事・YouTube解説が豊富で独学しやすい
- 月1,980円(年払い)と費用対効果が高い
パターン2:銀行口座が複数・経理を効率化したい → マネーフォワード パーソナル
- 金融機関2,300社以上の自動連携で明細取り込みが最も広範囲
- 複数の事業用口座・プライベート口座・クレカを一元管理
- 複式簿記ベースの入力で、税理士との連携もスムーズ
- 月1,280円(年払い)で消費税申告まで対応
パターン3:コストを最小化・まず試したい → 弥生 青色 セルフ(初年度0円)
- 初年度完全無料で青色申告・消費税申告フル機能を試せる
- 操作がシンプルで、紙帳簿からの移行者でも馴染みやすい
- 2年目以降も年11,800円(税別)と3社で最安水準
- サポートが不要・ネットで自己解決できる人に向く
| 状況 | おすすめ | 年コスト(2年目以降) |
|---|---|---|
| 簿記未経験・開業1年目 | freee スタンダード | 約23,760円/年 |
| 銀行口座が多い・経理効率化優先 | MF パーソナル | 約15,360円/年 |
| コスト最小・まず試したい | 弥生 青色 セルフ | 約11,800円/年 |
| 電話サポートが必要 | 弥生 青色 ベーシック | 約22,800円/年 |
副業会社員・最低限機能で十分なケース
副業・兼業の会社員の方は、まず「会計ソフトが必要か」から確認しましょう。
会計ソフト不要なケース(年間取引50件以下)
- 副業収入が年20万円以下(確定申告不要・住民税申告のみ)
- 年間の請求回数が月3〜4件以下・取引先が1〜2社
- 銀行口座が事業用・プライベートで分かれていて管理できている
このケースではfreee・マネーフォワード・弥生のいずれも不要です。 Excel・Wordの請求書テンプレートと国税庁のe-Taxで確定申告できます。
会計ソフトを導入すべきケース
- 副業収入が年20万円以上・確定申告義務がある
- 請求書を月5件以上発行している
- 消費税の課税事業者(またはインボイス登録済み)
- 経費が多く、控除額を最大化したい
副業会社員で最低限の機能で十分な場合、マネーフォワード パーソナル ミニ(月900円・年払い)が国内最安のクラウド会計ソフトです。ただし消費税申告非対応のため、課税事業者はパーソナル以上を選んでください。
所得税計算ツール(副業収入・確定申告の税額試算)
副業収入と本業収入を合算した所得税額を無料で試算できます。会計ソフトを使う前に税額のイメージを把握しておきましょう。
所得税を試算する法人・複数人利用へのおすすめ
法人向けプランは個人向けより料金が上がり、複数ユーザー登録・部門管理・権限設定などが加わります。
| ソフト | 法人向け最安プラン(年払い) | 強み | 向くケース |
|---|---|---|---|
| freee会計 | スターター 月2,948円〜 | 法人税・消費税申告・給与計算との連携が簡単 | 従業員が少ない・法人成り直後 |
| マネーフォワード クラウド | スモールビジネス 月2,980円〜 | 会計・給与・請求書・経費精算が統合管理できる | バックオフィス業務を統合したい・経理担当が別にいる |
| 弥生会計 Next | スモール 月3,680円〜 | 税務申告ソフト(やよい申告)との連携が強い・税理士事務所との共有実績が多い | 顧問税理士がいる・税務申告を外部委託している |
出典: freee法人向け料金・マネーフォワード法人向け料金・弥生会計Next料金(2026-05-28確認)
2026年法改正への対応比較
2026年は個人事業主・フリーランスに直接影響する法制度変更が重なっています。各社の対応状況を確認します。
電子帳簿保存法 2026年完全義務化(猶予措置終了)
2024年1月から猶予措置なしで電子取引データの電子保存が義務化されましたが、猶予措置が適用されていた事業者も含め、2026年1月以降は電子保存義務が完全に適用されています。
| 対応項目 | freee | MFクラウド | 弥生 |
|---|---|---|---|
| 電子取引データ保存 | 対応 | 対応 | 対応 |
| タイムスタンプ付与 | スタンダード以上 | 対応 | 対応 |
| スキャナ保存(紙→電子) | 対応 | 対応 | 対応 |
| 検索機能(日付・金額・取引先) | 対応 | 対応 | 対応 |
インボイス制度 2026年10月〜経過措置縮小
2026年10月1日から、免税事業者からの仕入れに対する仕入税額控除の割合が80%から70%に縮小されます(令和8年度税制改正)。3社ともこの変更に対応した消費税計算の自動更新を実施する予定です。
| 変更点 | freee | MFクラウド | 弥生 |
|---|---|---|---|
| 経過措置スケジュール自動反映 | 対応予定 | 対応予定 | 対応予定 |
| 2割特例・3割特例の切り替え | 対応 | 対応 | 対応 |
| 簡易課税・本則課税の切り替え | 対応 | 対応 | 対応 |
出典: 国税庁「令和8年度税制改正特集」(2026-05-28確認)・各社公式サポートページ
消費税計算ツール(インボイス・経過措置対応)
2026年10月からの経過措置変更後の消費税額を無料で試算。会計ソフトを選ぶ前にコスト感を把握しておきましょう。
消費税額を計算するソフト不要?テンプレート運用という選択肢【template-freeが正直に言います】
競合の比較記事は「どのソフトを使うべきか」しか書きません。でも私たちは請求書テンプレートを提供しているサイトとして、「ソフトが不要なケース」を正直に伝える義務があります。
テンプレート運用で十分なケース(年間取引50件以下)
- 月3〜4件の請求書発行で取引先が固定されている
- 売上が年200万円以下で消費税の課税事業者でない(免税事業者)
- 経費が少なく、帳簿管理が月1回の集計で済む
- 確定申告は国税庁のe-Tax(無料)で済ませられる
このケースではfreee・マネーフォワード・弥生のどれも「あれば便利だが、必須ではない」状態です。年10,000〜40,000円のソフト代を節約し、その時間と費用を本業に使う判断は合理的です。
会計ソフトなしで使える無料テンプレート
テンプレート運用からソフトへ移行するタイミング
以下のいずれかに当てはまったら、ソフト導入を検討しましょう。
- 月の請求件数が10件を超え始めた
- 消費税の課税事業者(またはインボイス登録)になった
- 税理士から「帳簿が不十分」と指摘された
- 銀行明細を手入力する時間が月2時間以上かかっている
- 法人化・従業員雇用を検討し始めた
乗り換え可能性と難易度
会計ソフトは一度使い始めると「乗り換えコスト」が発生します。主要な乗り換えパターンの難易度を確認しておきましょう。
| 乗り換えパターン | 難易度 | 主な作業 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| freee → マネーフォワード | 中 | 仕訳CSVエクスポート→MFにインポート | 勘定科目の名称が異なる・再マッピング必要 |
| マネーフォワード → freee | 中 | 仕訳CSVエクスポート→freeeにインポート | freeeの独自勘定科目体系への変換が必要 |
| freee / MF → 弥生 | 中〜高 | 仕訳CSVエクスポート→弥生形式に変換 | 弥生の仕訳フォーマットが独自・変換ツール活用を推奨 |
| 弥生 → freee / MF | 低〜中 | 弥生CSVエクスポート→各社インポート | 銀行連携の再設定が必要 |
| テンプレート運用 → 任意のソフト | 低 | 過去データの手入力 or Excelから取り込み | 期中から移行する場合は年度初頭の残高設定が必要 |
乗り換えを避ける方法:最初の選択が重要
「試してみて合わなかったら変える」は現実的ですが、乗り換えコスト(時間・データ移行・再設定)を考えると最初の選択で3〜5年使えるソフトを選ぶのが最も効率的です。無料トライアルを活用して、実際の操作感を体験してから決定してください。
よくある質問(FAQ)
初年度無料は本当に無料ですか?クレジットカード登録が必要ですか?
freeeとマネーフォワードのサポートはどう違いますか?
スマートフォンだけで会計ソフトを使えますか?
銀行連携は安全ですか?残高が抜き取られる心配はありますか?
会計ソフトを解約・乗り換えるときにデータはどうなりますか?
iPad(タブレット)で使えますか?Mac版はありますか?
電帳法(電子帳簿保存法)2026年完全義務化への対応はどうですか?
会計ソフトを使わずに請求書テンプレートだけで対応できますか?
データバックアップの方法を教えてください。
freeeとマネーフォワードはどちらが初心者向けですか?
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