封筒書き方の基本ルール(縦書き・横書きの使い分け)
封筒の書き方には縦書き(和封筒)と横書き(洋封筒)の2種類があります。 どちらを使うかは封筒の種類・書類の性質・相手との関係性によって決まります。
縦書きと横書きの使い分け基準
| 種類 | 封筒形状 | 主な用途 | 印象 |
|---|---|---|---|
| 縦書き | 長形(長3・長4など) 角形(角2など) | 請求書・納品書・通知書・退職届・履歴書・契約書・お礼状・お詫び状 | フォーマル・格調・丁寧 |
| 横書き | 洋形(洋2・洋4など) 角形(角2など) | 商品案内・DM・招待状・カード・英文の宛名 | モダン・見やすい・カジュアルにも対応 |
ビジネス書類を目上の方・取引先に送る場合は縦書きが基本です。 ただし、洋形封筒(フラップが山型)を使う場合や、 宛先にアルファベットが多く含まれる場合は横書きを使います。
封筒の種類と対応サイズ
| 封筒名 | サイズ(mm) | 入るサイズ | 郵便区分 | 代表用途 |
|---|---|---|---|---|
| 長形3号(長3) | 120×235 | A4三つ折り | 定形(110円〜) | 請求書・通知書・案内状 |
| 長形4号(長4) | 90×205 | B5三つ折り | 定形(110円〜) | 退職届(B5用紙) |
| 角形2号(角2) | 240×332 | A4を折らずに | 定形外・規格内(140円〜) | 履歴書・契約書・重要書類 |
| 角形0号(角0) | 287×382 | A4・B4を折らずに | 定形外・規格外(260円〜) | 厚い書類・大量の書類 |
| 洋形2号(洋2) | 162×114 | A4四つ折り・カード | 定形(110円〜) | 招待状・案内状・カード |
| 洋形4号(洋4) | 235×105 | A4三つ折り | 定形(110円〜) | DM・案内状 |
封筒の寸法は日本郵便が掲載している JIS S5502:2010 の呼称・寸法の表のとおりです。洋形封筒は 1号・2号・4号・6号が表にあり、0号・3号・5号という呼称はありません。角形0号は長辺が382mmあり、定形外の規格内(長辺34cm以内)に収まらないため、定形外・規格外(50g以内で260円から)になります。
出典: 日本郵便「JIS S5502:2010「封筒」に適合する封筒の条件」(寸法)、 「手紙の料金表」(郵便区分・料金)。いずれも 2026-10-06 に確認
縦書き封筒の書き方(表書き・裏書き・位置関係)
縦書き封筒(長形)はビジネスで最も多く使われる形式です。 表書きと裏書きの要素をそれぞれ正しい位置に配置することが重要です。
縦書き封筒【表書き】の構成と位置
| 要素 | 書く位置 | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| 切手 | 左上(縦書きは左上) | 貼り忘れに注意。切手が足りないと受取人が着払いになる |
| 郵便番号 | 右上の郵便番号枠 | 枠あり封筒は枠に合わせて記入。枠なし封筒は右上に「〒」+番号 |
| 住所(相手) | 右側・上から少し下げた位置 | 郵便番号枠の右端に揃えて、1字下げて書き始める。数字は漢数字(一、二、三) |
| 会社名・団体名 | 中央やや右 | (株)などの略称を使わず正式名称で。「株式会社〇〇」 |
| 部署名 | 会社名の下(1行あける) | 会社名より小さめの文字で書いても可 |
| 役職・氏名 | 中央・最も大きな文字 | 宛名本体。1文字分下げて書く。名前の後に「様」を付ける |
| 在中表示 | 左下に赤字で書くのが一般的 | 「請求書在中」「契約書在中」など。詳しくは在中の書き方へ |
郵便番号枠の位置と大きさ(日本郵便の寸法)
郵便番号枠は、7けたを1段に並べ、3けた目と4けた目のあいだにハイフンを入れます。枠の色は朱色または金赤色です。日本郵便は、郵便物の右上の角を基準にした寸法を次のように定めています。
| 定形郵便物(長3・洋形など) | 定形外郵便物(角2など) | |
|---|---|---|
| 上端から枠まで | 12.0mm(許容 ±1.5mm) | 18.0mm(許容 ±1.5mm) |
| 右端から枠まで | 8.0mm(許容 ±1.5mm) | 18.0mm(許容 ±1.5mm) |
| 枠1つの大きさ(幅×高さ) | 5.7×8.0mm | 10.0×13.5mm |
| 位置づけ | JIS 規格 | 日本郵便の推薦様式(JIS 規格ではない) |
出典: 日本郵便「郵便番号・バーコードマニュアル/郵便番号枠」と同ページの寸法図(2026-10-06 に確認)。寸法は郵便物の右上の角(基準点)から測った値で、枠の大きさは枠線の内側で測ります。
住所の数字を漢数字にして、縦に並べてみる
縦書きの表書きで手が止まるのは、番地・階数・部屋番号の数字です。上の注のとおり、番地は「三丁目五番十二号」と丁目・番・号で書き直すのが丁寧ですが、住所ごとにどこで区切るかが違うので、その書き換えは機械にはできません。下のボックスは、算用数字の住所を貼ると数字だけを漢数字にして、縦に並べます。
「3-5-12」のようにハイフンで区切った番号は、初期設定では「三―五―一二」と桁ごとに置き換えます。「数字の書き方」を「すべて位取り」にすると「三―五―十二」になります。部屋番号「1205号室」は「一二〇五号室」、階数「4階」は「四階」です。封筒に書く前に、縦に並べたときの行の長さを見ておくと、住所が2行にあふれるかどうかが分かります。
縦書きで数字がどう見えるか確かめる
入力した文章はこのページの外に送られません
縦書きの見え方
表示は、お使いの端末にある明朝体です。字の形や行の送りは Word などで開いたときと少し違うことがあります。
縦書き封筒【裏書き】の構成と位置
| 要素 | 書く位置 | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| 差出日付 | 封じ目(中央の折り目線)の右上 | 「令和〇年〇月〇日」と縦書きで書く(省略可) |
| 差出人の住所 | 封じ目の左側(左下寄り) | 表書きと同じく漢数字。自分の郵便番号も記載する |
| 差出人の社名・氏名 | 住所の下 | 「〇〇株式会社 〇〇部 山田太郎」の順で縦書き |
| 封字(〆など) | 封じ目(のりしろの交差部分)の中央 | 封がされていることを示すマーク。開封されていないことの証明 |
横書き封筒の書き方(表書き・裏書き・英文表記)
横書き封筒(洋形・角形)は、 A4書類を折らずに送る角形2号や、招待状・案内状に使う洋形が代表的です。 縦書きとはレイアウトが変わるため、注意ポイントを確認しましょう。
横書き封筒【表書き】の構成と位置
| 要素 | 書く位置 | 縦書きとの違い |
|---|---|---|
| 切手 | 右上(縦書きは左上・注意) | 横書き封筒では右上が正しい位置 |
| 郵便番号 | 郵便番号枠が印刷されていれば枠の中 | 枠がない封筒では、宛名の1行目に「〒000-0000」と書けば足ります |
| 住所(相手) | 郵便番号の下・左側 | 横書きなので数字はアラビア数字で可(「3-5-12」) |
| 会社名・部署名・氏名 | 中央左寄り〜中央 | 横書きで左から右へ。氏名の後に「様」「御中」を付ける |
| 在中表示 | 右下に赤字で書くのが一般的 | 赤字で横書き。詳しくは在中の書き方へ |
横書き封筒【裏書き】の構成と位置
| 要素 | 書く位置 | ポイント |
|---|---|---|
| 差出人の郵便番号・住所・氏名 | 裏面の中央下部または左下 | 横書きで「〒000-0000 東京都〇〇区〇〇 株式会社〇〇 山田太郎」の形で書く |
| 封字 | フラップの封じ目中央 | 「〆」を縦書きで書く(向きに注意) |
英文表記が含まれる場合のポイント
- 会社名のアルファベット表記(例:「ABC株式会社」)は、そのままアルファベットで書いてよい
- 英語の宛名を書く場合は横書き封筒が適切
- 国際郵便(海外向け)の場合は宛名全体を英語(ローマ字)横書きとし、国名を大文字で書く
宛名の正しい書き順と敬称の使い分け
封筒の宛名は「郵便番号→住所→会社名→部署名→役職→氏名→敬称」の順で書きます。 敬称(様・御中・各位・殿)の使い分けミスはビジネスマナーの基本的な誤りになるため、正確に把握しましょう。
宛名の書き順(標準パターン)
| 順序 | 書く内容 | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| ① | 郵便番号 | 「〒000-0000」の形式。枠あり封筒は枠に合わせて |
| ② | 都道府県+市区町村+番地 | 縦書き封筒では漢数字(「三丁目五番」)。省略なく書く |
| ③ | 会社名・団体名 | 正式名称で。「(株)」等の略称を使わない |
| ④ | 部署名 | 会社名の下に1行。「〇〇部〇〇課」の順 |
| ⑤ | 役職名 | 4文字以内は氏名の上に小さく書く。5文字以上は右に縦書き |
| ⑥ | 氏名 | 最も大きな文字で書く。フルネームが基本 |
| ⑦ | 敬称(様・御中など) | 氏名の直後に続けて書く。ほかの敬称との併用禁止 |
敬称の使い分け(様・御中・各位・殿)
| 敬称 | 使う対象 | 使用例 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 様 | 個人(氏名がわかる相手) | 山田太郎様 / 営業部長 山田太郎様 | 「○○社長様」は二重敬称。「社長」「部長」等の役職には「様」を重ねない |
| 御中 | 組織・部署(担当者名が不明) | 株式会社〇〇 御中 / 〇〇部 御中 | 「様」と「御中」の同時使用禁止。「御中」か「様」どちらか一つ |
| 各位 | 複数の相手全員 | 関係者各位 / 〇〇部各位 | 封筒宛名では使用しない(社内文書・メール内の書き出しで使う) |
| 殿 | 役職名に続けて(公文書・辞令) | 代表取締役殿 / 総務部長殿 | 目上の方への一般的なビジネス書類では「様」が適切。「殿」は公文書・辞令等で使う |
役職と氏名の正しい組み合わせ
| 誤り(NG) | 正しい書き方 | 理由 |
|---|---|---|
| 営業部〇〇課長様 | 営業部課長 〇〇様 | 役職の後に氏名。役職+様は二重敬称 |
| 〇〇社長様 | 代表取締役 〇〇様 または 〇〇社長 | 「社長」という称号に「様」を重ねない |
| 株式会社〇〇様 | 株式会社〇〇 御中 | 法人・組織には「御中」。「様」は個人に使う |
| 〇〇部 御中 〇〇様 | 〇〇部 〇〇様 (御中と様の同時使用NG) | 敬称は1つのみ。担当者名がわかれば「様」を使う |
参考: ラクスルマガジン「ビジネスの封筒マナー」(raksul.com 2026-05-28確認)
連名・複数宛先・代表者宛の書き方
複数の人物や部署に同時に書類を送る場合、封筒の宛名に工夫が必要です。 状況に応じた正しい書き方を確認しましょう。
連名(2〜3名)の書き方
| ケース | 書き方 | ポイント |
|---|---|---|
| 2名の連名 | 氏名を縦に並べる。上の人物が目上になる順で書く | 「山田太郎様 鈴木次郎様」の形。それぞれに「様」を付ける |
| 3名以上の連名 | 代表者の名前の下に「ご一同様」と書く | 「山田太郎様 ご一同様」の形。全員の名前が書ける場合は全員記載 |
| 担当者が複数で全員不明 | 部署名+「御中」で統一 | 「〇〇部 御中」として、本文(送付状)内で全員への挨拶を入れる |
返信用封筒の宛名
返信用封筒の「行」「宛」の書き方と直し方は、下の返信用封筒の書き方にまとめています。
役職が変わった・退職した担当者宛の場合
- 担当者が退職・異動していた場合でも、送付時に把握していた情報で書いて問題ない
- 継続的な取引先には「〇〇部 ご担当者様」と書くことで人事異動の影響を受けにくくなる
- 担当者変更をあらかじめ知っている場合は、新担当者の名前で送付する
返信用封筒の書き方(「行」「宛」を様・御中に直す)
返信用封筒は、書類を送る側が同封する封筒です。返信してもらう側(受け取った側)の手間を減らすため、同封する側は自分の名前に「行」または「宛」を付けて書き、受け取って返す側が「様」「御中」に直します。 この書き方に公的な決まりはなく、広く行われている習慣です。
同封する側(自分宛てに書く)
- 自分の郵便番号・住所・会社名・部署名・氏名を書き、あとに「行」を付ける(個人名がなければ、会社名・部署名のあとに「行」)。「様」「御中」は付けない
- 切手を貼る。返信に入れてもらう書類が定形の重さ(50g以内)に収まるなら110円(2026-10-06時点)。重さを量ってから決める
- 裏面には何も書かなくてよい
受け取って返す側(「行」を直す)
- 「行」または「宛」を二重線で消し、個人宛なら「様」、会社・部署宛なら「御中」を書き加える
- 縦書きなら縦線2本、横書きなら横線2本。修正液や塗りつぶしは使わない
| 宛先 | 同封されていた宛名 | 返すときの宛名 |
|---|---|---|
| 個人 | 有限会社あおば工業 営業課 田中 健一 行 | 有限会社あおば工業 営業課 田中 健一 様 |
| 会社・部署 | 有限会社あおば工業 営業課 行 | 有限会社あおば工業 営業課 御中 |
「行」「宛」を消して直す作法は、封筒メーカー・文具通販などの解説で共通して紹介されています(例: ハート「返信用封筒の書き方・マナー・選び方」)。公的な定めではなく慣習です。
在中の書き方(位置・色・書類名)
「在中」は、封筒の中に何の書類が入っているかを外から分かるようにする表記です。公的な決まりはなく、広く行われている習慣です。受け取った側が仕分けしやすくなります。
- 位置:縦書き封筒は表面の左下、横書き封筒は表面の右下に書くのが一般的です
- 色:赤で書き、赤い四角で囲むのが一般的です。ペンでもスタンプでもかまいません
- 形:「書類名+在中」と書きます(例:「請求書在中」)
- 内容証明郵便の封筒には「内容証明」と書きません(上の書類別の節を参照)
書類名の例
| 書類 | 在中の書き方 |
|---|---|
| 請求書(請求書テンプレート) | 請求書在中 |
| 見積書 | 見積書在中 |
| 納品書 | 納品書在中 |
| 契約書・覚書(覚書テンプレート) | 契約書在中/覚書在中 |
| 履歴書・職務経歴書などの応募書類 | 応募書類在中/履歴書在中 |
| 退職届(退職届テンプレート) | 退職届在中 |
| 領収書・申込書・申請書 | 領収書在中/申込書在中/申請書在中 |
書類別 郵送マナー(退職届・内容証明・契約書・履歴書・見積書・請求書)
封筒選び・宛名書き・郵送方法は書類の種類によって異なります。 template-free で提供しているテンプレートと連動した書類別の郵送マナー一覧です。
| 書類 | 推奨封筒 | 在中表示 | 郵送方法 | 送付状 |
|---|---|---|---|---|
| 退職届 | 白・長形4号または長形3号 | 「退職届在中」赤字 | 簡易書留(発送の記録を残す) | 同封推奨 |
| 内容証明 | 白・長形3号または角形2号 | 不要(郵便局が管理) | 内容証明郵便(一般書留にする必要あり) | 不要 |
| 契約書 | 白・角形2号(折らずに送付) | 「契約書在中」赤字 | 簡易書留または書留 | 必須 |
| 覚書 | 白・角形2号または長形3号 | 「覚書在中」赤字 | 簡易書留または一般 | 推奨 |
| 履歴書 | 白・角形2号(折らずに送付) | 「応募書類在中」赤字 | 一般郵便または簡易書留 | 必須 |
| 見積書 | 白・長形3号(A4三つ折り) | 「見積書在中」赤字 | 一般郵便または簡易書留 | 同封推奨 |
| 請求書 | 白・長形3号(A4三つ折り) | 「請求書在中」赤字 | 一般郵便または簡易書留 | 同封推奨 |
2026-05-28 時点の一般的なビジネスマナー基準。業種・組織の慣行が優先されます。
退職届を郵送するときの手順
やむを得ない事情で退職届を郵送する場合は、 封筒への適切な記入と簡易書留の利用が基本です。
- 退職届を用意する — B5またはA4の白紙(または便箋)に縦書きで記入。退職日・提出日・氏名を必ず入れる
- 内封筒に入れて封をする — 退職届を折りたたみ、小さな白封筒に入れて「退職届」と表書きし「〆」で封をする(二重封筒が正式)
- 外封筒に宛名を縦書きで書く — 「会社名→部署名→「代表取締役 氏名 様」または「人事部長 氏名 様」の順で書き、左下に「退職届在中」と赤字で記載
- 簡易書留で郵送する — 引受けと配達が記録される簡易書留(+350円)を使う。届いたことを後から確かめられるので、行き違いを防げる
内容証明を郵送するときの注意点
内容証明郵便は、郵便局が差出日・差出人・宛先・文書内容を証明してくれる特殊な郵便です。 法的効力が重要な場合(退職勧奨への異議申し立て・損害賠償請求・契約解除通知など)に使います。
- 封筒に「内容証明」とは書かない(郵便局が管理するため)
- 文書は同じ内容のものを3通準備(郵便局保管用・相手方送付用・差出人手元保管用)
- 郵便局と差出人が保管する謄本には字数・行数の制限がある(縦書きは1行20字以内・1枚26行以内。横書きは「1行20字以内・26行以内」「1行13字以内・40行以内」「1行26字以内・20行以内」のいずれか)。相手に送る内容文書には制限がない
- 内容証明は一般書留にする必要がある(簡易書留にはできない)。料金は基本料金に一般書留(+480円)と内容証明の料金が加わる(窓口で確認)
- 封筒には差出人と受取人の住所・氏名を書く。内容文書以外の物(返信用封筒など)は同封できない
出典: 日本郵便「内容証明」「内容証明 ご利用の条件等」(2026-10-06 確認)
契約書・覚書を郵送するときのポイント
- 契約書は双方で原本を保管するため、2部(または部数分)同封するのが一般的
- 押印前の場合は「サイン・押印の上、1部をご返送ください」と送付状に明記する
- 収入印紙が必要な契約書は、貼付を忘れずに(契約金額に応じた印紙税がかかる)
- 折り目を避けるため角形2号に折らずに封入する
見積書・請求書を郵送するときのポイント
見積書・請求書は長形3号(A4三つ折り)が標準です。 送付状(添え状)を同封するのが正式なビジネスマナーです。
- 見積書・請求書は一般郵便でも送れるが、高額案件・重要書類は簡易書留を使う
- インボイス対応の適格請求書が必要な場合は、送付前に記載事項を確認する(→ 請求書の書き方ガイド)
- 電子帳簿保存法の観点から、PDF電子送付への切り替えも検討する価値がある
見積書の書き方・記載事項の詳細は 見積書の書き方 完全ガイドを参照してください。
封字(〆・緘・寿・賀)の意味と使い分け
封字(ふうじ)とは、封筒の封じ目(のりしろが重なる部分)に書く印です。 「封がされており、開封されていない」ことを示すために書きます。 ビジネス書類では封字の記入が基本マナーです。
封字の種類と用途一覧
| 封字 | 読み方 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|---|
| 〆 | しめ | 「締」の略字。封をしたことを示す最も一般的な封字 | ビジネス書類全般・就活応募書類・退職届・一般的な手紙 |
| 緘 | かん | 「封緘(ふうかん)」の略。特に重要・機密の書類に使う格調高い封字 | 重要書類・公文書・機密性が高い書類(契約書・内容証明など) |
| 封 | ふう | 「封じた」を示す。「緘」に近い格調ある表現 | 公文書・役所関連・改まった書類 |
| 寿 | ことぶき | お祝いの意味。喜びを表す | 結婚祝い・入学祝い・昇進祝い等のお祝い状 |
| 賀 | が | お祝い(賀)を表す | 年賀・祝賀に関する書状 |
のりでしっかり封をした上で、封じ目の中央に「〆」を書きます。 セロテープだけで封をするのはビジネスマナーとして避けましょう(のりで封をした上でセロテープを補助に使うのは許容範囲)。
添え状・送付状の必要性と書き方
書類を郵送するときは、送付状(添え状)を同封するのが正式なビジネスマナーです。 送付状は「誰から・何の書類を・何の目的で送ったか」を1枚で伝える役割を持ちます。
送付状が必要な場面とそうでない場面
| 場面 | 送付状 | 理由 |
|---|---|---|
| 取引先に請求書を郵送 | 推奨 | 書類の枚数・内容を明示することで相手の確認ミスを防ぐ |
| 就活・転職先に応募書類を郵送 | 必須 | 同封書類の一覧と志望動機の一言を添えるのが礼儀 |
| 契約書を取引先に郵送(捺印依頼) | 必須 | 署名・押印の依頼と返送期限を明示するため |
| 社内の回覧書類 | 不要 | 社内では省略可。ただし組織慣行に従う |
| 退職届を郵送 | 推奨 | 「退職の意思表示であること」を文書で補足できる |
送付状の基本構成
- 日付(右上:「令和〇年〇月〇日」)
- 宛先(左上:「〇〇株式会社 〇〇様」)
- 差出人(右:会社名・部署・氏名・連絡先)
- 表題(中央:「〇〇書類の送付について」等)
- 挨拶文(「拝啓 時下ますます〜」等)
- 送付の旨(「下記の書類をお送りします」)
- 記書き(送付書類の一覧・部数・ 以上)
- 敬具(結語)
送付状の書き方の詳細やテンプレートの活用方法については、 ビジネスメールの書き方 完全ガイド の「書き出しと結びの定型表現」セクションも参考にしてください。
切手・郵便料金の基準と速達/書留/簡易書留の使い分け
2024年10月1日から郵便料金が改定されています。 送付する封筒のサイズ・重量・書類の重要度に合わせて正しい選択をしましょう。
2024年10月改定後の郵便料金(2026年10月現在)
| 区分 | 規格 | 重量 | 料金 | 代表例 |
|---|---|---|---|---|
| 定形郵便 | 長辺23.5cm以内・厚さ1cm以内 | 50gまで | 110円 | 長形3号・長形4号の通常書類 |
| 定形外(規格内) | 長辺34cm・幅25cm・厚さ3cm以内 | 50gまで | 140円 | 角形2号の書類(A4折らずに送付) |
| 定形外(規格内) | 同上 | 100gまで | 180円 | 複数書類・契約書2部など |
| 定形外(規格内) | 同上 | 150gまで | 270円 | 厚い書類・パンフレット同封 |
| 定形外(規格内) | 同上 | 250gまで | 320円 | 複数書類・冊子など |
出典: 日本郵便 郵便料金(手紙の料金表 2026-10-06 確認)。定形外の規格外(角形0号など)は50g以内で260円からです
速達・書留・簡易書留の使い分け
| サービス | 追加料金(目安) | 特徴 | 使うべき場面 |
|---|---|---|---|
| 一般郵便 | 追加なし | 追跡・補償なし | 通常の請求書・案内状・カタログ |
| 速達 | +300円(250g以内) | 通常の郵便より早く届けるサービス | 期日が迫っている書類・締め切りが近い応募書類 |
| 簡易書留 | +350円 | 発送記録・受取記録あり。損害要償額5万円まで。追跡可 | 退職届・契約書・履歴書・重要書類(記録を残したい) |
| 一般書留 | +480円 | 配達過程全て記録。損害要償額10万円まで(申し出れば500万円まで増額でき、増額分は追加料金)。追跡可 | 高額小切手・内容証明・法的に重要な書類 |
出典: 日本郵便「書留・速達などの付加サービス料金」(2026-10-06 確認)
・通常の請求書・見積書→ 一般郵便(110円〜)で十分
・退職届・契約書など記録を残したい書類→ 簡易書留(+350円)
・内容証明→ 一般書留にする必要あり(郵便局の窓口か、インターネットの e内容証明で差し出す)
・急ぎの書類→ 速達(+300円)を追加
主要数値(日本郵便公式・2024年10月1日改定 2026-10-06 確認):
① 定形郵便(50g以内): 110円(長形3号でA4三つ折り書類の標準料金)
② 定形外郵便・規格内(50g以内): 140円(角形2号でA4折らずに送付する際の最低料金)
③ 簡易書留の追加料金: +350円(発送・受取記録あり・損害要償額5万円まで)
(出典: 日本郵便「手紙・はがきの料金」 / 「書留・速達などの付加サービス」 2026-10-06 再確認)
切手の貼り方の注意点
- 縦書き封筒:切手は左上に貼る
- 横書き封筒:切手は右上に貼る(縦書きと逆のため間違えやすい)
- 料金不足の場合、受取人が差額を着払いすることになる。重量を確認してから出す
- 重さが心配な場合は郵便局の窓口持ち込みで計量してもらうのが確実
レターパックの宛名と、封筒との使い分け
レターパックは、日本郵便の専用封筒に宛名を書いて送る方法です。一般の封筒と違い、封筒そのものを買って宛名を書くので、封筒のサイズ選びや切手の貼り付けは要りません。
| レターパックライト | レターパックプラス | |
|---|---|---|
| 料金 | 430円 | 600円 |
| 大きさ | 34cm×24.8cm・厚さ3cm以内 | 34cm×24.8cm・3cmを超える厚さも可 |
| 重さ | 4kgまで | 4kgまで |
| 届け方 | 郵便受けに配達 | 対面で配達し、受領印または署名をもらう |
| 信書 | 送れる | 送れる |
出典: 日本郵便「手紙の料金表」「レターパック」(2026-10-06 確認)。34cm×24.8cm は A4 ファイルが入る大きさです
- 宛名は、この記事の縦書き・横書きと同じ順序(郵便番号・住所・会社名・部署名・氏名・敬称)で書けば足ります
- 専用封筒の記入欄(品名・電話番号など)の書き方は、封筒に印刷された案内と日本郵便の説明に従ってください
- 折らずに送りたい書類は、重さと厚さを量って、定形外の料金(上の表)と比べて選びます